その日の夕方6時半。
携帯電話が鳴って、悪魔のささやきが聞こえてきた。
電話の主 O社長が今夜のディナー相手を探しているけど
万夏さん、スケジュール空いてる?
西麻布のアルポルトでのディナーらしいよ。
わたし ほかに予定があったとしても繰り合わせる勢いだけど
今日はうっかりスケジュール空いてるわ。
無事契約成立。
聞けば、イタリアワインのインポーター主催のフェアに申し込んだものの
行く相手を決めきれずに当日を迎えてしまったらしい。
ワインが少しでもわかる人、ということで私も候補になっていたけど
先だっての「禁酒」ブログを読んでしまっていたので遠慮していたとのこと。
もっと細かくブログ見に来てください、O社長。
で、7時半にアルポルトに到着。
イタリアのスーパートスカーナワイナリー「オルネッライア社」
のフェアだった。
まずは駆けつけフランチャコルタ・カ・デル・ボスコ

イタリアのシャンパーニュといわれるフランチャコルタの
マグナム瓶からそそがれるキメ細やかな金色の泡を立ち上らせる液体で
仕事気分からふんわりディナー気分へとモードが変わる。
この日iphoneを忘れて写真が取れなかったのでお皿の上の出来事は
すべて文字で表現するので脳内合成してくださいませ。
そして一皿目(というよりはアミューズ)
生白アスパラのサラダ 黒オリーブとアンチョビ添え
0.5mm位にスライスされた長さ4㎝くらいの生の白アスパラに
黒オリーブとアンチョビのペーストが小さく載せられている。
こんなに薄いのに、フレッシュなアスパラの清涼感ある白い苦味が
オリーブとアンチョビのコクに負けないのが楽しい。
お皿の上の4切れがフランチャコルタをはさみながらあっというまになくなる。
二皿目
フォアグラのミルフィーユ クレソンサラダ
小さなフォアグラのブロックと薄く焼いた塩味のビスコッティの重なり。
少し蒸してから冷やしたのかフォアグラの口当たりが軽やか。
そしてバルサミコ酢と少しの柑橘系の香りを煮詰めたソースと
フレッシュなクレソンの青い薫りが
なんだか雨上がりの草むらのような不思議な口の中を作り出す。
やっぱりフォアグラは男女の間にあるべき食材だな、と実感。
これにあわせて出されたのが「レ・ヴォルテ 08」

サンジョベーゼというキャンティにも使われている品種が主体の
軽やかな印象の赤ワイン。
爽やかさにカムフラージュされてはいるけれど
フォアグラの実はしっかりとした脂質と
この赤ワインの
実は軸のしっかりしたタンニン(渋み)は
ベストマッチング。
三皿目
ソラマメのスープ ひめじとゴルゴンゾーラチーズ添え
淡いグリーンのスープにひめじという白身のお魚の小さな島が浮かぶ。
そら豆のコクのある青味にゴルゴンゾーラの塩味がピリッと効いている。
ひめじというお魚は身のしまった白身に甘い香りを持っていて
そら豆の甘みと相まって増殖するような旨み。
実は隠し味に牛のスープが少し入っているらしい。
片岡シェフがテーブルトークでチラッと明かしていった。
これにあわせて出てきたのが「レ・セッレ・ヌオーボ 07」

この作り手の最高銘柄「オルネッライア」のセカンドライン。
(セカンドラインはトップラインで使われるぶどうの木より若い木で作られたもの)
ブドウ品種はボルドーで使われているメルロやカベルネソービニヨン等。
品種の持つ力強さと、イタリアらしいアタックの強さを織り上げた
少し青味のある果実味と芯の強い渋みとつんと感じるアルコールの強さが清々しい。
赤ワインなのにこのお魚のお皿と会うのは、
そら豆とひめじとゴルゴンゾーラの織り成す複雑な味わいの絡みに
ちょっとだけ「肉」の旨みがひそませてあるからなのか。
片岡譲シェフは「何にも考えずにお皿の数だけ合わせただけだよ」と
笑っていたけどそんな訳がないことはお皿が語ってる。
四皿目
ジェノバ風リングイネ ピッコロスカンピえび風味
うーん、家のパソコンの調子が悪いので、
今日はここまでー。
料理はあと3皿とデザート1皿。
ワインはあと3種。
つづきはこちら
携帯電話が鳴って、悪魔のささやきが聞こえてきた。
電話の主 O社長が今夜のディナー相手を探しているけど
万夏さん、スケジュール空いてる?
西麻布のアルポルトでのディナーらしいよ。
わたし ほかに予定があったとしても繰り合わせる勢いだけど
今日はうっかりスケジュール空いてるわ。
無事契約成立。
聞けば、イタリアワインのインポーター主催のフェアに申し込んだものの
行く相手を決めきれずに当日を迎えてしまったらしい。
ワインが少しでもわかる人、ということで私も候補になっていたけど
先だっての「禁酒」ブログを読んでしまっていたので遠慮していたとのこと。
もっと細かくブログ見に来てください、O社長。
で、7時半にアルポルトに到着。
イタリアのスーパートスカーナワイナリー「オルネッライア社」
のフェアだった。
まずは駆けつけフランチャコルタ・カ・デル・ボスコ

