28日には「ポルトガルのヴェニス」とも呼ばれるアヴェイロを訪れました。
ツアーの自由時間に教会を訪れることに…
最初の教会はミゼリコルディア教会、幾何学模様のアズレージョの外壁です。
そして少し足を伸ばして2つ目の教会、16世紀建造、バロック様式のアヴェイロ聖堂へ
先ほどの教会よりも大きめの教会で、ここで瞑想を少しだけ行おうと思ったら
「早くここから出て先を急ぎなさい…」っと何度も言葉が降りてきました。
待ち合わせ時間には十分間に合うし…そんなに慌てなくても…
っと思いながら、受け取ったメッセージどおりに来た道を戻っていると、ある建物にTシャツが飾らており、なんとなく気になりながらも、お店への入り口がなさそうなので、その建物を通過しようとしました。
すると、そのビルの入口辺りでカップルが扉を開けたまま私に「どうぞ」っという感じで私に手招きしているのです。
えっ? 私に? なんで?
ここはなんだろう? 建物からすると、きっと役所関係のオフィスかな…っと思いながら、私は首を横に振って「入りませんよ」っという意思表示をして、集合場所に向かって歩き始めたのですが、ふと、その建物に貼られているポスターに目がいってしまったのです。
そして、そこに描かれている女性の姿に吸い込まれるような感覚になりました。
こんな時の感覚は独自なものがあり、あとは自分のスイッチをONに入れるだけです。
私は思い切ってその建物に入ってみると、先ほどの気になったTシャツが売られているショップがあったので、文房具などが並んでいるガラスケースの中流し見しながら、ショップの女性にここはどういう所なのかと聞いてみました。
「王妃の棺がある美術館よ」っと答えが返ってきたので、
すぐに、私は、「見たい」っという衝動にかられながらも、時計を見ると集合時間まで、あと7分しかありません。
「う〜〜ん、2分で見学は可能ですかね?」っと、たずねると…
「すぐそこだから大丈夫!入場料は2ユーロ(260円)、ここで払えるわよ」
っと、私を急かしてくれるので、もう、こうなったら入るっきゃない…
階段を降りるとすぐに王妃の棺が飾られていました。
私のハートはすぐにその棺の中へと繋がることができました。
何か秘めたものを強く感じながらも、残す時間は1分ぐらいしかないので、奥の階段を更に降りて行くと、そこには教会への扉がありました。
ゆっくりと考える時間もないので飛び込んで入ると、室内の金箔をあしらった木彫りの装飾はそれは素晴しいもので、先ほどの一般的な教会とは違うエネルギ−を感じたのです。
教会のエネルギーを感じ、そして遠隔セッションを受けられている方とコネクションを感じていましたが、もうこの場所を出なくてはいけない時間です。
私は猛ダッシュで、建物の装粧品を見回しながら、駆け足で階段を登りました。
表に飛び出し、すごい勢いでさらに走りました。
なんとか、3分ぐらいの遅れでバスに乗り込むことができました
そして、次の場所へと移動するバスの中で、先ほどの時間の流れを思い返してみました。
「なるほど〜〜!あの2番目の教会で、「急いで出れ〜〜」っと聞こえてきたのは、私があの美術館に行くことが決まっていたからなんだ」
そしてガイドさんも、何か気になって…っと、
私が見たポスターが表紙になっているCDを購入されていました。
その女性とは王女ジョアナ
私が訪れた場所はジェズス修道院 (Convento de Jesus) だったのです。
政略結婚や王位を巡る戦いの中で育った王女ジョアンナが、ポルトガル王アフォンソ5世の反対を押し切って、自分の人生を一生捧げた場所でした。
私がこの教会を訪れた時、大切な人に対する強い愛を感じたのは、どんな状況においても親が娘を思う気持ちを感じ取ったのだと思いました。
私達はいろんなしがらみから自分の価値観を作り上げるので、人それぞれ、愛の表現も異なってきます。この価値観が、とても大きな感情のズレを作ってしまうのです。
自分からストレスをなくすためには、まず家族への執着や怒りを手放すことが、とても大切になります。
進化すると「トラウマ」も感じなくなります。「忘れよう」とかではなく、記憶自体が曖昧になってしまい、どうでもよくなってきます。
そして、その問題に捕らわれる時間がなくなるので「今、この瞬間」何をしたらいいのかだけを考えれるようになり、自分の生きる道が明白になってくるのです。
そのような脳にしていくための、遠隔セッションを試みてみました。
辛い記憶が蘇ったり、更に肉体的にその感情と繋がっている部分の不調を感じられる方もいらしゃるかもしれませんが、一時的なことなので、私の本を読み直してもらえれば、どのようなことをして乗り切ったらいいか分かると思います
さてさて、この日の滞在ホテルは…
「涙の館」と言われている…伝説のホテルです。
この場所にまつわるストーリーを簡単に書きますね。
ポルトガル王ペドロにはお妃がいました。しかし、王ペドロは、そのお妃の身の回りのお世話をしたいた侍女である、イネスという美しい女性に恋をしてしまったのです。
王ペドロはイネスにこの館を与え、自分との間にできた3人の子どもと一緒に住まわせていました。
やがて、お妃は亡くなり、ペドロ王はイネスとの結婚を懇願しました。
しかし、もし2人が結婚してしまうと、お妃の子ども達よりもイネスの子ども達が優遇されてしまうことを恐れた人たちが、この場所にやってきて、イネスの喉を切り裂いて裏庭で殺してしまったのです。
す・す・すごい
ツアーに組み込まれていなかったら絶対に泊まらないような悲劇のストーリ
案の定、ロビーに入ってすぐに身体が痺れてきました。もちろん頭痛も…
部屋までの距離が、かなり長く感じるほど身体が重かったです
部屋に入ってとにかく祈る、祈る、祈る
きっと、これも遠隔セッションと関係するんだと思いながら、
私たちが持っている傷を癒すためのセッションをおこないました。
誰もが前世からこのような体験をしており、裏切られた、怨まれた、妬まれた、辛い思いの感情を手放せるように、そして、そのようなことが2度と起こらないように、いろんな角度から透視をしました。
そして、周りの状況ではなく、自分が幸せなるための選択ができるように、遺伝子や魂に刻まれた過去の苦しみと手放し、自由、希望という雄大な旗を一緒に大きく掲げれるように、セッションをしていきました。
次の朝、ホテルの中のエネルギ−が確実に変化しているのを感じていると、同行されているガイドさんもどうやら敏感な方で
「ホテルの雰囲気が変わりましたね」っと、一言
あのイギリスのウエストミンスター寺院内での遠隔セッションの経験は、とてつもないパワーを私に授けてくれたようです。
現在、イネスの棺はペドロ王の棺と向かい合ってアルコバッサ修道院へ葬られています。
「生き返った時に起き上がると、すぐ互いの顔が見られるように」
という…一生、彼女を愛したペドロ王の願いとともに…
実は4年前にファティマを訪れた際に、このアルコバッサ修道院が世界遺産ということもあって、レンタカーを走らせ訪れていました。
そしてその美しい棺がとても気になったことを覚えています。
その時は誰の棺か分からなかったのですが(調べもしない私)、
妙にこの2つの棺が印象的で、まるでハーモニーが奏でられているかのようなエネルギーでした。
ここに繋がるとは…
修道女として、妾として、一生を捧げた対象的な2人の女性の物語でした。
ツアーも素晴しいですね!
ガイドさんが歴史をお話してくれるので、何も調べない私にとっては過去の記憶とのパズル合わせがスムーズに行われてとても有意義な時間を過ごしています。
さて、次はファティマに訪れます…