ポートマリンを象徴する「聖ニコラス教会」




過去にSan Xoan AR Hospitalarios教会として知られていたこの寺院は、Belesar貯水池が建設され、古い村が浸水したときに、この場所に移動しました。 

12世紀のサンティアゴの騎士団(「Cabaleiros de Santiago」)によって設立された聖堂は、サンティアゴ・カミーノ巡礼の道の中でも、最もロマネスク様式らしい記念碑の一つです。

正面玄関口には大きなバラ窓、扉の横に3つの柱があり、ひさしの内側には、「黙示録」の「24人の長老たちが楽器を演奏している姿」のモニュメントが彫られています。





この教会に入った瞬間、中から美しいフルートの音が聞こえてきました。

その曲のメロディーは、まるで日本の名曲

うさぎ追いし かの山  〜〜〜♪♪♪

そう、「故郷・ふるさと」のようでした。

私は胸が熱くなり、瞳に涙をにじませながら、まるで卒業証書授与式のごとく列に並び、巡礼手帳に聖ニコラス教会のスタンプを押してもらいました。

そして、入口のところに置いてあった、ドネーション用の籠にコインを数枚入れると、前例の長椅子に腰掛けました。

すると、その様子を見ていたフルート演奏者は、私たちのためにもう1曲だけ吹いてくれたのです。




この教会をあとにして、宿泊先まで丘を登っていると…

突然、息子がこう言ったのです。

「イシス  って聞こえてくる!」

その言葉と同時に強いエネルギーが、私の頭の芯へと突き刺さるように入っていきました。

私たちが「サモス」で体験した、「ケルト民族の歴史」は、イシスと深い関係があるのではないだろうか…

エジプトのイシスが魔術を使って、オシリスを復活させたストーリーが頭に浮かぶ…

彼女の魔術は命までも復活させるほどのパワーを持っていたのだから、まさに、あのサモス修道院の壁画に描かれていた、あの地で起こった物語に匹敵する能力だった。

頭の中で、いろんなことがグルグルと回る…

カミーノ巡礼は、キリスト教だけではない、古代エジプトと関係している物語が隠されていて、そのことに触れるか触れないかで、大きくこの「魂の浄化」とされる巡礼の意味合いが変わってくるのだろう…


サモス修道院へ訪れる巡礼者は少ない。

それは、山側を歩く別ルートがあって、私が歩いたメインルートである「サモス修道院にたどり着く道」より、10kmも距離が短いからです。


また、サモス修道院への道の矢印も、何者かによって塗り潰されているので、余計、避ける人が多くなってしまっているのです。





エジプトの「ルクソール神殿」から運ばれた「オベリスク」は、現在、パリのコンコルド広場にあります。

冬至、エジプトのルクソールにあるホテルから、このパリのコンコルド広場まで光が一直線になります。

それは、イシス神殿とも関係しており、彼女への信仰の印とされているのです。

切っても切れない関係

エジプト神話とケルト神話

その深いところに「光と闇」の真実の物語が隠されているのでしょう…