Hospital de Órbigo 

オスピタル・デ・オルビゴ




おばちゃまAngel から  Los Angels というレストランを教えてもらい…

そこでゆっくりとした時間を過ごした私たちは、次なる目的地へ進むためにお店をあとにした。

 先ほど閉まっていた教会を通り過ぎようとした時、扉が少し開いているのが見えたので、覗き込んでみると…

あのおばちゃまAngel ともう1人女性がおり、手招きしているので、近くに寄ると、手のジェスチャーで「教会の中を見たい?」っと表現してくれているのです!!

もちろん私は大きくうなずき、扉の前で青い雨ガッパを脱ぎ、水滴が落ちないように、そっとビニール袋に入れて、ゆっくりと中に入っていきました。

外装よりも、しっかりとした重圧感がある雰囲気です。




12使徒が描かれているので、これは最後の晩餐ですね。




祭壇がある前方へと進んでいくと…

全身が痺れ、うねるように交差する光線が広がりながら、私と息子の体めがけて流れ飛んでくるのを感じました。

もちろん、息子も私と同じように感じていたので、彼は両手を広げて、そのエネルギーを楽しみながら受け取っているようでした。

左手にマリア様像があり、そのマリア様を見た瞬間、彼女がニコニコしているようにボヤけて見えたのです。

「よく、ここまでやって来ましたね」

っと、囁いてくれているようで…

その優しい安堵の微笑みが、ここまで辿り着けたことの象徴のようでした。





さらに、長椅子に腰掛け、エネルギーを充電していると、いつものようにアクビが止まらず、まるで大泣きしているかのように、アクビによる涙が溢れてきました。

すごいなぁ…

巡礼路には、こうやってしっかりとエネルギーを充電できる場所があるのだから…

教会や修道院は、巡礼者の病院として活動していました。

この教会も聖ヨハネ騎士団によるものでした。



聖ヨハネ騎士団はホスピタル騎士団」とも言われていたので、こちらの地名が「Hospital de Órbigo オスピタル・デ・オルビゴ」と呼ばれるようになったのです。

なぜか日本語地名では、「オスピタル」と書かれています。キョロキョロ


1023年頃、エルサレムで、「洗礼者ヨハネ修道院」の跡地に、エルサレムの聖ヨハネ病院兄弟会」という名で、巡礼者のための宿泊所を設立しました。

今でいう「アルベルゲ」のようなものに病院を完備した施設ですね。

テンプル騎士団が1119年に設立されたので、それよりも歴史が古く、聖ヨハネ騎士団は、とても裕福な貴族たちの支援により、財には困らず、イスラム教徒との戦いを続けていき、海軍ににまで拡大していきました。

1312年に没収されたテンプル騎士団の財を手に入れ、さらに軍事的要素を強めていきます。

のちに、勢力を失った十字軍の財を吸収して、さらに大きな組織になり、ロードス島を奪い、「ロードス騎士団」と呼ばれるようになりました。





あの、私がお正月に観ていた、「オスマン帝国」の連続ドラマにも描かれていましたが、1480年にオスマン帝国の襲撃に勝利したことで、聖ヨハネ騎士団は名誉を手に入れました。

最終的には、その「オスマン帝国」の、あの「スレイマン大帝」率いる20万人の兵に滅ぼされて、ロードス島を奪われ、シチリア島へと撤退したのです。

あーーーーっ   ドラマの続きが観たいチュー

聖ヨハネ騎士団は7千人だったらしいので…かなり無理な戦いですよね。


その後、騎士団はシチリアから、マルタ島に本拠地を置き、「マルタ騎士団」とも呼ばレルようになります。

この時、ロードス島と同様、マルタ島でも「奴隷売買」をおこなっていたようです。

以前、ポルトガルを訪れた時に、ブログで書いたように、宗教、商人、その陰には「奴隷売買」がおこなわれており、日本からも多くの女性が奴隷として運ばれていきました。

オスマン帝国」のスレイマンは、もともと船で運ばれたスラブの奴隷だったロクセラーナと結ばれ、彼女との間に6人もの子どもを作りました。







時代には、いろんな「闇と光」がありますが、ここに座っていると、その時代の流れの中で起こった出来事も消えて溶けていきます。

今を感じること」に集中することで、どんなことが起きたとしても、私たちの中でそれらを消滅させていき、新たな時代とともに「今を生きていくこと」の大切さを教えられているようです。

過去をすべて手放す
今回のテーマでもあったように…

過去に縛られない自分になっていくためにも、「ただ自分の中の光を増していくイメージ

単純なことだけど、これがとても大切なことなのです。

私がここまで歩けてこれたのも、その光の道、ナーディを浄化しながら歩いたからこそキラキラキラキラ

「瞑想の素晴らしさ」

この巡礼で、さらに強く感じています。

そして、この教会でしばらく瞑想していると、
こんなメッセージが降りてきました。

これまで輝かせてきた光を、手足の指先まで、全身に流しながら道を歩きなさい。」

その言葉の真の意味が、この後の巡礼路で深く理解することができたのです。

私たちがこの教会を出るまで、おばちゃま達は静かに時間を待っていてくれました。

実は、お掃除したゴミ袋を表に出していたところに、たまたま私が前を通ったので、声をかけてくれたそうです。

行くべき所には必ず訪れられる!!

なにも焦る必要もないし

必要以上の欲を出すこともない

ただ、自分の中を「純粋な光で満たしていくこと」これが、最も大切なことなんだと…

あらためて感じることが出来ました照れ

さあ… 巡礼はまだ続く  


Buen     Camino     音譜音譜音譜音譜

ブエン カミーノ 音譜音譜音譜音譜