昨日のお店は
だいぶ前のボーイフレンドと良く行ったお店。
当時はオーセンティックなバーで、
マスターが時々作ってくれるペスカトーレが絶品だった。
今はオーナーが変わり同じ空間でワインバーになっている。
当時とほぼ変わりない店内に久しぶりに入れば当然
ちょっと思い出が頭をかすめたような気がしたけれど
それはなぜか元カレの顔ではなく、
かの日、ペスカトーレをだしながら
「パスタっていうのは出来立てがピークなんだから
出されたら一口でもいいからすぐにピークの美味しさを味わうように」
と、パスタへの敬意のはらいかたを語るマスターの顔だった。
昨晩は
開けたてのピチピチとしたピークから
少しずつ大人しくなって最後は樽香しかしなくなった
若いブルゴーニュ オート コート ド ニュイ2006と
バランスが良く、グラスの中で少しずつ果実味がまろやかにまわりだす
コート ド ボーヌ 2004、と、
朗読劇のような不思議な言葉はこびの
若いソムリエ氏の目配せが
新しいこの場所の郷愁になった。
また来るとおもう。
