毎年、夏になるとオトナの階段のぼります。

3年前に大台に乗ったときは
盛大にクラブで80年代の音楽とテキーラで
豪快に記憶を失いながらのぼりましたが
近年はまことに閑かに
そろーっとのぼっております。

そしてその階段の一段を上るときに必ず思う言葉。



“人生とは旅であり、旅とは人生である”



かのフットボールプレイヤーの節目の言葉だけど私なりに。


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まだまだ行きたいところがいっぱいあるのです。
もういちど訪れたいところもあるのです。
通りたくないみちも越えなければならなさそうです。
ちょっとキカイノカラダが欲しくもあります。
なにかを引き換えにしないと通れないゲートもありそうです。

自分を幸せにできるのは自分なのだと
一人旅を続けているつもりでも
気がつけばすっと荷物を持ってくれる人がいたり
そっちは危ないと呼び止めてくれる声があったり
あちらの景色は美しかったと語りかけてくれる人がいたり。
違うルートを通りながらも山頂で出会えるひとがいたり。

そして
安心して帰れる場所があるということ。
旅先からの便りを楽しみにしてくれている人たちがいるということ。
だから旅を楽しめるということ。

もう一度、旅の途にいる自分を自由にしてあげよう。
旅とはこうでなければならない、なんて窮屈なツアーは
好きじゃないでしょう?

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こうやって、
やりがいのある仕事とファミリーと
ステキな人達に囲まれて
まだまだこうなりたいとかこれやりたいとか
いっぱい地図をかかえて
世の中を憂いたり小さなことに喜んだりしながら
不自由なく生きられるカラダを持ち
お日様の下や星空の下を闊歩できるなんて
幸せだな、と

年に一度はしみじみ感じるわけです。




こんな時にしかなかなか言わないけれど

私を見守ったり感じたり、教えてくれたり、
楽しんでくれたり、憤ったり、心配したり
まわりの人達は本当に素晴らしい人達です。

感謝しています。ありがとう。

             千夏子