告知された時点で判明した事は

①原発巣→S状結腸

②転移巣→腹部大動脈傍リンパ節

③ステージⅣ

④オペ不可

⑤何もしない場合と薬が効かない場合の余命は数ヶ月

⑥増大したがんで大腸が狭窄し腸閉塞になっている

⑦人工肛門(ストーマ)になる

⑧治療できたとしても5年生存は絶望的


の8点でした。

いや、それ以外にも主治医の先生は話されたのかもしれないのですが…衝撃が凄すぎて、正気を保って座っているのがやっとで、それ以外は覚えていないというのが正しいかもしれません。


②に関しては、この時点では確定ではありませんでした。「原発巣の炎症がひどい為、その影響でリンパ節が腫れている可能性もわずかながらある。ただ、そこに期待はしないで下さい。僕が思うに90%転移かなという感触なので」と主治医が仰いました。

この転移巣が後の経過に関わってくると。

リンパ節転移の中で、この大動脈傍リンパ節というのは扱いが異なり「遠隔転移」の部類になる。それによって一気にステージⅣになっていますと。

オペが適応外になるのもこの大動脈傍リンパ節が原因ですと。


④に関しては、もしも合う抗がん剤に出会えれば、或いはオペができる状態にもっていける可能性もあります。でも…オペしたところで………と僕は正直思っています。

そこでオペにGOサインを出すかどうかは、治療を担当するドクターによります。まだお若いので積極的な治療を…という話しにはなっていくと思いますけど。まぁ、経過次第で…という事を覚えておかれて下さい。



という具合に、淡々と説明してゆく主治医の先生の真正面に座っていた私は脳内ビッグバンのような…

もうそれこそ隕石に当たられたぐらいの衝撃を受けて、アワアワする事すら忘れて完全にフリーズガーン


希望も何も無い内容ばかりで、これでもかこれでもかと特大パンチの連打をノーガードで受け続けてるような、それはもう人生最大のダメージでしたタラー


この日、号泣しながら電話した看護師の親友が自宅に駆け付けてくれて、

がん告知の時は特に希望を抱かせない話し方をするドクターが多いという事や、そういう時は最悪のパターンの話しもする事。言われた事全てが当てはまるわけではないし、悪い方の場合を例に出して話すから、そのままガッチリ受け止めようとしなくていいんだ、と言い聞かせるように何度も話してくれました。


全てを今受け入れる必要はない

少しずつ学んで理解していけばいい

倒す事に躍起にならず共存の道をゆっくり探す

先を嘆くのではなく今の夫の状態に目を向ける

小さな目標、小さなゴールを細かく作る


他にもいろいろあるのですが、こういうふうに闘病の際の在り方のヒントを沢山教えてくれました。


夫の病状やもたらされる情報は、ここから先いろんな変化を伴いながら私をその都度かなり狼狽させていますが、いつも泣き言を聞いては私を引っ張りあげてくれる親友の力添えが本当に助けになっています。


全体像を把握する事は難しいのであろう「がん」の1部を初めて知った時の、私自身も何の知識もなかった時の、それはそれは恐ろしかったお知らせの話しでした。