最近好きな飲み物はテキーラ。
あまりお酒に強くはないけれど(ほんとですよ)
なぜかこれだけは二日酔いをしたことがない。

お遊びの時に仲間とショットガンでやるテキーラも好きだけど、
嗜好酒としてたしなむにも深いことが分かってきてますますお気に入り。

上質な竜舌蘭で作ったテキーラを1年以上熟成させた
アネホと称されるボトルに出会ってからは
バーカウンターに座るとテキーラのボトルを探している自分が居る。
樽で熟成されたものなどはブランデーのような深みと
ビターチョコレートのような残り香を持っている。
これをゆっくりと時間を掛けていただくと
グラスの内側から薫りがしっとりと上がってきて
つい目をつぶってしまう。


この間、
もう一杯が飲みたくて入った新橋のバーでいただいたテキーラがこれ↓

パトロン テキーラ シルバー

$空間の神は『エロス』に宿る

これは樽熟成をしないでボトリングされている。
それだけにごまかしがきかないと思うのに、
クリアでコクがあり、素直なフレッシュさとまろやかさを持っていた。
バーテンダーさん曰く、
原料の竜舌蘭の特徴がはっきりと感じられる足し引きなしの味わいです、
とのこと。

そうか、テキーラってこんなに透明感のある味わいを持っていたのね。


次に博学のバーテンダーさんが出してくれたのがコニャック↓

フラパン1984/2003アーリーランデッドコニャック

$空間の神は『エロス』に宿る

シャンパーニュで作られたお酒を
熟成させるためにロンドンに運び、時を経てボトル詰めされたもの。
口にすると舌の両脇に乾し葡萄のような凝縮感が残ってじわっと涎が涌いてくる。
これは原料の葡萄の素質を一つも欠かさないように
美しく仕立てられたドレスのようなお酒だった。

どちらも蒸留酒。
発酵させた原酒からアルコール分を抽出して作るものだけど、
どちらも原料の素質をきちんと携えてボトルに納まっている。

お酒という液体は
自然の地力と人間の欲と道楽への飽くなき探求心が生み出した
究極の保存食なのではないかしら、と思う。

そして、エレガント。

ますますはまりそう。



それにしても、この2つのお酒を奨めてくれたバーテンダーさん、
素晴らしい組み合わせで楽しませてくれました。

おかげで終電を気持ちよく諦めちゃいましたもの。