死海 
デッド シーからナザレへ
デッド シーからナザレへ
レンタカーを走らせながら、この間のドライバーがつぶやいた言葉を思い出していた
「この辺は地雷が埋まってるんだよね…もちろん道路にはないけどね」
3時間近く運転しただろうか…
ナザレまであともう少しのところで、突然トイレに行きたくなった
すると突然ガソリンスタンドが目の前に現れた
ガソリンメーターを見るとまだ２つレベルは残っている、でも田舎道なのガソリンスタンドは少ないからここで入れちゃおう〜〜
ガソリンスタンドに入ると、すぐ隣にヌードル バーと書かれた看板を見つけた！
そう これが運命の別れ道になるとは…
思いもしなかった
おっほっほっほっほっほっほっほ〜〜〜〜
「ヌードル ショップあるから、ラーメンでも食べる？」
お店に入ると日本風の麺とベトナム麺があった
大好きな フォーだ！
私はベジタリアン フォーを頼んだが、とても複雑な味の焼きそばだった
でも…あの オール イン クルーシブのホテルに比べたらかなりの美味しさ
ベジタリアンお寿司もご飯が熱くてホッカホッカ
おにぎりだと思えば美味しい
お腹いっぱいになってお店を出たら、ガソリンを入れることなどスッカリ忘れてしまっていた
車に乗って少し走ってから気づいたけれど、ナザレまであと29キロぐらいだし、メーターもまだレベル2つ残っている。満タンで返さないといけないからナザレで入れるか〜〜 っと車を走らせた
5分ぐらい走ったら、急に車が重くなって、ブス
ブスっといいながら アクセルを踏んでも馬力がでない
ブスっといいながら アクセルを踏んでも馬力がでないこれって、もしやガソリン切れ
嘘でしょ
メーターを見たら空ではないから大丈夫
… っと思ったら
いきなり赤ランプが点滅しだした
嘘でしょ
Uターンするにも左右の道路が完全に別れているからできない、このままバックで少し戻ればUターンできるかも、あのガソリンスタンドまでなら大丈夫かもしれない …っと思ってたら
車がいきなり走りだした
赤ランプもついてない
もしかしたら勘違いかもあと20分だし
あと20分だし思い切ってナザレに向かって車を走りだしたら
5分ぐらい行ったところで、いきなりエンスト
ひぇ〜〜
なんとか右に少し寄せて止めることはできた
しかし2車線といえども、道はそんなに広くない
どうしよう
人生初めての経験 … それは…ガス欠
とりあえず、後ろから追突されたら危ないから、車から降りて、ガードレールの内側に入ることにした
「何かあったら すぐに電話するんだよ！」
っと言われていたので、あの優しいレンタカー屋さんに電話してみることにした
プーッ プーッ プーッ 話し中
でも切ったら、折り返し電話がかかってきた
「すべて大丈夫？」
「大丈夫じゃないよ〜〜ん ガス欠しちゃった！メーターはまだ2レベル残ってたのに〜〜！」
「今どこにいるんだ？」
「ナザレから25分ぐらいのところ 91号線にいます」
「91号線？」
「あっ 71号線、いや 91、いや71 」
ナインとセブン なぜかいつも間違えてしまう
「どっちの方向からきたんだ？」
「えーっと どこだろ？？？ 」
どっちが北か南かなんてわからないし…
「あっ！デ、デッド、デッド シー」
「わかった すぐに行く！！」
ありがとう デッド シー
しかし、こちらの車は信じられないぐらい飛ばすね〜〜
ビューーーーーーン ビューン
どうぞぶつかりませんように！
ここに車が止まってますよ〜〜的な感じで、事故だということが分かるように手を振ってみたりした
休憩でもしてると思ってるのだろうかー
プープー クラクション鳴らしながら睨んでくるか、呆れた顔をしてこっちを見ていく
サングラス姿のアラブ系のおにいちゃん達がいきなりマフィアに見えてきた
「きっとあと10分ぐらいで到着するはず」
私がこう言うと…
となりで息子が
「こういう時の10分って、1時間ぐらいに感じるんだよな〜〜」
確かに〜〜 
２人で爆笑
２人で爆笑爆笑ついでにムービー撮影
こんなことしてたら…
車が1台後ろに止まった！
「どうしたんですか？ 助けが必要ですか？」
「ガス欠したんです」
「俺だよ！レンタカー屋だよ！」
まったく気づかなかった…
レンタカー屋ではカッコ良く見えたのに、ジャケット着てるとおじさんに見える
って〜〜
そんなこと思ってる場合じゃない
目の前に現れたレンタカー屋さんが、車からタンクを取り出す姿はまるでスーパーマンのようだった
やっぱりカッコいい
「私のスーパーマーン」
」って叫んでみたけど 完全に無視
ガソリン入れ終わると、振り向きながらこう言った
「俺が電話するまでかなり待ったの？」
「えっ、私がかけたから、電話してくれたんでしょ？」
「俺がかけたんだよ！君の電話は知らないよ」
なんと私たちは同時に電話をかけていたのだ
あなたはサイキッカー キッカー キッカー
で…そのままレンタカー屋まで連行され
無事にホテルまでたどり着きましたとさ
レンタカー屋さんが助けに来るまでに、彼からガス欠事件を聞いたホテルのイケメン息子が、私に電話をかけてくれた
「道は91号線 それとも 71号線？」
どうやら…心配というより、私の英語が彼らを混乱させただけだった なはっ
I am home!
っと、言いたくなるような
ほんとーに、 アット ホームな宿でした
テル アビブ空港までのタクシーも手配済みで、私が宿泊代と一緒にVISAカードで支払い、彼女がタクシードライバーに現金で渡してくれました
たくさん人の心の優しさ暖かさを感じた愛溢れる旅でした