イースターイベントをやったことのある方はピンと来ると思います。卵を集めて、岩を退ける。イースターイベントにそっくりですね。
イースターとはキリストの復活祭。
つまり上記の画像の下りは、キリスト教におけるキリストの復活をなぞっているのです。
キリスト教において、キリストの復活は以下のようでした。(以下Wikipediaよりぶっこぬき)
ヒントはこの首飾りです。
この首飾りは、恐らくブリーシンガメンを元にしています。
ブリーシンガメンとは、北欧神話において女神フレイヤが持っていたとされる首飾りです。
フレイヤは、アース族の王であり北欧神話の主神オージン(オーディン)の側室であったとされています。
以下Wikipedia。
王宮近くの岩の奥にはアールヴリッグ(アルフリッグとも)、ドヴァリン、ベルリング(ベーリングとも)、グレールという4人のドワーフが住んでいた。
彼らは素晴らしい技術を持ち何でも作ることができた。ある日フレイヤがこの岩屋の前を通りかかると、入口が開いており、ドワーフ達が黄金の首飾りを鋳造して仕上げをしているのが見えた。
フレイヤは首飾りが気に入って買い取りをもちかけたが、ドワーフ達は金銭よりもフレイヤのからだを希望したため、フレイヤは彼らのそれぞれと一夜を共にするしかなかった。その代償としてドワーフたちが、彼女に首飾りを与えたのである。
この一連の出来事を知ったロキがオージンへ告げ口をしたところオージンは激怒しロキを後宮に侵入させて首飾りを盗んでこさせた。
フレイヤが寝ている隙にロキは蝿に変身して館に侵入し首飾りを盗むが、それを見ていたヘイムダルが首飾りを取り戻そうと雲や熊に変身してロキと闘う。最後にヘイムダルは自分をアザラシの姿に変え、ヴァーガ岩礁とシンガ岩において、アザラシの姿のロキと一戦を交え、長い戦いの後にロキを打ち負かし、ブリーシンガメンをフレイヤに取り戻してやることができた。
まあ、
フレイヤ=コーダル
ロキ=グラパゴス
4人のドワーフ=ル・タートンの長達
ヘイムダル=冒険者
と考えるのが自然でしょう。
加えて、ここで「娼婦」や「罪深い女」、加えて「一夜を共にする」というワードが効いてきます。
マグダラのマリアとフレイヤ、単純にやたらふしだらという点が共通しているのもそうですが、更に深く掘り下げることができます。
マグダラのマリアは何故「罪深い女」とされたのか?それは、
泣きながら、うしろからイエスの足もとに近寄り、イエスの足をたくさんの涙で濡らし、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足にせっぷんをして香油をぬった
とされているからです。(Wikipedia)
つまり、 彼女のしたふしだらな行為(せっぷん)は、宗教的に罪深い行為だったのです。
とすると、フレイヤのした「一夜を共にする」行為もまた、イルーナにおいて宗教的に罪深い行為であったに違いありません。
そのような行為については、まさしくEP6で過去のコーダルが言及しています。
そうです。「一度崇拝すると決めた神以外に心移りする」行為こそがイルーナにおいて、少なくともスピーシアを信仰するにあたって罪深い行為なのです。
4人の長達は、それぞれ(シオンとアニス以外は)オブリガウスやヴァサリア、アルマスを信仰しています。
いくらスピーシアの命令とはいえ、ル・タートンにおいて他の神の信者達と共に支え合って生きていくのは、彼にとって罪深い行為にあたったのでしょう。
付け足しですが、マグダラのマリアが泣きながらイエスに罪深い行為をしたというのも、EP4全体を通してコーダルがした行為を連想させます。
以上のことから、宗教的に罪深い行為をしたコーダルの元ネタが、ふしだらな行為をしたマグダラのマリアやフレイヤであると推測できます。
冒険者の正体と聖杯、レリックグラス
やたらと長々と語りましたが、これでキリスト教→北欧神話の橋渡しをすることができました。ここからは北欧神話の話です。
先程も話した通り、イルーナにおけるヘイムダル=冒険者だと推測できます。
ではヘイムダルとはどのような存在なのでしょう?(以下Wikipedia)
ヘイムダル(ヘイムダッルとも。Heimdall もしくは、 Heimdallr)は北欧神話の光の神。「白いアース」とも呼ばれる。
角笛ギャラルホルンの持ち主で、この角笛が鳴らされた時がラグナロクの訪れを意味する。すなわち、巨人の軍勢がビフレストを渡ってアースガルズへ攻め上って来るのを見つけると、彼はギャラルホルンを鳴らして神々にそのことを知らせるのである。
また、ギャラルホルンについて、
『スノッリのエッダ』第一部「ギュルヴィたぶらかし」の中でギャラルホルンという名前は、ミーミルが「ミーミルの泉」から知識と知恵を高める水を汲んで飲むときに用いる、角でできた杯の名前としても用いられている。
とあります。泉にまつわる杯といえば……
聖杯の神殿の聖杯でしょう。そして順当に考えて、
ミーミル=メルク
知識と知恵=予言
であるのでしょう。
ちなみにミーミルは、神話上で首を切断されています。滅茶苦茶嫌な繋がりですが完璧にメルクですね。
そして冒険者にまつわる杯といえば、あと二つあります。
一つ目は、
次回