まったく、何を考えているのやらさっぱり分からん(オヤジ口調)




昨晩、今日のプレゼン資料を作り上げて、
ふと時計をみれば11時半。


    あ、ボジョレーヌーボー解禁日があと30分で終わってしまう!


と、焦りを感じた私は定宿のレストランに駆け込んで、
とりあえずヌーボーちょうだいな、とカウンターに座った。


    店主:今年のヌーボーは濃いよ。


そしてデュブッフのボジョレービラージュヌーボーが出てきた。

$空間の神は『エロス』に宿る



    濃い。濃すぎる。クリアボトルなのに、あのかわいらしい赤のボジョレーじゃない。


そして、グラスに鼻をつっこむ。


    トーストみたいな香りばっかりで、あのイチゴジャムみたいなキュートな感じじゃない。。。


で、一口。


    なんで、タンニンがこんなにあるのー?


たまらず一言。



  「こんなのヌーボーじゃないやいっ!」


ふつーに、ワインとして飲めちゃう感じがかなり違和感。
なんか、三つ編みの女子中学生に化粧させて、髪巻いて、ヒール履かせて、色気出してみろって
脅した感じがしてならない。

今年はいつもにも増して天候がよくて作柄が良かったらしい。
でも、それだけじゃない恣意的な感じがするこの「むりやりな濃さ」。
マセラシオンカルボニックの技術が上がったのかしら?
  ↑ちょっと専門的風だけど、平たく言えばヌーボー酒づくりのための即席赤ワイン製法


あの、明るくキラキラしたピンクレッドで
ピチピチした酸と軽いタンニン(渋み)
それがイチゴジャムのようなカワイイ香りでつつまれた
少女のようなボジョレーヌーボーはどこに行ったんでしょう。。。(遠い目)


これがイマドキのヌーボーなのかしら。


    おねえさんついていけない・・・


そして店主がもう一つ。



$空間の神は『エロス』に宿る


    店主:ヌーボーなんだけど、普通のワイン製法でつくったボジョレーなんだよね。


もはや、ヌーボーがヌーボーじゃない領域に。


なんで普通のワイン製法でヌーボーの時期に間に合うんだ?
専門家の方いらしたらコメント下さい。しほりちゃん。


で、やっぱり濃い。あたまのなかがハテナだらけ。


ただ、このコはとても地味だった。さすが中学生。
三つ折りソックスに膝丈スカート、ショートボブにメガネってかんじで
クラスにいるかいないか分からない存在感のオンナノコ。


やっぱりボージョレーヌーボーのあのピチピチ感やハデっぽさは
あの製法によるものなのか。


でもこのコはグラスに入って30分頃からじわじわと魅力を発揮し始めて、
香りも立って、根が真面目な感じから味わいもおもしろみが増してきた。


    メガネ取ったら意外とカワイイじゃん。的な。


でもこの味わいって、ふつーのボージョーレービラージュ飲んでるのと変わらないじゃない。



そして、このコも私の中で「おませさん」認定。




    イマドキの若いコはホントにもう・・・。



    あの頃のボージョレーヌーボーちゃんに会いたい。



と郷愁に浸る晩秋の深夜なのでした。