先週先輩デザイナーさんと会食した。

1993年ひら○つがヨーロッパのカフェをイメージしたカフェを広尾に出店して
その後日本中でカフェブームが興ったことを知っている人はアラフォーですね。

この方は当時ひら○つのカフェやレストラン、
現在☆を取っているレストランなどを数々手がけた
知る人ぞ知る敏腕デザイナー先生。

この方がデザインする空間は何ともセクシーで
そこここのディテールにエロスのある仕掛けを
さりげなく施すこだわりを持った仕事をされる。

そのこだわりぶりはプライベートでも妥協しない。
自身の健康をデザインするためにも
ストイックなまでに健康維持に努めてらっしゃる。

一時大病をされたので、
その後ストイックな健康オタクになったとのこと。
3ヶ月に1回のドクターチェックに向けて


     ほぼベジタリアン的な食生活

     どんなに忙しくても毎日1時間プールで泳ぐ

     ウエイトトレーニングも週に1度こなす


というかなりぎちぎちな健康管理を行いドクターチェックに挑む。
そして晴れてドクターから「良好です」の言葉をもらうと・・・


なぜか

     「ちりっと飲み食い付き合え」


と私にメールが入る。
この時のたがの外れ方がすさまじい。


     1軒目 いつもの中華
     2軒目 いつもの焼鳥屋
     3軒目 ヒレカツの美味しいお店
     4軒目 おいしい居酒屋
     5軒目 自分が設計したバー


いやー、内臓がびっくりしちゃうでしょ、こんなの。

しかもよく飲まれる。
元来せっかちな性格なのでしょう。
私が1杯飲む内に3杯飲むペースで、
自分が飽きると「次の店いくぞー」と席を立つ。

この日はビールよりも酎ハイを飲みたいといつもの中華屋で所望され
でもメニューにはなくて
ジンロをボトルで頼んでソーダで割って飲んでいたのはいいものの
次の店に行きたくなって

まだお酒の残るボトルをどうするか・・・
お店の人は「キープできますよ」と言ってくれたけど、
飲みきれなかった自分に何か悔いが残っているようで

ボトルに名前を書いてみたものの
おいていくのも悔しい、
でも次の店に行きたい、
でもおいていくのは悔しい・・・

あまりにも悩んでいる姿がお茶目だったので
写真に撮ってみました。

$空間の神は『エロス』に宿る


さんざん悩んだ結果、
次に来るまでに3ヶ月以上はあるだろうから
私にこのボトルを飲んでいい権利をくれました。

こんな事にもこだわっちゃう性格だからきっと
隅々まで行き渡ったデザインが出来るのかなー、と
深読みしてみたりして。



最後に行った自分がデザインしたバーでは
無事に10年を向かえたそのお店に満足しつつも
ディスプレイで飾られているグラスが曇っていることを見つけ
お店の人に「キラキラ光るように磨いてあげてね」
と指摘を忘れない。
だいぶ酔っているのに・・・

さすがです。