やっと、辿り着いたホテルでは、スタッフの方が順番に参加者を部屋に案内しており、1番最後にこのリトリートに申し込んだ私は、少し離れた場所に案内されることになりました。
タクシーに乗り込む時、外に並べていた全員の荷物は、ほとんど各部屋に運ばれており、なんと 私のキャリーバックも間違えて、他の人の部屋に運ばれてしまったようでした。
スタッフが何度も探してくれましたが、見つからないので、とりあえず部屋まで移動することにしました。
私がタクシーに乗り込むと、隣に1人の女性が乗り込んで来たのです。
うーーーん 見覚えがある!
そうだ、シャスタのヨガリトリートに参加していた人だ!
こんなに物覚えが悪く、今回のリトリートの先生の顔も覚えていなかったのに、なんと彼女の顔はしっかり覚えていました。
シャスタのリトリートで、ケラケラ笑っている東洋人の彼女はとても目立っていたからです。
「私は日本人でCHIKAっていうのよろしくね。シャスタのリトリートに参加してたでしょう!私、あなたのこと覚えてるよ!」
そう私が伝えると
「そうなの! 私、日本に5歳まで住んでたんだよ」っと返事が返ってきました。
「日本人?」
「違うよ。台湾人、でも5歳まで両親の仕事で日本に住んでいて、それからサンフランシスコに引っ越ししたの」
「そうなんだ〜〜!」
そんなたわいもない会話をしながら、2人でケラケラ笑いながら5分ほどの道のりを楽しんでいました。
ホテルに到着すると部屋が1つしか空いてないことが判明
私は1人部屋を頼んでおり、彼女は誰かとの相部屋を頼んでいたようでした。
「一緒の部屋にならない?」
突然、彼女が私に言ってきたのです。
「いいよ!」
とっても明るい彼女の笑顔に惹かれ、何も考えずに思わず口から出てしまいました。
ホテルからウエルカム・フラワーのバラをもらい、ふざけて写真を撮影したりしていて、とても会って10分ぐらいしか経ってないとは思えない2人です。
部屋に案内されると、なんとキングサイズベットが1つだけ…
オーマイーゴット
いくらなんでも、初めてお会いした方と同じベットは無理でしょう…
ホテルのボーイがエキストラベットを入れるから大丈夫だと言ってるけど、さすがにそれも気兼ねしてしまうし…
「私はやっぱり1人部屋にするから、離れたホテルでもいいので変更してください」
っとリトリートのスタッフに言ってみました。
私がホテルのロビーで違うホテルに移動する準備をしていると、台湾人の彼女がこう言いながら、しきりに頼んでくるのです。
「やっぱり同じ部屋がいいから、私はエキストラベットに寝るから! もう1つのホテルは泊まったことあるけど、蚊がたくさんいるし、犬の泣き声もうるさいから、ねっ!ねっ!一緒の部屋にしようよ!」
なんでだろう…
戸惑いながらも、まるで子犬のような彼女の押しに負け、一緒の部屋にすることにしてしまったのです。
どんなに仲が良い友達でも、旅行は1人部屋がいい私なのに…
頼まれるちゃうと、太っ腹体質で、内心少し不安になってしまいました。
彼女の名前はティン
夕食の時、ティンを含めて3名の女性と一緒のテーブルに座って食事をすることになりました。3人は会話がとても弾んでおり、私は英語に疲れていたので、1人で食べることに集中していました。
目の前に座っている女性は誰かに似ている…
なんだかとてもシリアスな含み笑いの表情が…
あっ!思い出した、飛行機の中で観た映画の主人公だ!
