フライパンに

差し入れの豚肉を

敷いていたとき

胸がきゅっとした



紅天女の役作りに

邁進中の北島マヤが

キャベツに入る

包丁の痛みを

一瞬感じ取るシーンを

思い出す



時々

動物虐待反対運動を

しているかたが

ペタを残して行かれるので

のぞきにいくのだが



動物実験や

食肉業務などの現場で

必要ない心ない

虐待や殺戮が

一部行われている



わたくしとて

お肉も野菜も

いただくし

化粧品だって

使用しているのだから

間接的に

エンドユーザーとして

その非道行為に

結果

荷担しているのだけれど



命をいただくのは

恐ろしく罪深く


命をいただけるのは

ありがたいこと



せめて

手に入った命の残骸は

ありがたく

ありがたく

ありがたく食したい



「原田商店」の原田さんが

目の前で

生きたお魚を

さばいてくれたとき

鮮やかな包丁の一撃で

一瞬のうちに

絶命させていた



せめて

目の前のこの豚が

残虐でなく

苦しみの少ない方法で

屠られたことを祈る



ごめんなさい

ありがたくいただくね



…あの日から

一年四ヶ月たちましたね



命をもらって

生きている