イタリアのシャンパーニュといわれるフランチャコルタの
マグナム瓶からそそがれるキメ細やかな金色の泡を立ち上らせる液体で
仕事気分からふんわりディナー気分へとモードが変わる。
この日iphoneを忘れて写真が取れなかったのでお皿の上の出来事は
すべて文字で表現するので脳内合成してくださいませ。
そして一皿目(というよりはアミューズ)
生白アスパラのサラダ 黒オリーブとアンチョビ添え
0.5mm位にスライスされた長さ4㎝くらいの生の白アスパラに
黒オリーブとアンチョビのペーストが小さく載せられている。
こんなに薄いのに、フレッシュなアスパラの清涼感ある白い苦味が
オリーブとアンチョビのコクに負けないのが楽しい。
お皿の上の4切れがフランチャコルタをはさみながらあっというまになくなる。
二皿目
フォアグラのミルフィーユ クレソンサラダ
小さなフォアグラのブロックと薄く焼いた塩味のビスコッティの重なり。
少し蒸してから冷やしたのかフォアグラの口当たりが軽やか。
そしてバルサミコ酢と少しの柑橘系の香りを煮詰めたソースと
フレッシュなクレソンの青い薫りが
なんだか雨上がりの草むらのような不思議な口の中を作り出す。
やっぱりフォアグラは男女の間にあるべき食材だな、と実感。
これにあわせて出されたのが「レ・ヴォルテ 08」

サンジョベーゼというキャンティにも使われている品種が主体の
軽やかな印象の赤ワイン。
爽やかさにカムフラージュされてはいるけれど
フォアグラの実はしっかりとした脂質と
この赤ワインの
実は軸のしっかりしたタンニン(渋み)は
ベストマッチング。
三皿目
ソラマメのスープ ひめじとゴルゴンゾーラチーズ添え
淡いグリーンのスープにひめじという白身のお魚の小さな島が浮かぶ。
そら豆のコクのある青味にゴルゴンゾーラの塩味がピリッと効いている。
ひめじというお魚は身のしまった白身に甘い香りを持っていて
そら豆の甘みと相まって増殖するような旨み。
実は隠し味に牛のスープが少し入っているらしい。
片岡シェフがテーブルトークでチラッと明かしていった。
これにあわせて出てきたのが「レ・セッレ・ヌオーボ 07」

この作り手の最高銘柄「オルネッライア」のセカンドライン。
(セカンドラインはトップラインで使われるぶどうの木より若い木で作られたもの)
ブドウ品種はボルドーで使われているメルロやカベルネソービニヨン等。
品種の持つ力強さと、イタリアらしいアタックの強さを織り上げた
少し青味のある果実味と芯の強い渋みとつんと感じるアルコールの強さが清々しい。
赤ワインなのにこのお魚のお皿と会うのは、
そら豆とひめじとゴルゴンゾーラの織り成す複雑な味わいの絡みに
ちょっとだけ「肉」の旨みがひそませてあるからなのか。
片岡譲シェフは「何にも考えずにお皿の数だけ合わせただけだよ」と
笑っていたけどそんな訳がないことはお皿が語ってる。
四皿目
ジェノバ風リングイネ ピッコロスカンピえび風味
うーん、家のパソコンの調子が悪いので、
今日はここまでー。
料理はあと3皿とデザート1皿。
ワインはあと3種。
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