〖潤side〗
翔くんが離婚したと聞いてから
僕はまた翔くんの側に居られるって…
そればかり考えていた
なにが原因でそうなったのか気にはなっても
僕には大人の男の人と女の人のことを理解するなんて難しすぎたし、なんで翔くんを幸せにしてくれなかったのって恨む気持ちと……恨む気持ちなんてないのは知ってた
別れてくれてありがとうなのだ
あの頭ポンポンされた時から、僕はこうなるのを望んでいた。
翔くんごめんね
だけど僕は翔くんのことずっと前から好きだ
だから
中学生の僕に出来ること
とりあえず東京の高校に入学する事
翔くんがいる高校に入学出来るようにする
翔くんのそばに居たい
きっと偏差値は大丈夫
だけど…私立のそれもK大の付属高校
お金もそれなりにかかってしまう
奨学金を使っても僕は入りたいと思っていたら
母さんが「いつか潤に必要になったらと思ってお父さんのを貯金しておいたんだから…お金のことは気にしないで…」って…
僕の気持ちは母さんはわかってくれているみたい
「潤の人生は潤の良いように生きて行ってくれれば
それだけでお母さんは満足よ。いつでも潤の味方だからね」
いつもそう言って僕を励ましてくれた
僕の背中をいつも押してくれてた
優しい母さん…大野さんと幸せにね
久しぶりにこの町に帰ってきた
鎌倉の方と違って人も車も多い
忘れ物があってもすぐに帰れる距離だから
スーツケースひとつで見慣れた駅に降りて改札口を
出たら翔くんが待っていてくれた
翔くん今日からお世話になります
おう…待ってたよ
これからは同居人いろいろルールも作らないとな
長く住むためのルールだ
だけど悪いけど料理は相変わらずダメだ
かといって潤に押し付けるつもりもないから
外食や弁当を買って済ませよう
翔くんそれなんだけど…
僕もそんなに上手くはないけど…きっと
翔くんよりマシだと思うよ
毎日外食ばかりしてたらお金ももったいないし…
身体の為にも良くない
それは僕に任せてくれる?
でね
きっとなんにもないんでしょ
家に…
いろいろ揃えたい
帰りに寄り道していい?
持ってきたスーツケースは翔くんに渡して
とりあえずの必要なものと食品類を買って
2人で大荷物で家に着いた
ただいま
これからまたよろしくね
今日から始まる翔くんとの2人だけの生活
僕はずっとずっと前から生まれた時から…
翔くんが櫻井翔くんが大好きだった
おじさんなんかじゃない
甥っ子だけど甥っ子じゃないひとりの人として
大好きなんだ
だけど……そんなことは絶対に誰にも言えない
僕だけの秘密
翔くんと同じ屋根の下で一緒に暮らせるんだ
夢に見ていた事が今日からこの家で始まるんだ
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。
おはようございます
今日から翔くんのお家でふたりで
暮らすことになったよ
好き同士が同じ屋根の下何も無いわけ
ない(ヾノ・∀・`)ナイナイ💜❤️
でもここは叔父だし
教師だし
どーする?翔くん
だけど今回は潤くんガンバリマスヨ🤭
今日一日潤ハピバ会してきます
