2013年5月 この年2度目のバリ島へと…

 

 

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実は、知り合いからデトックスの旅をしたいと前々から言われていて、私としては、マウイ島のデトックス10日間を…思っていましたが、2ヶ月前のバリ島での体験があまりにも素晴しいものだったので、バリ島へ再度行くことを決定しました。

 

そして、念願のアグン山に登ることも出来たのです。

この登山は、息子の誕生日前夜ともあって、親子に素晴しい気づき、人生で何が大切なのか、改めて私に教えてくれたのです。

 

アグン山はシブァ神のご御神体で、インドのアルナーチャラ山もシヴァ神の御神体

 

きっと、インドからのお導きで、この山に引き寄せられていたのでしょう。

でも、いつもながら何も考えていない私は、ただ本能のまま、この山に魅せられていました。

 

私と息子2人は、アグン山に登るために、アグン山の麓のコッテージに宿泊することにしました。

これが、大正解~!あの信じられないぐらいのパワーを持つアグン山に登るためには、まずは、麓でエネルギー慣れる必要があったからです。

 

早朝1時に出発するために、20時頃にベットに入ったのですが、2人とも、すでにアグン山からの強いエネルギーが身体全体に伝わってきて、身体が痺れ始めたていました。頭がクラクラしながら、なんとか眠りについたものの、私だけ、22時にガツンと目が完全に冷めてしまったのです。

 

あまりの凄いエネルギーなので、自分のチャクラに手のひらを置いてみると、ゴックンゴックンっと、飲み込むように、エネルギーが受電されていき、身体がドンドン元気になっていくのが分かるほ程です。最近、超たくましくなった私にとって、久しぶりの刺激満点パワーで感動しながら、24時頃には、かなりのパワーアップ~!

 

鏡を覗いて見ると、こんな時間に、私の顔はエネルギーに満ち溢れていました。

 

夜中の1時、まだ真っ暗な中、登山ガイドのムディさんがお迎えにやって来てくれました。ほとんど顔が見えない状態で挨拶を交わし、まずは1時間かけて、アグン山の中にある バサールアグン寺院へと向かいました。

 

寺院の前に到着すると、ムディさんが用意してくれたお供え物とお線香を捧げ、ヒアンプタンジャアというバリの神話に出てくる神様に祈りを捧げ始めました。

 

アグン山はもっともバリでエネルギーが強く神聖な場所とされ、信仰心が強いバリ人は、毎日、このアグン山に向かって祈りを捧げているのです。

 

ムディさんが祈りを捧げている途中、寺院から、なんとも、ものすごいパワーが私の頭上へと入り込んだのです。

 

「すごすぎる~」っと、思わず声が出るくらい、最近の中では上位を占める強いエネルギーが、身体を駆け巡り身体が蘇ったようでした。

 

さあさあ、お祈りも終わり、いざ登山開始~!

 

頭につけた懐中電灯で足元を照らしながら、ムディさんの後をつけドンドンと登って行きました。途中、何度も後ろを振り返り、あまりの美しい星空と宝石箱のような町の光に目が釘付けになりました。

 

素晴らしい…この風景を見れただけでも、かなりの感動です。

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そして、なんと、身体があまりにも軽い…信じられないぐらいの軽さに、まるで飛んでいるかのようにピョンピョンと跳ねながら、急な山道を登って行くことが出来るのです。こんな体験始めてです。

 

今まで登った山の中で、1番ハードな道なのに、軽々と足が前へ出て行くのです。

 

途中、ムディさんが、ヨガの呼吸法プラーナーヤーマーをすると良いと言われ、以前、毎日のようにヨガをやっていた私は、その呼吸法をしながら登山をすることが簡単に出来ました。すごい~! 

