プリデスティネーション | チャレンジの日々

チャレンジの日々

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あらすじ
1970年3月、とあるビルの地下で爆弾を処理しようとしていた男が失敗し、顔に大やけどを負う。男は何者かの助けでバイオリンのケースに似た謎の装置を使い未来に飛び、ある組織の治療によって別の顔を得る。そして最後の任務を受け、男は過去へ飛ぶのだった。

1970年11月、ニューヨークは連続爆弾魔フィズル・ボマーにより混乱していた。あるバーにやってきた男・ジョンは、1本のボトルと引き換えに自らの半生をバーテンダーに語る。元々は、ジェーンという名の女性であったこと。孤児院育ちの天涯孤独の身であること。様々な能力に恵まれながら、それを活かすこともかなわず、今は告白話を雑誌に書いて暮らしていること。不幸な人生の中で運命的に出会った男性に裏切られたこと。彼との間に出来た娘を、何者かに奪われたこと。そして男性となった経緯…。

ジョンに同情したバーテンダーは、女性だった頃の彼を裏切った男性に報復する機会を与えてやると言い、共に1963年にタイムスリップする。バーテンダーは、フィズル・ボマーを捕えるためにバイオリンのケースに似た時標変換キットでタイムスリップを繰り返す時空警察官だったのだ。

1963年4月、運命の男性と出会った場所で出会いを阻止するために待ち伏せるジョン。しかし周囲を警戒する自分の背にぶつかってきたのは、女性だったころの自分自身であるジェーンだった。当時の出会いは、未来の自分自身との出会いであったと悟るジョン。そしてジョンとジェーンは恋に落ちる。

1970年3月、バーテンダーはフィズル・ボマーを葬るためにタイムスリップした先で、爆弾を処理しようとして大やけどを負ったジョンを助ける(冒頭部分)。

1964年3月、ジェーンは出産するが、女性としての機能を失う。バーテンダーは生まれたばかりのジェーンの赤ん坊をさらう。ジェーンは特異な体質で、男性としての機能も持っていたため、度重なる手術のすえ、ジョンという男性として生きることを余儀なくされる。

1945年9月、赤ん坊と共にタイムスリップしたバーテンダーは、孤児院の前に赤ん坊を置き去りにする。

1963年6月、バーテンダーはジョンをジェーンと別れさせ共に未来に飛ぶ。そしてその未来でジョンは時空警察官となり、時標変換キットを使って様々な時代の犯罪を食い止める身分となる。バーテンダーはジョンを時空警察官にするという最後の任務を終える。

1975年1月、バーテンダーは引退するためにこの時に飛ぶ。時標変換キットはそこで機能を停止するはずであったが、エラーを表示し停止しない。

1975年3月、バーテンダーはフィズル・ボマーの居どころを知り、銃を持ってその場所に行く。そこには、たび重なるタイムスリップにより精神を病み、今ではフィズル・ボマーとなったバーテンダー自身がいた。フィズル・ボマーとなったバーテンダーは、バーテンダーに「俺を殺せば、お前が俺になる。それがそのあと起こる事だ」と言う。しかし、バーテンダーは未来の自分を撃ち殺す。ジェーン、ジョン、バーテンダー、フィズル・ボマーは、閉じた時空に存在する一人の人間だったのだ。バーテンダーは時標変換キットを見つめ、狂気の宿った顔を上げる。

以上、wikiより引用

孤児院の前に置き去りにされた赤ん坊ジェーン。
並外れた理数系の才能や、身体能力を持つため、他人を見下す人間に育ちます。


人と違う部分が多いため、コミュニケーション能力は低く、ボーイフレンドもできません。
しかし、20才の時に知り合った男性とは心が通じ合い、初めての恋に落ちます。
けれど、男性は失踪。
ジェーンの体には、男性の子供が宿っていました。

無事に娘を出産するのですが、その時問題が生じ、子宮を全摘しなくてはならなくなります。
そこで発見される、両性具有というジェーンの身体の神秘。
医師は、女性としての機能がなくなったので、男性として転換させようとします。
ショックを受けるジェーン。
時を同じくして、新生児室から、ジェーンの赤ん坊が誘拐されます。
度重なるショックの中、ジェーンは男性に転換し、ジョンとして生きることに。


ジョンは、自分を妊娠させて捨てた男性への復讐だけが生きる目的となります。
そのことを、フラッと立ち寄った酒場のバーテンダーに話します。
すると、そのバーテンダーは、ジェーンを過去にタイムリープさせてあげるから、復讐してこい、と提案します。


その代わり、自分の仕事を継いで欲しい、と。。。。
彼は、時空警察で、連続爆破テロ犯を追っていました。

ジェーンが、恋した男性と出会った日に戻り、ジョンは在りし日のジェーンに会いにいきます。
ジョンと恋に落ちるジェーン。
そうです、ジェーンを捨てた相手は、自分自身だったのです。

自分をはめたと、バーテンダーの男に詰め寄るジョン。
バーテンダーは言います。
自分も、ジェーンに恋しているのだ、と。
バーテンダーは、テロリストの爆弾によって大やけどをして顔の再建手術をした、さらに未来の自分だったのです。。。

運命でしょうか、宿命でしょうか。
逃れられないこの無限ループを受け入れ、ジョンは時空警察として生きることになります。

仕事の引継ぎをしたバーテンダーは、時空警察を辞することになるはずでした。
しかし、タイムリープの機械がエラー状態で、まだ時間移動できることに気づいたバーテンダー。
最後に、爆破テロ犯を捕まえてやろうと、タイムリープします。
すると、たどり着いた犯人は、さらに未来の自分でした。。。。

お~い、全部自分か~い、というオチですあせる

ジェーンが産んだ赤ん坊を誘拐して、孤児院の前に置いたのも、バーテンダー。

ジェーンは、未来の自分ジョンとの間に、自分ジェーンを産んだことから始まったのです。
無限ループで、自分を繰り返すジェーンの存在意義は、何なんでしょうね。。。

自分が配偶者となり、自分を産み、未来にテロリストとなった自分を追い、殺害する。
それでは、生まれた意味は?

「生きた」というだけで、尊いことなのでしょうか。。。
何だか気の毒です。

私的評価星星