バナナシ…っとスーさんがずっと言ってたから、ついバラナシのことをバナナシっと言ってしまう…そう、バナナシから次の目的地は…
「え~~また、バンガロールに戻るの?」
もともと、私の購入したエアーチケットは、最後にアーユルヴェーダ三昧をしたいと思っていたので、チェンマイからトリバンドラム行きになっていました。
しかし、宇宙の声は「バンガロール」だと言っているのです
ま~~いい、思い切って、私はツアー会社を通して購入しておいたエアーチケットを捨て、飛行機でバンガロールに戻ったのです。
なんと、アルナーチャラから車で8時間かけてバンガロール空港まで行き、空港を出発して、1泊でブッダガヤーとガンジス河をまわって、またバンガロール空港に戻るという、凄いスケジュール
弾丸にもほどがある、なんともディープな旅だ~~
ここバンガロールでは、とても贅沢なホテルに泊まることにしました。
昨年、ザ リーラ パレス ニュー デリー(The Leela Palace New Delhi)に宿泊した素晴しい経験が忘れられず、バンガロールでも同じ系列のホテルにしたのです。
このホテルから繋がっているShopで、素敵なインド服を購入しました
前回、アルナーチャラに滞在した時に出会った女性が素敵な服を着ており、何処で購入されたか聞いたてみると、「バンガロール」っと言っていたので、密かにバンガロールでおしゃれなインドの服を買いたいと願っていたのです
素敵~~ インドの独自の織物やスカーフはなんとも色が綺麗
洗濯すると色落ちしちゃうけど、でもやっぱり欲しい~
そしてバンガロール2日目はあてもなく
一緒に同行していた知人の女性はハンピに行くというので、私も行こうかな~っと考えてみたけれど、夜中にもう1度、頭の中を整理してみることに
「バンガロールに戻れ」っと指示されてから、次の場所の指示が聞こえてこない…
ま~~いい、宇宙はかなり気まぐれ
いや、そうではなく私自身も試されているのかも
地図をじーっと見つめてみた
バンガロールからハンピはケララからまるで逆方向…
どうして「バンガロールへ戻れ」っと指示されたのだろう~素敵な服のため
もちろん、バンガロールのホテルでは、かなり休息はできたけれど…
でも、素敵な服や休息のためならばデリーでも良かったんじゃないの
私の推理が始まる…
そうだ、バンガロールからケララに行くまでの途中で、何処か惹かれる場所はないだろうか~
地図を見ると、なんとなく…マドゥライという文字が光って見えたのです
そして、ネットでマドゥライを検索するとミーナクシ寺院というのが出てきたので、さらに調べてみると、とっても年期が入った、私好みの像があるようでした。
もう、夜中になっていたので、どうでもよくなってきた私は
とにかく寝なきゃ〜〜っと
ここに決定~~
なんの情報もない、この場所へ向かうことにしたのです。
次の日の朝、もしかして飛行機で出会った女性に会えるかもしれないと、Sri Sri Ravi Shankar のアシュラムに寄ることにしました。
しかし、その女性に会うことなく、宿泊施設からレストラン、shop、旅行代理店、ATMっと…
あまりにも立派なアシュラムに驚きながら、そこで同行していた女性と別れ、1人でマドゥライを目指したのです
タクシーで8時間はかかる道のりです。
よくやるわ〜〜私も
とにかく後部席で横になって爆睡することに
途中、とてつもなく汚いレストランでカレーを食べ(これが抜群に美味しかった!
