2000年以降の傑作SFです。ジョン・スコルジー。ハインラインの「宇宙の戦士」に対するオマージュだそうです。
自分のブログで毎日連載していたのが編集者の目にとまって、という形での出版。この時点で本人は書評やエッセイを出してたらしいです。この作品でキャンベル賞の新人賞を受賞。ヒューゴーはノミネート。私より少し年上…。スバラシイ。
随分と未来です。スキップドライブという技術があって、光速の束縛を脱しています。
人類は、いろんな所にコロニー(ここで言うのは某アニメのあれじゃなくて、惑星上の植民地を指します。)を建設。発展してコロニー連合という組織が統治運営しています。
でも、出身地である地球はそれほど進んではいなくて、コロニー世界とは接触も禁じられた普通の世の中です。
さて、コロニー連合は、様々な異星種族と関わりを持っていて、国取り合戦をしています。コロニー候補地の争奪、のみならず、既設コロニーの奪い合いも頻繁です。
そうした戦闘行動のために、コロニー連合は、CDFという軍隊を持っていて、地球、それも主にアメリカから志願者を募っています。
75歳以上の老人が対象です。
アメリカの老人達は、CDFが延命、若返りの技術を使って、自分を改造してくれると信じて、第二の人生に飛び込みます。
主人公は数年前に妻に先立たれた普通の老人です。彼はたいしたモチベーションもなく入隊。ここからは読んで下さい(笑)。
この本、私個人の評価ですが、私の読んだ本の中では最高評価。
ストーリーの楽しさ、テクノロジーやギミックに偏重しない自然な視点、一人称で語られるスムースな展開、ほぼ全ての人物が老人である事の意義、所々に散在するジョーク。
エンディングで届くある人物からのメッセージは、こらえる事の出来ない幸せな希望と、幸せな切なさをくれます。私にはそうでした。
何度も読んで、何度も味わえる幸せです。是非。
