夫が突然の余命宣告を受けてから1か月。
入院生活は続いています。

夫の様子はというと、、、
この1か月で坂道を転げ落ちるように体調は悪くなりました。話しで聞いた事はありました。最後の数ヶ月はあれよあれよと悪くなる、、、と。
5月はピンピンしてた夫。
何も変わらないいつも通りの生活してた私達。

入院時は自分の事は全て自分で出来てました。
咳が出て、時々しんどいっていうだけ。

その後、まず食事が進まなくなりました。
普通食から主食を麺に替えてもらい、少しでもいいから食べようとしましたが日に日に食欲は減退。残してばかりになりました。
余命宣告を受けて精神的に落ち込み、そこからしばらく全てに対して投げやりになって心を閉ざしました。
誰にも逢いたくない、話したくない、何もしたくない、の一点張りで私にも口をきかなくなり、看護師さん達にも口をきかず、随分皆さんを困らせました。

ちょこちょこ入院してきましたが、その間も優しくて明るくて看護師さんから人気者だったらしい夫。
そんな夫の変わり果てた姿を見て、馴染みの看護師さん達もショックを受けておられました。

食欲がなくなり、自ずと体力が低下。
フラフラすると訴えるようになり、入浴が難しくなりました。その次にはトイレに立てなくなり、カテーテル留置になりました。
その頃には呼吸苦が日常になり、酸素マスク生活になりました。酸素レベルは日に日に上がっていき、今はMAXです。

そして今は、もう自力で起き上がる事も出来なくなりました。床ずれ防止用のエアーマットが敷かれたベッドの上、ただ横になって過ごしています。

上腕にはモルヒネ持続皮下注射の管。
右手の甲には点滴のルート管。そこにはラクテックとプリンペランが24時間流入。
下半身は導尿カテーテルとバッグ。
胸には監視モニター用の3色ケーブル。

目の前の夫の事を書いているのに、なんだかまだ夢を見ているようなおかしな気分になります。
痩せ細り、チューブだらけで何とか息をしているような夫、、、愛する夫がこんな姿になってしまった現実を、脳だけが拒絶してるような、視覚と脳内認識がズレてしまってるような、奇妙な感覚です。

先週、血圧が低下して尿量が減ってしまったと言われてから毎晩病院に泊まってそばにいます。
血圧も尿量も持ち直しましたが、離れると不安で仕方なくて片時も離れたくありません。

緩和ケアに入った為、癌は無治療状態で1か月経過しました。BRAF遺伝子変異陽性の夫の癌は、薬をやめた途端に爆発的に増えていき、今は腹膜播種もあるし背中にも数箇所ボコボコとした塊が出現。皮膚転移であるとの説明を受けました。

毎日恐ろしくてたまりません。
夫はもっと恐ろしいに違いありません。
癌と言われてから、なんだかんだうまく付き合ってこれてたので、夫婦そろってノホホンと過ごしてきましたが、癌というものの恐ろしさと威力を毎日叩きつけられているようで本当に恐ろしいです。

これ以上苦しくならないでほしい
これ以上痛くならないでほしい
モルヒネ増量して感じないようにしてほしい
でもまだ逝かないでほしい

いろんな思いが混ざり合ってグチャグチャです。

逝かないでパパ
私を1人にしたりしないって言ったやん
俺は死なんよ大丈夫って、また笑ってよ
子供達も待ってるよ

神様、私の命をあげられるなら今すぐあげるから
夫を助けてください