マイ エンジェルズに見送られて
私はアストルガから山道に入っていった。
ぜんぜんピースではない状態
とにかく、体調を良くするためにも、「歩きながら瞑想」をすることにフォーカスした。
歩けば歩くほど、いろんなものが出てくる…
アストルガを離れて、EI Ganso までの巡礼路のエネルギーは、とても浄化力が強く解放するのには、ぴったり
同行しているメンバーがいるため、足を速めてしまうと…
「ゆっくり歩け! もったいないから!ゆっくり」
何度も声が聞こえた。
私は、宇宙からのメッセージが聞こえるたびに、足の速度を遅らせて、ここでしか受け取れない「新鮮な空気中のプラーナ」をおもいっきり吸い込み。身体のあらゆる部分に流していった。
鼻の奥から喉へ
そして胃や腸の中へと…
鼻の奥は、とても大切な部分
鼻炎や蓄膿症のような症状がある方は、気分が安定しておらず、人や自分の嫌な部分に目がいきやすくなり、心の中で批判が多くなりやすい傾向があります。
鼻の奥、風邪を引いた時や、鼻炎の症状がある時に重くなる部分、その部分をイメージで溶かしていき、貫通させることで、エネルギーが通るようになり、自分のことや他人のことが気にならなくなります。
そして、この旅の中で、今まで訪れた教会で受け取った光も、イメージで同時に流していくと、何も症状のなかった頭が重く痛み、鼻水や痰がどんどん出てくるから不思議。
さらに、痛むみぞおちの奥を見ていくと、針金のような束があり、その束の意味をチャネリングしてみた…
「自分を心から愛せない」
という信念にぶち当たり、時空次元を超えた領域から、あらゆる方面から、この部分を解放していくと…
徹底的に解放したいと思う私の気持ちを、宇宙が察してくれたのか、こんな言葉が降りてきたのだ。
「かなり、 大変になっちゃうけど大丈夫?」
思わずにゃけて鼻で笑ってしまった…
今まで私が断ったことがあるだろうか?
どんなことでもチャレンジしてきたのに…
私は大きく頷きながら、彼らのヒーリングを受けることに同意した。
すると、原始人のような人たちが集まってくるのがわかった。
私の体のあらゆる部分から、いろんなものを抜いてくれている
そう言えば、少し前に息子がこう言っていた
「バッタの足みたいな細くて長いものが足の裏から抜けていく….」
私の足の裏からも抜け、体のあらゆる部分から、細くて長い針金のようなものが抜けていく…
この地域一帯は、原始からのエネルギーが残っている場所で、この道を歩くことで、私の体の原始的な部分につながって行くんだ!
この旅の中で、1番の解放が起きていた
もうフラフラ
なんとか呼吸法でもっているようなもの…
Santa Catalina de Somoza のバルに到着した時には、立つこともやっとだったので、テーブル席になだれ込むように座った。
座ってもいられない状態だ
汚れた床の上でもいいから横になる勢いだった。
お店のおじさんが、私の方に来て、「カウンターで早く注文しろ!」的なことを言いながら睨んできた。
体調が悪いことを説明しようと思ったが、この雰囲気じゃあ絶対に助けてはくれない…
「とにかくこのお店は出よう!」
私は、もう少し先のバルを見つけて入った。
若い店員がいて、私は事情を話し、どこか横になれるカウチがないか聞いてみると、彼は2階へと手招き、2段ベッドがズラーっと並んでいる空室に案内してくれた。
ここはアルベルゲだ
いーの? いーの ?
ほんとうに… ベッドで横になっても?
こんなにもアルベルゲの2段ベッドが光り輝いて見える日がくるとは…
セレブ御用達の高級ヒーリングルームにでも来たようだった。
私は、2段ベッドの下の部分に滑り込み、リュクの中から、めったに使わないダウンジャケットを引っ張り出して、それを着て、さらに横のベッドに置いてあったブランケットに包まりながら、震える体を丸めて失神するかのように寝た…,
しばらくして目が覚めると…まだフラフラだった。
同行しているメンバーは、ランチを終え出発すると言う…
私としては30分ぐらいの睡眠かと思っていたら、すでに2時間は経っていた。
オーノ カミーノ
先ほどの店員のお兄さんも交代して、他の人になっていると言う…
「部屋代を払わないと…」
アルベルゲが€10ぐらいだから、助けてくれたお礼に€20を払おうと思っていた。
まだフラフラだったので、この場所に泊まって方がいいかチャネリングすると、「もう出発した方がいい」とのこと
私はとりあえずお手洗いに行こうと思い、使ってブランケットを簡単にたたんで、荷物はすべて持ってバスルームを借りた。
お手洗いをすませ、細い廊下に出ようとしたら、2人組の女性が、先ほどまで私が寝ていた部屋に案内されていた。
楽しそうにお喋りしながら、少しふくよかな女性たちが部屋に入って行く姿を見ながら、「これじゃ、もうゆっくり休めないな…」っと思い、階段を降りてカフェの方がへ向っていると…
交代した店員の男性が、あきらかに怒った顔をして、私のブランケットのたたみ方が悪いことを指摘していた。
確かに、ブランケットの端っこと端っこをピッタリくっつけていなかったけど、そんなに怒るほどではない。きっと、勝手にベッドを使ったことを怒っているんだ!
私は、体を温めるために紅茶を頼んで、その代金に€20を足して渡そうと思った。
紅茶を注文すると、彼はイライラしながら怒った目つきで、銀色のポットを乱暴に掴み、「ジョーダンじゃないぜ」というように振り上げた。
あまりも怒っているので、「じゃあ、いりません」っと手で表現すると…
そのポットを投げるように元の場所に戻したのだ
こ・こ・こわい…
「Sorry!」」
私は逃げるように慌ててお店を出て、お店の表の看板を見ると、そこには「宿泊 €5」と書かれていた。
€20を渡し損ねてしまったけれど、きっと渡しても、あの親切にしてくれた店員の手元には届かないだろう…
寝させてくれたことに感謝して、私は先を急いだ。
次の村を出る手前に「スーパーマーケット New」
っと書かれている看板があったので、フルーツでも買おうと、奥の路地に入ると…
この辺では見かけない雰囲気のお店があった!
まるで… うーん
なんて表現したらいいんだろう…
もたいまさこさんと が「美味しい手作りパン」を焼きながら、ほがらかに笑っているようなお店
雑貨もたくさん置いてあった…
あーーーーっ なんたること!
体が以前よりも軽くなってる!
だからやめられない とまらない
解放の道
ブエン カミーノ