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深山幽谷の地 横川・元三大師堂
お忙しい中、延暦寺会館館長の今出川僧侶が案内して下さいました。
この流れを、どこからどう話したらよいのか…
先月に行われた、私とヨギ・アマンディープのリトリートで、延暦寺会館にはご迷惑をお掛けしてしまいました。
私とヨギ・アマンディープの大きな声のヨガ、そして大音量の音楽
スタッフのゆき子さんは会館側のクレームの対応に追われてしまっている状態でした。
そんな中での 「 もっとクリアで大きな音が出るスピーカーが欲しい」という ヨギ・アマンディープのリクエスト。
彼のプロ根性からのお言葉ですから…
もちろん、私は何がなんでもヨギジーのリクエストに答えます
京都の街までスピーカーを借りに行ったことは、もう書きましたよね。
実はその時、レンタルショップの方がこう言いました。
「 延暦寺会館で本当にイベントをされているかどうか問い合わせをして、了解をもらえればお貸しできます。」
あちゃ〜〜
音が大き過ぎるとクレームを受けたあとに、さらに大音量が出るスピーカーを借りに来ているなんて知ったら、きっと断られてしまう…
でもしょうがない…
私は延暦寺会館の方と電話口で会話をしました。
なんて語ったんだろう…もう忘れたけれど、やんわりとした感じで、なぜか全て上手くいき、レンタルショップの方とも電話を交換して、すんなりと、スピーカーを比叡山まで運ぶことができたのです。
次の日は比叡山の山中でのワークでしたので…
問題もなく1日が過ぎるはずだった…
はずだった…
はずだった…
この日のランチは前日に買い込んだ インドカレーを食べることにしていました。
朝から、スタッフのメンバーが、2重にしたジプロックにカレー入れて、他の部屋から集められた5つの保温ポットに、湯せん状態でセッティングしていたのです。
私は内心 「えーーーっ 今から温めていたら、ビニール溶け出して、添加物がカレーに混じって身体に悪くないのかな〜」っと思ったけれど…
せっかくセッティングしてくれているからと思い、口出すことをしませんでした。
やってきたランチ タイム
なんと 身体に悪いどころか、いくつかのビニールは完全に溶けてしまい、ポットの中でカレーは泳いでいたのです
テーブルの前では、今か今かと、ヨギジーがカレーを楽しみに待っている…
あーーーーーーっ
どうにかギリギリ大丈夫だったカレーは出すことができたけれど…
味付けライスがべちょべちょ
「 ライスはどこだぁ〜」っと叫ぶヨギジー
そうだよね
ライス好き チャーハン好きの彼には、カレーだけ並んでいても、どうやって食べていいか分からないはず
2階のレストランではライスだけは購入できないらしく、ゆき子さんが他の売店まで走っていた…
でもどこもライスはなく…
仕方ない…カレーだけで我慢してもらった
スピーカーハプニングが起きても、カレーを購入できたと浮かれていたのに…
これまたカレーハプニングが…
「 溶けそうだと思ったんだよね…」
っと、溶けたビニールを見た瞬間、ショックで発した言葉を、私は瞬時に後悔した。
1番ショックを受けているのは、これを提案したスタッフだし、「 1番良い状態にしたい!」っという思いやりが、たまたまこうなってしまったんだから…
そう思ったなんて…私が過去の気持ちを言っても、そのスタッフが嫌な思いをするだけ…
私は「 すべて完璧だ!」っと何度も何度も心の中で叫び、そして感情を揺さぶられないようした。
そして なんと
つぎの日
ヨギ・アマンディープ のワーク最終日
バタバタしていた私は、やっとヨギジーのディープなヨガを見ることができる…っと…座ってすぐのこと、ゆき子さんが…私のところにやって来ました。
「 延暦寺会館の方が千佳さんとお話したいそうです」
キターーーーーーーーっ
小走りでレセプションまで行くと…
上品な着物姿で、少し困ったような険しい顔をされた僧侶が私を待たれていました。
まずは大音量のこと… その上 さらに大音量が出るスピーカーを借りてきたこと…
カレー味に染まって、もう使えないポット5台のこと…
ポットは弁償することで大丈夫でした。
そして、私は誤魔化すことなく全てを僧侶に話しました。
どんどん私の話はエスカレートをして、このヨガの素晴らしさ、マントラの素晴らしさ、なぜ大音量が必要なのか…ヒマラヤのこと…
そして、去年、大音量のため京都の街でも追い出され、他のお寺でも危うく追い出されそうになったことも語り、最終的にお借りしたお寺の御本堂で、毎回、この比叡山と繋がりながらヨガをさせてもらったこと…
そりゃもう 苦情されても当然だと言うことも…
正直に語りました。
だって ほんとうにほんとうに大きな音なんだもん
私が延暦寺会館を予約した時の僧侶は移動されており、その時の内容は分からないままでした。
私は「大きな音は出しますよ。」とは了解を得ていましたが、心の何処かで「 借りられればどうにかなる」…っというような少し不安な気持ちがあったことも正直に伝えました。
私は30代の時にこの比叡山で不思議な経験をしており、この比叡山は私にとって大切な思い出の地であること、またあの時、まだ人生を迷っていた私に仏様の道を教えて下さったこの場所で、こんな大きなイベントを主催させてもらえていることに心から感謝しています…っと涙ながらにお伝えしました。
結果的に、その方は、私の気持ちを理解して下さり、なんと 私が借りた会場以外のホールを案内して下さったのです
「次回はここをお使い下さい。ここならどんな大音量も大丈夫です。 他にも厳重な扉を閉めれば誰も入れない場所があります!」
っと… 他の会場も案内して下さいました。
そこには修行中の仏陀の大きな絵があり、仏陀の周りには多くのターバンを巻いたインド人も描かれていました。
「 あーっ ターバンだ! 」
ターバンを巻いている私が叫びました。
「そうなんですよね…」
優しい笑顔の僧侶がこちらを見てらっしゃる。
先程、僧侶との会話の中で私は、まさか自分がターバンを巻いてヨガをするなんて思いもしなかった…、この姿だから怪しく思われても仕方がないです…っと、
ヨギ・アマンディープとの出会いからインドでの出来事も語っていました。
「こちらの会場は冬景色がとても綺麗ですし…冬なら、こちらも貸切りにできますよ。」
さらに優しい目でおっしゃって下さいました。
そして、次回のリトリートはもっとお互いに連携し合いながら内容を決めて行きましょう
っと、感動的なことをおっしゃって下さったのです。
そして、ふたたび私がヨギジーのワークに戻ると、またゆき子さんが私を呼びに来て…
な・な・なんと
この記事の写真に写っていらっしゃる、延暦寺会館館長であり、延暦寺の上層部の方が私に会いたいおっしゃっているとのこと…
私はやっとおさまった胸のドキドキをまた再発させて、小走りで会場を飛び出したのでした。
つづく…