1人でゲラゲラ笑って観ていた、ふくよかな女性のスパイ物語
実は、クンダリニーヨガのティチャーコースに参加した時に驚いたんですが、あぐらで座れないぐらい太っている人が何人もいたのです。
日本だとヨガの先生って…痩せているイメージがあるんですが…
クンダリニーヨガはマントラの瞑想時間が多かったり、基本的に指導者はあぐらで座り、生徒がヨガをするのを見守ることが義務付けられており、この団体の指導者の資格の条件として、一緒にヨガをしてはいけないのです。
なので、細くて引き締まっている人があまりいません。
先日、あるパーティーで片岡鶴太郎さんとお会いした時に、ヨガの話しになって、私がヨガを教えていると言うと、
「ヨガされている方って細いイメージですが、しっかりされてますね」っとおしゃっていました。
私は、食事も気をつけ、自主トレをかなりしてますが、なぜかガリガリにはならないのですね…
きっと、アメリカのクンダリニーヨガ・リトリートに参加されると、もっと驚くでしょうね。
なんでも、鶴太郎さんも火の呼吸をしているそうです
お互いにマニアックですね〜〜!っと少しだけお話しをさせてもらいましたが、もっと何をされているのか知りたかったな〜〜〜なんでも秘密の瞑想があるような感じで話されていたのが印象的でした。
さて、話しは戻って…そう、そのシリアスな彼女が私にこう話しかけてきたのです。
「明日、ダライラマ法王に会いたい?」
「うん!お会いしたいです」
もちろん私はそう答えたました。
せっかく、ダライ・ラマの本山があるヒマラヤにやって来ているのですから…
彼女は、明日の朝6時に集合して、山の上にあるお寺に行こうと誘ってくれたのです。
そして、次の朝、かなり早くにお寺に到着したので、前から2番目に座ることができました。
床の上に直接座っていると、前に座っている老女が、持っているダンボールの切れ端と布を使うようにと手渡してくれました。とってもありがたい 感謝です
それからしばらくして、ダライラマ法王が入ってこられて、華やかな衣装を身につけた人々がチベットらしい歌と舞を披露してくれました。
ダライラマ法王にお目にかかれるのは実に5年ぶりです。
1度目は2011年11月11日広島市文化交流会館で、私が絵本の朗読をしたイベントに、ダライラマ法王は法話をされ、その時は楽屋で間近にお目にかかることできました。
とてもにこやかな微笑みで、ご自分を偉く見せることもなく、威厳よりも優しさに満ちている方でした。
広島での法話の内容は、「輪廻と業果」でした。
その時、ダライ・ラマ法王は仏陀のメッセージを伝えられました
仏陀は「自分を拝むことをしないように」と、人々に伝えており、
仏陀自身、人々が抱えている苦しみを解放する方法を教えていただけであって、自分への信仰よりも、思いやりの心をもつことが大切だと説かれていました。
また、私たちが、もっと努力する必要があることも話されてました。
これは、私がフランスでマリア様から受け取ったメッセージととっても似てますね。
進化においては、仏教での教え、私たちの意識は常に移動していること、つまり、私たちの意識は旅人のように、銀河系が誕生する以前から、別の銀河系に存在していたことをお話しされ、この惑星ができて私たちはここに来たことも語られていました。
私のセッションやヨガでは、この別の銀河系にいた時のプログラミングを変えていきます。
そして、この惑星で限られた時間の中、心を浄化すること、そして楽しむことが大切であり、今世が終わったとしても、心の浄化と輪廻は続き、すべての浄化が終わった時点で輪廻から可解放されると、語られていました。
さて、今回のヒマラヤで行われた、ダライ・ラマ法王のイベントでは、ダライ・ラマ法王入場〜!で、ドット押し寄せる観客の波が落ち着いたと思ったら、当然、別の老婆が現われて、私が座っている隣に無理矢理入ってきたのです。
驚くことに、2枚の座布団を投げて、私の側に置き、その老婆を先頭にして3名の女性が入り込んで来たのです。
その動きといったらすごかった〜〜
ドンドン私を押しのけ、外に出るような状況に仕向けていき、あっという間に、私の場所を横取りしたのです
私はそのあまりの行動に笑いが止まりませんでした
声を上げて笑ってしまいました
だって、私が座っていた場所に、その老婆が連れてきた金髪の女性がチャッカリと、まるでマジックのように入れ代わって座っているのです
後ろに座っていたティンが
「Chika ここに座ったら」
っと、少し後ろに下がってくれて、やっと狭い所に座ることができたのですが、その様子を見ていた、横入りした金髪の女性は、猫の額ほどの隣の隙間を指差して、まるで猫に言うように、私にこう言ったのです
「sit here 」
そんな…狭い場所座われんでしょ…
私の席を平気で奪う姿がコントみたいで、さらに笑いが込みあげてきたのです。
があははっははっっはっはーーー 空を見上げて笑いました
後ろに座っているティンも大笑い 2人で大笑い
があっっはっはっっははっはーー
私の前に座っていた優しい老婆とその孫2人が、その人たちを睨みつけながら、私にこう何度も言ってくれたのです。
「あなたはここに座っていたんだから動くことないのよ」
なんて優しいんだろう
私は不思議と席を奪われた事に対して何とも思わなかったし、2列目だろうが、3列目だろうが大差ないし、どうでもいい気持ちでした。
ただ、自分勝手なその姿にただ笑いしか出なかったのです。
そういつだって宇宙は見てるし、こんなことどうでもいい
いつだって奇跡は起きたがってるんだから〜〜
私はいつだって笑って生きるぞ〜〜
ティンが笑っている私の顔を見てこう囁きました。
「だから、あなたと一緒の部屋になりたかったの」
私も彼女と一緒の部屋になれて、とってもラッキーでした。
もし彼女と知り合ったいなかったら、この特別なイベントの情報を知らなかったからです。
そうやっぱり奇跡は起きていた
Happy& Evolution