カレーの中から鉄のような石が出てきたのには驚き
歯が欠けなくて良かったと、ホッとした…(笑)
なんとか、目的地、マドゥライに到着
宿泊するホテルは、タクシーの運転手が良い所を知っていると言うので決めてもらうことに…
とっても優しい運転手で、奥さんと2歳になる子どもの写真を嬉しそうに見せてくれました
インドでは珍しくチップを要求しない方なので、逆に嬉しくなって、かなりフンパツして、たくさんチップを渡しちゃいました
世の中、そんなものなのだろう~~
宇宙も私たちに対してそうなのもしれない〜〜
そして、そのホテルのマネージャーに私が行きたい場所と最終目的地のトリバンドラムだけを伝えると、スケジュールを全部決めてくれたのです
あ~~楽チン〜この上ない
もう、この地点では、スケジュールを決める気力もなく…ど~でもよくなっていた
なんたって、すごい移動時間なんですもん
翌日、朝7時出発でラーメーシュワラム(Rameswaram)へと向かうことに
スリランカと繋がっていた場所
古代インドの叙事詩である『ラーマーヤナ』の中で、ヴィシュヌ神の化身と言われているラーマ王子が、ラーヴィナにさらわれた妻シーターを助けにランカー島へ渡る際に、この場所に橋をかけたと言われているそうです。
また、イギリスが占領してきた場所でもあります。
巡礼地でもあるシヴァ神を奉るラーマナータスワーミー寺院に到着
ここで、「150rp(300円)でガイドはつけるか?」っと聞かれ、ブッタガヤーの教訓でつけてもらうことにしました。
中に入ると凄い人で驚いた
でもガイドさんが管理者に頼んでくれて、すべて出口から入れてもらえ、全く並ばなくてよかったのです。300円で素晴しいファーストパスを手にしたようなもの
残念なことにカメラも携帯も禁止
真っ赤に燃えたハヌマンを撮影したかったな〜
こちらの寺院も素足なので、足はドロドロ…
ずーっと、つま先立ちで、バレリーナになった気分で歩いていました。
そのまま港まで行くことになり、裸足で炎天下の中を歩くことになったのです。
恐ろしいほどの熱さ あっちっちっち~~~
まるで、熱しているフライパンの中を歩いているよう
しかし、周りを見ても、観光客は私ぐらいで、恐るべきインド人…
みんな平然な顔をして裸足で歩いているのです。
ならば私にもできる~~こんなのへっちゃら~~っと言いながらも…
無理~~絶対に無理~
火傷しちゃう~~
お店の影に隠れて10数えても出てこない、かくれんぼ状態の私を見兼ねて、ガイドさんがバイクを借りてくれました。
ボロボロのバイクに乗っている、ガリガリで真っ黒なガイドさんが、まるで白馬に乗ったイケメンの王子さまに見えちゃうぐらい嬉しかった…
およよよよ〜
それぐらい、ハンパない熱さでした~
港までバイクで30秒(笑)
でも、あまりの人混みと、散らかったゴミで汚れていたので、そのままバイクでUターンして寺院に戻ることに
がはっはははあはあはあ〜〜
その後は、綺麗な海に連れて行ってもらいご満悦の私。
- バンガロールで購入した服で、ジュディー・オングになりきるワラシ〜
- 女は海〜
好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るのよ〜〜
- (当時は分からず歌ってたが、すごい大人の詩である…
)
さて、また3時間かけて、つまり往復6時間かけて、滞在しているホテルに夕方4時頃戻り、さらに1時間後にチェックアウトをして、夕方4時からオープンするミーナクシー・スンダレシュワラ寺院へと向かったのです。
なんとも完璧なスケジュール
しかし、1泊の料金で夕方の5時まで部屋を貸してくれるなんて、大手ホテルでは絶対に無理。
地元の宿はとっても優しくて素晴しい感謝
ミーナクシー寺院に到着すると、またもや、
「1時間 350rp(700円)だけどガイドはつけるか?」っと聞かれ、
私にとっては、前日に適当に決めてやって来た、まったく興味ない寺院だったので、1時間も滞在する気はサラサラないことを伝え、「すぐに出るから30分400円にして欲しい」と交渉して商談はまとまったのです。
雨のためか、日曜日にしては人が少なくスムーズに歩くことができました。
ラーマナータスワーミー寺院と同様、天井に描かれた曼荼羅がとても素敵でした。
牛の像の耳に、願い事をコソコソ話しで伝えると、叶うと言われているらしい
私は、この寺院の中を歩いているうちに、とっても懐かしい気持ちになり、
「この場所、私、来たことがある!」っと、ガイドさんに伝えた途端、とてつもないエネルギ-が降りて来たのです
頭はクラクラ、身体中は痺れており、立っているのがやっとの状態になってしまい
今回のインドの旅では、あんなに凄い経験をしてきたのに、この期待していなかった寺院で、1番凄いエネルギーが直撃してきたのです
「なんなのこのパワーは!すごい強いエネルギ-」
っと、わけわからない私がつぶやくと、ガイドさんは頷くようにこう言ったのです。
「ここにガネーシャとヴィシュヌの像があるからね」
私は導かれるように、門番のように置かれているその像の前へ歩いて行きました。
私が手を合わせて拝むと、さらに強烈なエネルギ-が全身を突き抜けたのです
すごい~~ すごすぎる〜〜
「さあ、こちらへ」っとガイドさんが私を手招きしたので、その後をつけていくと、そこにはとても大きなガネーシャの像が置かれていました。
手を合わせると、またもや身体が勝手に動きだして、私はかなり長い祈りを捧げだしのでした。