 

更に身体が活性化され、呼吸法で頭からエンドルフィンが放出され初めたのです。

 

もう、それからは至福の極地~! 優しい父の腕に包まれて、暖かい母の温もりを感じているかのような感覚の中で、身体が宙を舞っているかのよう。

 

すごい~~まったく疲れない…というか、登るのが楽しくて楽しくてしょうがないアップ

 

「これ、永遠に登れそう…」照れ

 

休憩なんていらないという感じの私に反して、息子は体力を消耗気味。

 

息子のために何度も休憩することに、でも、そのお陰で、私は、手が届きそうな星を見上げ、デェンバサール空港まで見渡し、ただ、ただ、この山に来れたことを感謝しました。

 

3時間ぐらい登った時点で、ムーディさんが優しい口調でこう言いました

 

「このままでは、頂上での日の出は無理だから、この地点で日の出を見るのがベストだ」

 

でも、主導権は私たちに持たしてくれるとのこと、息子の意思で更に登ることにしました。

 

これからが、すごい…ほとんどロッククライミング状態。。。。

すごい崖に、少しでも心が揺れると恐怖に心が奪われてしまう…

 

「もし、足を踏み外したら…」なんて考えたら恐ろしい状態びっくり

 

そんな気持ちになりそうになったら、瞬間的に気持ちを切り換えるしかないのです。

 

日が昇り、美しい赤色が背中を照らしながら、私たちは、ひたすらのぼり続けました。

 

途中、何度も暖かい風が身体を包み、その柔らさが何かに守られているようでした。

 

小鳥達のさえずりや、虫の音、木々の揺れる音…何度も何度も「ありがとう」っと言い、登る時に支えになってくれる木を掴みながらも感謝を伝えました。

 

しばらくして、夜が完全に開けると、シビアな現実を知る瞬間が訪れたのです。

 

後ろを振り向くと、「なんじゃこりゃ~」と叫びたくなるような急な山道…

 

 

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こ、こ、こんな山道を登って来たのかあ~~」っと暗がりで見えなかったけれど、

 

これ、かなりの危険信号です~~!!!!!!!

バリに一緒に来た知人を無理して誘わなくて良かった…っと胸を撫で下ろしました。

 

しかし、まだ安心なんてしてられないびっくり

私の前を歩く息子の足は、もうガタガタにフラフラ、バランスを保てなくなっているのを見て、「ふぅ~~~大丈夫かな~~」っと、心配になってきました。

 

2300mの地点なので、まだ残り800mはあります。

 

ムディさんの判断で、山頂まで登ることは断念することに…

 

私は、残念というよりも、こころまで登って来た息子に感動していました。だって、それぐらい、激しい道なんですもん。

 

上級者向けの山とは聞いていましたが、道なんて、ほぼない、崖状態です。

 

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かなり悔しがる息子に、

 

頭で行けると思っても、足がついていけないからね

 

っと優しく言い聞かせてくれるムディさん。

 

自分の誕生日に朝日を見たいと、まだ決心がつかない息子に対し、さらに優しく、

 

じゃあ、僕が、明日の朝、車で登れる場所にいって、日の出を見せてあげるよ。車でブーーンって行くから簡単簡単~~!」っと言ってくれたのです。

 

なんと、今まで渋っていた、14歳を迎えようとしている息子が、すんなりと、その申し出を受け入れ、「さあ~さっさと降りよう~!」っと、軽い感じ…

 

すごいムディさん~! っと感動…しかし、こんなの序の口。

この後、さらなる、ムディさんの超人的な凄さを目のあたりにするのです。

 

私たちは、その場所で、朝食を取ることにしました。リンゴにパン、ゆで卵、そして暖かいコーヒー、ほんとうに美味しかった。途中、食べ物を狙う猿たちを、ムディさんと私が猿の真似をしながら追い払い、大笑い…。

 

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さあ、お腹もいっぱいになったから、下山開始~~!

