空間の神は『エロス』に宿る-20090129001755.jpg


昨日のお店は

だいぶ前のボーイフレンドと良く行ったお店。
当時はオーセンティックなバーで、
マスターが時々作ってくれるペスカトーレが絶品だった。


今はオーナーが変わり同じ空間でワインバーになっている。


当時とほぼ変わりない店内に久しぶりに入れば当然
ちょっと思い出が頭をかすめたような気がしたけれど

それはなぜか元カレの顔ではなく、
かの日、ペスカトーレをだしながら

「パスタっていうのは出来立てがピークなんだから
 出されたら一口でもいいからすぐにピークの美味しさを味わうように」

と、パスタへの敬意のはらいかたを語るマスターの顔だった。




昨晩は

開けたてのピチピチとしたピークから
少しずつ大人しくなって最後は樽香しかしなくなった
若いブルゴーニュ オート コート ド ニュイ2006と

バランスが良く、グラスの中で少しずつ果実味がまろやかにまわりだす
コート ド ボーヌ 2004、と、

朗読劇のような不思議な言葉はこびの
若いソムリエ氏の目配せが
新しいこの場所の郷愁になった。


また来るとおもう。