〖翔side〗
久しぶりに会った潤はドキッとするほど綺麗だった
まだ中学3年生だというのに
その容姿に惹きつけられた
俺の元奥さんは同僚からも羨ましがられるほど
綺麗な人だったけれど…
こんなにドキドキすることはなかった
甥っ子
俺とは血が繋がってるし…
ふた周り年の差がある
身長もいつの間にか抜かされてしまっている
翔くんと呼ばれて真っ直ぐこっちを見る瞳はキラキラしていて、目が離せなくなる
口角が上がった唇にあるホクロが魅力的で
どんなに柔らかいのか触れてみたくなる
俺は潤にとっての保護者的立場なのに…
そんな俺の気持ちも知らずに…
翔くんのいる学校に入りたいと思ってる
で…もし受かったら…
翔くんの家で生活していきたい
けどそれでいい?
そう母さんに話して許可してもらっていい?
俺になんて言われるか心配そうな顔をする潤
そんな顔見たら断れるわけないし
俺はそれを望んでる
しっかり勉強して絶対合格しないとな
翔くんありがとう
無邪気に喜んで抱きついてきた潤に俺は
完全にこいつに恋をしている
年が明けて潤の合格が決まった