 

しかし、これだけの急な登り道だから、降りる方が大変…

 

気をつけていても、石ころに足を奪われてしまうのです。

 

息子は2度も足を滑らせ、その度にムディさんが引き上げてくれました。そして、疲れきっていた息子の足が、ガクガクと力が抜けて前へと出なくなってきたのです。後ろから見ても、かなりのお年をめした老人のようになり、かなりまずい状態。なんとか、ムディさんが肩車をしてくれて、息子を引っぱり上げながら降りて行く

 

しかし、歩けど歩けど、道のりは遠い…

 

こんなに登って来たんだね…」息子がボソリと囁き、

 

こんな遠い距離、考えただけでもう降りれないよう…」そう嘆く息子に、

 

登ったら、もう降りるしかないないから大丈夫」っと、励ますつもりで優しく言ってみると、

 

そんな分かっていること言われると、余計にまいるんだけど」っと、イラつき始めた…

 

そんな態度に私も少しイラ…っとしたショボーン

 

その瞬間、ムディさんが私の気持ちを察知したのを、私は見逃しませんでした。

 

そして彼は、ニコニコ笑いながら…こう言ったのです。

 

Don't worry ♫ be happy ♪

 

そう、彼が登ってくる時に何度も息子に言っていたセリフ。

 

私が大好きな、Bobby McFerrinの歌「Don't worry Be happy」を私とムディさんは歌いながら笑いながら登って来たのです。

 

簡単に考えて、難しく考えないで、心配しないで、とにかく心がハッピーになることが大切だから、楽しいことを考えて~~」っと励ますわけでもなく、ただ、力が抜けた状態で、彼も簡単に言い続けるのです。

 

この人凄いな~」っと、彼の揺らがない心に感動してしまった照れ

 

私は、彼が言う英語を訳しながら息子に話しかけ続けました。

 

そして、更に、ぬかるみの道、崖、を繰り返しながら、私たちは降りて行きましたが、もう、息子は限界になり、足が1歩も前に出なくなったのです。

 

じゃあ、僕が彼をおんぶして降りるから。

 

嘘でしょう~~! 息子は14歳でも身長180cmもあり、体重もかなりあります。ムディさんは、私と同じぐらいの身長で痩せ気味…ありえない~~!

 

さすがに息子も遠慮して、少し歩いてみるものの、やっぱり無理ショボーン

 

私が、ムディさんのリックサック(水5本分にピックニック用品、救急道具が入っており、かなり重い)を背負って、前には自分のリックを抱えこんで降りることになったのですが、ミラクルに疲れていない私は全然平気でした。

 

というか…渋谷の町を歩いているよりも元気~!

こんな山を登って来たのが信じられないぐらいのスタミナなのです。

 

しかし、それより凄いのは、ムディさん~びっくり!!

 

彼は何度もお祈りを捧げながら、そして息子をひょいと背負って、崖を降りて行くのです。平地なら、まだ分かりますが、本当に本当に凄い岩の崖です。。。。

 

彼の信じられないぐらいのパワーに目が飛び出そうになりましたびっくり!!

 

しかし、息子が上手に背中に乗ることが出来ずに、ずり降りてしまうので、少し歩いた所で1人で歩くことに…さすがにムディさんに悪いという思ったのか、頑張り始めました。

 

が…やっぱり限界…

 

山頂まで登ったグループに何度も抜かされながら、私たちは休む時間を多めに取りました。

 

何時間経っただろう…

 

このまま~~明日の朝日が見えちゃったりして~~ここで家庭生活しちゃおうか~~。ほーら、新しいお父さんだよ~~

 

英語でそう言う私に、ゲラゲラ笑うムディさん…

 

決して、私たちは深刻にならず、笑いを絶やさないようにしました。

 

その雰囲気に、何度も救われた息子でしたが、さすがに身体が思うように動かなくなると、自分の弱さに途中泣き出しそうなったのです。

 

その瞬間、何を血迷ったのか、いきなりムディさんが右手を振りかざしながら大声で

 

忍者ハットリ君~~」てへぺろっと、 なまった日本語で叫んだのです

 

さすがに、その行動に爆笑~~! 息子も泣きながら大笑い…

 

一瞬で深刻なムードが和らいでいきました。

 

これって本当に大切だと心から思いましたおねがい

 

こんな状態だと、深刻になっちゃうし、言葉で真面目に励ましても逆効果、やっぱり笑いが1番~!

