※ネタバレあります!!
最新刊、出ましたねー!
最後はきれいにまとまっていますが、内容はあんまりだったかな。
島津くんの学校選択もあの理由では現実にはあり得ないし、島津くんの勝ち気なキャラとも相反していると思います。そうではなくて、
「お母さんに無理させたくないとかそういうんじゃないんです。俺が大石山(K石川)に行きたいんです。親父がいなくても大丈夫だって見返してやりたい。大石山(K石川)から俺、東大行きます!」
とかのセリフだったら、めちゃくちゃ納得したし、感動もしたと思うんですけどね〜。
J子学院ダブル繰り上げはちょっとやりすぎで、盛り上がりに欠けましたね〜
黒木先生の過去が明らかにされていくところは楽しく読めました◎
しかし、どの巻あたりだったか毎回ボロボロ泣きながら読んでいた頃があったんですけど、今回の巻はそんな感動もなく、淡々と結末を知るために読んだ感じでした。最終巻は中学受験界と経済的に恵まれない世帯の綱渡し、みたいなのもテーマでしたし、黒木先生のライフワークであることがわかりました。
あとは、あの代の卒塾生たちの「その後(大学受験結果等)」が名前を出さずに書かれていましたが、全員が輝かしいものではないのも何だかリアルで怖かったですね。当たり前ですが、受験の点だけで言えば、中学受験より大学受験ですよねぇ。
全部を読み終わって思い返すと、島津パパが結局一番「心に残る」キャラでした。
中学受験に熱心になるあまりモラハラDVで家族に見放されてしまうわけですが、島津パパを反面教師にし、「こうはなるまい」と思った親御さんは多かったのではないかな。最終巻には島津パパの反省の言が出てきます。実際にいたらヤバい人物ではありますが、漫画的にはいい味出してたよ。
『二月の勝者』は私自身は新刊が出るたびに読んでいましたが、息子には受験が終わってから解禁しました。受験当日や発表の緊張感が漫画的に強めに描かれているのが実際の受験生にはあまり良くないと思ったし、塾業界の大人の事情なども当事者の間は知らなくていいかなと思いましたので。息子は受験後に一気読みしていました。今回の最新刊もKindle経由で渡しました。