検討もつかない
いったいどこをどう探せばいいんだ
悩んでいると智くんから連絡が入っていた
アトリエにすぐ来いとあった
そういえば潤が時々アトリエに行って
絵を描いてるっていってたっけ
見たことが無かったな
何かわかるかも
「あっ翔くん潤の絵これだよ
潤は恥ずかしいからとか言って特に翔くんには絶対に見せないでって
なんであんなに翔くんに見せるなって言ったんだろうな…」
「ねぇ智くん俺絵の事なんにも知らないんだけど…この絵イルカ2頭イルカって寄り添って行動するのかな…
この絵のタイトルとかあるの?」
「イルカは群れで行動するから2頭だけって
珍しいね…でこのタイトル
S&Jだって言ってたよ
俺とつまり智と潤なんじゃない
って思ってたけど…これは悔しいけど…
翔くんと潤だよ
それほど潤は翔くんが好きなんだね」
「潤…潤どこだーどこいるんだ」
そっと潤の描いた絵に触れてみた
真ん中に膨らみがあるのがわかった
「智くんなんかここにあるみたいこれ取れる?
間に何かあるよ」
「翔くんすごいね!良くわかったね
取ってみるよ」
「「あったー」」
「翔くん手紙が挟んであるよ…
ねぇ読んでみて…」
愛する翔くんへ
翔くんがこの手紙を読んでる頃ボクはおそらくもういません
何故ならば…ボクはしてはいけないのことを
したからです
ボクはママが好きでした
いつも綺麗で優しくていつもボクを愛してくれてほんとうに嬉しかった
でもボクが4年生になった頃
シャワーを浴びていると必ず覗いて来て
身体を洗ってあげるといい
ボク自身を触る様になってきた
ボクはだんだんママが怖くなって来た
ボクには夢があったんだ
時々パパが日本から来てくれて
日本に兄が3人いることを聞いていた
その時にもらった智くん翔くん和くんの写真
そこに映っている翔くん翔くんに
会いたいと思った
いつか必ず会うことを夢に描いた
それがボクの初恋だった
でもこのままではボクは一生翔くんに会えないと思った
そしてあの日ママが言ったんだ
『今日はママと潤との新しい生活が始まる日よ!だからお祝いのパーティーをするの買い物に行って来るからシャワーを浴びてね』って
ボクは子供ながら何が起こるかわかってしまったママが帰って来たらもうボクは今日のボクにはもう戻れないってだからママの車に細工したんだ大好きだけど…ママがもう帰って来なければいいと思ったんだ
そしてママは崖から落ちた
ママを…ママを殺したのはボクです
だから…翔くんと最後に素敵な夜を迎えられてボクはほんとうに幸せです
翔くんありがとう
翔くん愛してる
翔くんさようなら
初めて2人で見た東京タワー綺麗だったね
潤
「ああ潤…1人で悩んで苦しんで少しでも
俺がもう少し早く気づいてあげていればこんなに潤は苦しまなかったのに…潤頼む
早まるな…潤逢いたいよー」
俺はアトリエを出ると
「翔話がある
智も和も呼んでくれ」
親父
つづく
何となく終われそう
ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。