 

息子を背負う、そして、嘆く息子を笑わせ、安心させ、肩車で歩かせ、これを何度も何度も繰り返して降りて行きました。

 

かれこれ、もうスタートして9時間経過、まだまだ、先は長そう、しかし「あと30分だから」っと、歩けない息子の力を抜かせ、ムディさんは彼の身体で支えながら小走りで降りて行くのです。超人です。

 

前回、私が知り合ったドライバーさんの紹介で、こんな素敵なガイドさんに出会うことが出来た事に心から感謝しました。

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何よりも、大切なことは、危機的な状況になればなる程、笑うこと、ハッピーになること爆  笑音譜音譜

 

セッションでも、究極な闇の存在やネガティブなエネルギーを感じた時、私は大笑いします。

 

何故か、あまりの凄さに笑いが止まらなくなるのです。爆  笑

 

でも、そうすることで、すぐに場のエネルギーが変わり、簡単に解放できるのです。

 

しかし、現実的な状況の中で、しかも、こんなジャングの山の中で、もう歩けないと言っている息子を目の前にすれば、さすがの楽天的な私も、滅入りそうになりましたショボーン

 

でも、その度に、力が抜けて笑っているムディさんの顔が、私の力を抜いてくれるのです。

 

こんな人こそ、本当ににスピリチャルな人なんだなあ~この人、何も偉そうなことも言わずに、嫌な顔を1つもせず、ただ、私たちの力を抜いてくれる…こんな人になれば、自分も楽だし、周りも楽になるだろうな~~」彼の澄んだ目が全てを物語っているようでした。

 

彼は19歳の時から山登りのガイドを初め、21年間、ほぼ毎日登っているそうです。

 

そして、神を崇拝している彼は、なんとスピリチャル・ガイドだったのです。私は下山後に、その事実を知る事になりました。

 

彼のオーラは、他のガイドと全く違い、強さと優しさを備えていました。

 

それもそのはず、ガイドの中でもランクがあり、彼は、遭難した人も救助できる資格を持っているそうで、ヒーリングもしてくれます。だから、彼の祈りによって、バサールアグン寺院から、あんなに凄いエネルギーが降りて来たかもしれません。彼じゃなかったら、息子をおぶって降りることは、まず不可能だったそうです。

 

最後まで、深刻な雰囲気を笑いに変え、そして、

コカコーラが待っているよ~。ナシゴレンも待っているよ~~

あと10分だから」と誤摩化しながら(笑)

 

 

なんとか、あのバサールアグン寺院までたどり着いたのです。

 

もう、息子は感動えーん

 

 

「あと2年ぐらいトレーニングを重ねて、再チャレンジしてね」っと、

 

ムディさんは息子に、言い、私に向かって、

 

「この反対側に泊まりがけのルートがあって、かなりハードでなんだけど、景色が最高だから、次回はそっちに連れてってあげるよ」っと、更にハードな登山を薦めてくれました。おねがい

 

怒るわけでもなく、イラつくわけでもなく、ただ心をハッピー音譜に保ち続けながら

 

周りの力やイラつきを溶かしていく人…そんな人になりたいと心から思いました照れ

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そして、次の日、早朝5時、彼は約束通り、私たちをサンライズが見れる場所まで車で連れて行ってくれました。そして、私とドライバーさん、ムディさんで、息子のためにバースディソングをサンライズとともに歌ってくれました。

 

 

なんと、ムディさん、その3時間後に山登り、更に凄いことに、そのツアーを午後2時頃に下山して解散、その後すぐに、また別のツアーで山登り…

 

なんともあの小さな身体に入り込んでいるパワー、凄過ぎ~~びっくり

 

彼には、かなり強い山の神が守ってくれているようです。

 

そうそう、山で私が受け取った中に、こんなメッセージが…

 

「明日、あのマッサージ氏に頼んでおいたから、彼が助けてくれるよ」

 

え?何何? 意味不明 どうして あのおじ様が?

 

この内容が、この後、分かることに…

実はこの後、更なる凄いことが、私を待ち構えていたのです。

 

2回目のバリ島  つづく…