昨日、父が退院した。
3月5日に再入院して
3月7日に手術をして
3月11日に地震・・・
世の中がうまくまわらない中
初めのうちは決死隊のように浦安にある病院へ
母、姉、私で輪番お見舞い当番
ローテーションを重ねて何度お見舞いに行っても
父の具合は良くならず
術後の経過が思わしくなく
4月になって再手術
お医者様からは「万が一」何てコトバがでたりして
入院する前よりも
病院に入ってからの方が
明らかに病人になってしまっている気がして
先生方に不信感をもったり
それに対して愚痴なんて言ってもしょうがないのに
姉には思わず言ってしまったり
そんな中で
普段は見えない姉の責任感に触れたり
母の父への深い愛情を垣間見たり
夫の思いやりを感じたり
明るくて父を寝たきりにさせないように
叱咤激励してくれるかわいくもたくましい看護師さんたちに
お見舞いに行くたびに救われたり
病院のベッドの上にいる父とは
嫌が応にも会話をすることになり
40年以上付き合っているけど
こんなに頻繁に会話をしたのも初めてで
ぎこちなく仕事の話をすることでなんとか会話を成り立たせていたときに
ふと男に生まれていたらこんな会話も自然なのかもと
へんな想像をしてみたり
でもそんな会話の最後にはいつも
「実際、あの人(母)の方がきついやろからケアしてやって」
とか
「強がりゆうてるけどあの人は本当に寂しがりやから相手してやって」
とか
必ず母を気遣う言葉をどんなにしんどいときも言ってくる
でも
「こんなんしんどいんやったらなんのために手術をしたんやろ」
なんて弱音を言ったり
生まれて初めてリアルな父と触れあったような
それでもなんだか尊くて、
気軽に手を添えたり
弱い者を助けるような介助には心の壁があって
私なりの励まし方を模索したり
照れが出たり
色んなチューブがくっついている内は
生かされている感があって
なんだか頼りなく
父ではないような寂しさがあったのだけれど
一本一本チューブが取れて
最後は栄養のチューブも取れて
口から食べ物を摂れるようになってからは
これまでの2ヶ月が嘘のように
目に光が宿り
自ら立ち動くことに挑戦し
「足は細くなって筋力落ちたけど身体が軽なって歩きやすくなってるわ」
と減らず口を言い出し、
80になっても人の快復力とは衰えないものなのだと
周りを驚愕させる
そして
好転してからあっけないほどに退院の日がやってきた。
家族とか夫婦とか仕事とかどうにもならない天変地異とか
全てが非常事態だった2ヶ月と10日。
まだその状態が終わったわけでは無いけれど
一区切り。
人生の棚卸しのような70日間。
これから次の幕開け。
3月5日に再入院して
3月7日に手術をして
3月11日に地震・・・
世の中がうまくまわらない中
初めのうちは決死隊のように浦安にある病院へ
母、姉、私で輪番お見舞い当番
ローテーションを重ねて何度お見舞いに行っても
父の具合は良くならず
術後の経過が思わしくなく
4月になって再手術
お医者様からは「万が一」何てコトバがでたりして
入院する前よりも
病院に入ってからの方が
明らかに病人になってしまっている気がして
先生方に不信感をもったり
それに対して愚痴なんて言ってもしょうがないのに
姉には思わず言ってしまったり
そんな中で
普段は見えない姉の責任感に触れたり
母の父への深い愛情を垣間見たり
夫の思いやりを感じたり
明るくて父を寝たきりにさせないように
叱咤激励してくれるかわいくもたくましい看護師さんたちに
お見舞いに行くたびに救われたり
病院のベッドの上にいる父とは
嫌が応にも会話をすることになり
40年以上付き合っているけど
こんなに頻繁に会話をしたのも初めてで
ぎこちなく仕事の話をすることでなんとか会話を成り立たせていたときに
ふと男に生まれていたらこんな会話も自然なのかもと
へんな想像をしてみたり
でもそんな会話の最後にはいつも
「実際、あの人(母)の方がきついやろからケアしてやって」
とか
「強がりゆうてるけどあの人は本当に寂しがりやから相手してやって」
とか
必ず母を気遣う言葉をどんなにしんどいときも言ってくる
でも
「こんなんしんどいんやったらなんのために手術をしたんやろ」
なんて弱音を言ったり
生まれて初めてリアルな父と触れあったような
それでもなんだか尊くて、
気軽に手を添えたり
弱い者を助けるような介助には心の壁があって
私なりの励まし方を模索したり
照れが出たり
色んなチューブがくっついている内は
生かされている感があって
なんだか頼りなく
父ではないような寂しさがあったのだけれど
一本一本チューブが取れて
最後は栄養のチューブも取れて
口から食べ物を摂れるようになってからは
これまでの2ヶ月が嘘のように
目に光が宿り
自ら立ち動くことに挑戦し
「足は細くなって筋力落ちたけど身体が軽なって歩きやすくなってるわ」
と減らず口を言い出し、
80になっても人の快復力とは衰えないものなのだと
周りを驚愕させる
そして
好転してからあっけないほどに退院の日がやってきた。
家族とか夫婦とか仕事とかどうにもならない天変地異とか
全てが非常事態だった2ヶ月と10日。
まだその状態が終わったわけでは無いけれど
一区切り。
人生の棚卸しのような70日間。
これから次の幕開け。