隣ではガイドさんの「え~~っ!」っという表情が見なくても伝わってきました。
なんたって、30分400円に値切り倒した私ですから〜
祈りを続けていると、目の前のガネーシャがこう語りかけてきたのです。
「よくこの長い道のりをやってきた。よく頑張った…疲れただろう…」
私はとても感動した
確かに長かった…バンガロールから車で14時間ぐらいは移動しているからね…
でもこれは、今回のインドのことではく、私の人生のことを言っていることが、なんとなく伝わってきたのです。
この巨大なガネーシャの像の前で立ち竦んでいる私に向かって、
「こっちに、最も古いシバ神のリンガがあるんですよ」っと、
ガイドさんが私を導いてくれたのです。
300年以上前に遡る古いリンガです。
- 1歩、1歩、足を前に出すたびに、胸が締め付けられそうになり、頬をつたって大粒の涙がとめどなく流れはじめました。
- まるで長年の恩師に久しぶりに再会するようなドラマチックな感覚に陥っていました。
- 泣き崩れる私を、周りの人たちはジーッと観察したいましたが、この想定外のシュチュエーションに周囲の人よりも、自分の方が驚いていました。
辿りついたリンガはとても小さく、とても暗い場所に設置されていました。
私の変容ぶりを見たガイドさんが、リンガから少し離れた場所に私を連れて行き、
「ここで瞑想をしましょう」っと、言いました。
私がその場所に座ろうとすると、遠くのリンガから、はっきりとした声が聞こえてきたのです。
「もっと前に来なさい。早く!」
私は、チラリとガイドさんの方へ向き、もう少し前へ行ってもいいかと尋ねてみました。
彼のうなずいた合図が見えたので、座って瞑想している人の前を通り抜けながら、遠慮気味に前の方に座り込んだのです。
その瞬間、私は無意識にお辞儀をしながら、こう何度も繰り返し言い始めました。
「その節は大変お世話になりました。ありがとございます。」
そして、過去世で、この寺院に何度もやって来ては、祈りを捧げていた当時の自分の映像がはっきりと見え、記憶が蘇ってきたのす。
そうだ私はこの寺院から何度も助けられた
すると、また声が聞こえてきたのです。
「よくここに辿り着いた。今回の人生は自分の能力を絶対に出さないと決めて来たけれども、よく決心をした!心から讃える!」
すると熱いものが私の身体の中へと入ってきました
そしてさらに声が続いたのです。
「これで魂を取り戻した」
私は驚いた
そして全身鳥肌が立った状態で号泣した
周りで瞑想している人に迷惑にならないようにと思いながらも、まるで子どものように泣きじゃくったのです。
「魂を取り戻した…」
思ってもいなかった言葉なのです。
私のインドの旅が始まったのは、ある女性から届いた1通のメールからでした。
そのメールが届く1年半前のセッション中に、私は彼女にこう伝えたらしいのです。
「あなたはインドで魂を取り戻します。そして、その次期、私もインドに行っているので…向こうで会いましょう」
そんなことを言ったことなんて全く覚えていなかった私は、そのメールが届く2日前に熊野古道で、その時まで全く知らなかったヒンドゥー教の神様たちに出会い、初めて会話をするという経験をしたばかりでした。
そして、その流れから全く興味がなかったインドへと訪れる覚悟を決めたという経緯があったのです。
「魂を取り戻す」
この言葉は、その方の個人セッションで降りて来た宇宙からのメッセージでしたが、実は、私にも宛てた、重要なメッセージだったのです。
知らなかった…まるで、その女性の付き人のような気分で昨年初めて訪れたインドでしたが、こんな結末が待っているなんて…信じられず、大泣きせずにはいられなかったのです。
しかも、2日前までは、このミーナクシー寺院の名前すら知らなかった私です。
予定にすらなかったこの寺院は、今までの私の人生の中で最も感動を及ぼした寺院となっているのです。
そうだ
バンガロールからのタクシーの中で、高次の存在がこう言っていた…
「この旅で1番大切なことが起きるからね!」
そう言われたものの…全く期待していなかった私でした。
アルナーチャラとブッダガヤー、ガンジス河の経験を超える凄いことなんて考えられなかったし、あれだけの大イベントを経験したので、この旅はすでに終わったような気さえしていたからです。
過去生において、この寺院で起きたことを思い出しながら、私はただ泣き崩れていました。
私の隣では、30分400円に値切ったガイドさんは、いったいどうなってるんだろう?この日本人は?っというような顔をしているので、思い切って、ガネーシャとシバリンガと会話したことを伝えてみました。
「私は毎日通っているのに何も話してこない…羨ましい」と、彼が言うので、
「子どもの頃からの体質なので…」っと、私は彼に伝えました。
さすがインドである。普通なら頭がヘンなのかな?って思われる…こんな会話も疑いなく受け入れてくれるのです。
それだけ、私の泣き方が異常だったのかもしれませんが…
お寺に入ってから、1時間は軽く過ぎていたでしょう…
「先を急ぎなさい」そうシバ神から言われたような気がしたので、私は寺院から出ることにしました。
そうなのだ、まだまだ道のりは長いのです
私は、もうしばらく瞑想をしたい気持ちを押さえ、先を急ぐことにしました。
いきなり笑顔の観光客となり、象さんのブレッシングを受けたり、惑星別の像を見せてもらったりして、とても神聖な気分を残したまま次なる目的地へと寺院をあとにしたのでした。
素晴らしいエネルギーとメッセージに、ただ、ただ、感謝です。