10歳までに読みたい世界名作シリーズの『あしながおじさん』を読み終わりました。(娘の寝る前の読み聞かせ)
『あしながおじさん』は元々も児童文学だと思いますが、それを更に読みやすくし、挿絵をふんだんに入れたのがこのシリーズのあしながおじさんです。
なので当然わかりやすく短くまとめています。
しかしいまいち腑に落ちないストーリーでしたね🤔原作もそうかのかな?
ネタバレありで書くと、あしながおじさんの正体はヒロインの大学友人の叔父です。
このあしながおじさん、最初は徹底的に正体を隠してヒロインを純粋に(?)支援しているのだけど、途中からヒロインの生活に手紙を通して口出しをしてくるのですよね。そして「支援者のあしながおじさん」としての関わりとは別に、「友人の叔父」としてもヒロインと交流を深めていきます。この時点では読者にもヒロインにもあしながおじさんの正体は明かされていません。
そして最後、
「友人の叔父」としてヒロインにプロポーズ
→孤児院育ちだと彼に知られたくないヒロインはプロポーズを断る
→自分があしながおじさんであると告白する
→2人は心が通じ合う
という流れで、ヒロインは感動。
ん?…感動?ヒロイン、それでいいのー?
自分だけ正体を知らされないまま仲を深めて、正体を隠したままプロポーズされるなんて、ふつう馬鹿にされたと怒らない?
こんな一方的な関係ってあります?笑
それに結婚之唯一のハッピエンドおちとは、あまりにも。文句言おうよ。
何となくもんもんとしてネットで原作のあらすじを見てみると、ヒロインは自分が社会主義者であると考える描写なども原作にはあるみたい。
どうやら支援者のあしながおじさんも資本家でありながら社会主義的な思想を持ち、慈善活動家でもあるらしい。それにしちゃ失礼なやつ!
資本主義対社会主義、ブルジョア対プロレタリアートみたいなもうちょっと深堀りした内容も原作にはあるのかも?ヒロインの葛藤とか心の機微に触れる描写も出てくるかも?原作も児童文学だけど
小さい子向けに省かれすぎてて腑に落ちないのかもしれない。Kindleで原作を読んでみよう。