『父よ、生きよ!12』 | きりんはツノの先端に毛が生えているのがオスですよ

10月14日(金)

ついに、父の造血幹細胞移植の日。
お昼から始まるということで、私と主人で立ち会いました。
私から採取した末梢血の入ったパックを先生が持ってきていよいよ始まります。
移植といっても臓器移植などとは違い血管から入れる移植なので、輸血や点滴なようなものです。本人にも移植中は大きな負担はないようで、見ていても不安になるような事はありませんでした。
父は移植できるという喜びで朝から終始嬉しそうにしていましたが、私は、移植まで無事にこれたなという安堵感とこの先どんなことが起きるのかなという不安感が混ざったなんとも複雑な気持ちでした。

移植中は看護師さんたちがバイタルチェックや急変に備えて常にいたので、邪魔になるような気がし、始まってから30分ほど経過した頃席を外しました。
それから40分ほどして父からLINEが、

「もうすぐ終わる。」

予定時間が2時間から3時間と聞いていたものの、とてもスムーズに進んで1時間半ほどで終わりました。
病室へ入ると、父の体にはなんの変化もなく落ち着いているようで安心しました。

移植した私の血液細胞が生着するまでは白血球がほとんどない状態が続くので、感染症の心配と移植した細胞と元々の細胞が攻撃し合うことで様々な症状が出る可能性あることからこれからがまだまだ勝負です。

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