緊急入院の翌日、夫はストーマ造設の為のオペを受けました。


3時間ちょっとだったかと思います。

「無事に終わりました」と看護師さんが呼びに来られて別室にて主治医の説明を受けました。


特にトラブルもなくスムーズだったそう。


「カメラを入れてる状態で腹腔内を調べました

結論から言うと、とても内部キレイでした

オペ前の我々の予想では、もっと汚染や炎症があるかと思われたんですけども………

思いのほかキレイで。一緒にオペしてたドクター達と

キレイだね〜って言いながら進めてました

懸念された腹膜播種もありませんでした

穿通も大丈夫でした

中を洗浄して水(?)を検査にかけましたけれど、その水も汚染なく陰性との返答でした」


良くない報告がくる覚悟をして説明を聞きました。

手は震えるしえづきそうな気持ちで。


でも主治医の表情や声のトーンが昨日とは明らかに違っていて、笑顔も出ていました。


「◯◯さん、ちょっと明るい見通しが出てきました」


思ってもいなかった嬉しい言葉。


それは…喜んでいい事でしょうか??

おそるおそる尋ねた私に主治医は笑顔で


「はい!いいと思いますよ」と。


「がん治療は長い道のりになります

小さな喜びの積み重ねは大切だと思います

何かあるたび、やはりご家族は感情が振り回されたりしますから……

少しでも良い結果を得られた時は遠慮なく喜んでいいと僕は思っています」


「いい事は喜ぶ

勿論、治療中にはその逆もあります

よくなったり悪くなったり、その繰り返しです

いい時は是非喜びましょう

良くなかった時は、まぁそんな時もあるよって気楽にいきましょう

長い闘いになりますから、ご家族も肩の力を抜いて臨まれた方がいいですから」


あまり私達夫婦と年齢的に変わらないであろう主治医の先生。

昨日は淡々とがんの説明をし、夫の余命を説明し、私達を地獄に叩き落とした悪魔のように見えた(ごめんなさい💦)のに、そんな先生が後光の差す天使に見えた嬉しい日でした。


うん、小さな喜びの積み重ね。

心掛けていこうと思った私でした。