昨日のニュース番組で松岡修造さんが取材していた「男子新体操」

特に東北・青森で競技として真剣に取り組む選手達が

新体操でプロになる道を切り開こうとしている姿が印象的だった。


そして、ダイジェストで見たその演技は、

シルクドソレイユを凌駕する身体的な表現の巧みさ、豊かさに溢れていた。


すごい世界があるなー。


もっとプロとして生きていきたい、という思いを

ショービズの世界のあたりまえに当てはめずに

価値を高める方法はないかなー、と見ながら考えていた。



これだけの「見る価値」「ライブの迫力」を持つエンターテイメントならば・・・


「青森に行かなくては見られない」

という価値を付けてはどうだろう?




ラスベガスに行かないと見られないショーがある。

パリにわざわざ行ってでも見なくてはならないアートがある。


それと同じように

表現者としての彼らを見るなら青森に行かなければならない、という価値。


わざわざ来るファンがいるからこそ

その表現や環境作りに思いを行き渡らせなければならない。

お金と価値を交換する本物のエンターテイメントとは

そうした環境作りがクオリティを高めているのではないか。


日本の地方都市が疲弊しているのは

すべて東京に右にならえの金太郎飴になってしまったからだ。

また、映像でネットで欲しい情報も商品も居ながらにして

手に入れられるようになってしまったからだ。

個性が主張できるのは農産物か遺跡になってしまった。

ゆるキャラだって東京で会えたり買えたりする。

それでも、そこに行かなければ出会えない感動があれば、

ひとはそこへ動く。


わざわざ行かなければ得られない「そこだけの価値」

そうゆう土地と密着したモノやコトに溢れた日本になれば

観光立国(年間1000万人のインバウンド)も夢ではないカモね。