船場センタービルで、ちぐささんに草履を預けて、次は「とにかく呉服屋さんを見て回ろう」
 
現場の様子をレポートする前に、船場センタービルの説明を簡単に。
http://www.semba-center.com/
大阪の繊維問屋さんが集まっているビルで、1~10号館まである。
大半は洋服関係の問屋さんのようだが、呉服関係も30軒くらいある。
小売をしていないお店も何軒かあった。
どこにどんなお店があるのか、リーフレットのようなものが欲しかったのだけど、私たちが回っている間には見つけられなかった。
広くて全部回れないと思ったので、Webサイトをちら見してきた私のおぼろげな記憶に基づいて、5-9号館の地下と1階、そして7号館の2階をめぐった。
 
ここからは全く、私と友達の単なる個人的好みですので、そう思わない人が居たらごめんなさい。
でも、初めて行く人のちょっとした参考になればと思うので、思ったことを率直に覚えている範囲で書きます。
 
まず全体の印象=かなり昭和(笑)



ほとんどのお店に扉がないので、入りやすく出やすい。
小売もやっているお店は、どのお店も、どんどん商品を見せてくれたが、押し売りは一切なかった。ホントに、びっくりするぐらいに。
だから、高級そうなお店にもどんどん入って、目の保養をたくさんさせていただけた♪
呉服問屋さんは地下1階に多かった。
地上1階はかなり少なくて、2階はあんまりなかった。
品揃えは、割と一般的。
嘘つき襦袢や変わった補正具、風呂敷バッグなどはなかった。そういう意味でも昭和(笑)

店表にお買い得商品をおいていて、その中に反物があった場合、地下1階の呉服屋さんでは、大体1万円くらいのものがおいてあった。
シルックの場合もあるし、正絹の場合もあった。
お買い得品は、どちらも市価よりずいぶん安い印象だった。
どこのお店も、お買い得品でも反物だけを買う(お仕立ては余所で頼む)ことがOKだった。
またお仕立てをお店でお願いすることも出来て、2-3軒で聞いた限りではお仕立代もお買い得だった。
 
ここからは個別に行きます。
出来るだけお店の名前を書きます。

9号館の地下で、一番長い時間いたのは彩美 上田商事さんという呉服屋さん。
ここは私の好みの小物・反物が多かった。
からし色の長襦袢生地、8800円は悩んだ~~~
買わなかったけど。
店表に帯揚げや帯締めもたくさんおいてらして、値段忘れちゃったけど、大体1500円とかだったような気がする。
欲しかったけど、最初のお店なのでここは自粛。
次何か買いに行くんだったら必ず寄ります!!私好みのお店でした♪
 
次に気になったのはそこから8号館側にすぐのところ、帯を中心に扱っておられるお店。
フロアマップにそれらしいお店の名前が入っていなかったので、名前が分からない(涙)
ここは表にどどんと立派な帯地をディスプレイ。
そのひとつに、鳥獣戯画の袋帯が!
同行してくれたAさんが大好きなんです。
高級そうなお店だったけど、おそるおそる入って見ると、ご主人が非常にアットホームな接客をしてくださって、まあ見ていくだけでも見ていきなさいよ、的に、いろんな素敵なものを広げて見せてくださった。
だんだん調子に乗った私たち、ちなみにあの立派な鳥獣戯画はおいくらですか?と聞いたら、正札が45万円の卸価格で20万円。
織元がいいからね~。ここのは高級なんだよ。
と、ご主人が、鳥獣戯画が好きならば、と、正札6万(?はっきり見えなかった)の卸価格で2万5千円の袋帯も見せてくださった。
帯ならば、仕立ては5千円からできるからね~とご主人。
仕立てて3万か~。Aさん悶絶(笑)
3万は高い。でも、鳥獣戯画にしたら安い。欲しい~~~って。
結局買わなかったけど。
 
他のお店も、大体こんな感じで、まあ見ていってくださいよ。とどんどん広げて見せてくださるが、買わないこともわかっている感じだった。
いや、買いたかったのですよ。
どこのお店でも手が届きそうな値段からあったのだけど、手を伸ばしてしまうと、後が苦しい感じになる値段でしてね(笑)
 
お買い得品では、1万円からが多かった。
日本製の正絹で、小紋でとても素敵な色柄が29800円とか、名古屋帯(反物)19800円とかもあって、1本買って帰ろうかなあ~って、頻繁に思った。
 
7号館地下1階の北通路は呉服屋さんが割と固まっていた。
7号館の地下1階の丸中さんももう一度行きたいお店。
ここの店のお兄さんがすごく面白くて、お買い得商品コーナーには正絹とシルックが共に1万円で並んでいて、それを勧めてくれながら。
「そんでね、もっと良いの無いかなあ~ってお客さんを、良いの一杯ありますよ~と奥へ連れ込むための、ここはそういうコーナーなんですよ(笑)」
と正直に教えてくれた(笑)
そう言いながらお兄さん、私達を奥に連れ込まずに、表でお買い得コーナーのお得な利用方法を教えてくれた。
「シルックね、化繊だからちょっととか思うでしょう?それがいいんですよ。これ(黒の染めの反物)なんか、コートや羽織にしたら、ちょっとお天気が悪い、降るかなあ?ってときでも怖くないですよ。上に着るものは、シルック良いですよ~。手触りも、見た目も絹と間違うくらいだしねえ。」
と超シルック押し。
シルックはメーカーからの指定小売価格が38000円だそうで、お買い得コーナーでは卸し価格として1万円で売ってた。
さらには、反物だけでも買えるし、ここでのお仕立て代は15000円だそうで、合わせて25000円+税でマイサイズのコートができるらしい。
悩ませるなあ~。
悩みながら、お兄さんに別れを告げると、かる~い感じで、また来てね~って。
また行きたくなる接客だった。
 
クチコミでけっこう名前が上がっていた八木新さんにもたどり着いた。
ここも店表にたくさんのお買い得価格のシルックが!ここでも悩む。
友達が半衿を買った。全員に名刺を下さってまた寄って下さいと。商売上手(笑)
感じよかったよ~
 
川瀬商店さんにも、欲しい物があった。
ここは通路を挟んで両側にお店があって、高級そうなお店なんだけど、入りやすかった。
店表の9800円から(から重要(笑))のお買い得コーナーにホントにたくさんの反物があった。
お買い得コーナーにあったから、きっと図案が古いものなんだろうけど、結城紬が14800円!
色柄も良くある感じだったから、使いやすそうな反物。
悩んだ~~~(><)
 同じお店で同行してくれたBさんがお買い得コーナーじゃない色無地の反物を見ていた。



25000円くらいから。
高いのも出してこられたけど、それでも38000円。
着付け教室の販売会でとてつもなく高いの買っちゃったAさんはちょっと複雑そう。
ここでも買わなかったけど、全然嫌な顔はされなかったし、呉服屋さんにありがちな、上からものを言う感じもなくて、超初心者でも安心して買えそうな感じ。

もう1つ。次も行きたいお店が、京都ことぶき和装さん。
ここは着物は売っていなくて、和装小物の専門店。
ここで、八掛と裏地をゲット!紬用の八掛3800円、裏地4000円。
ネットで探しても倍くらいしたので、自分としては満足♪
八掛、オレンジがなくて、青紫と赤紫で悩んで赤紫にした。う~~んちょっと赤すぎたか?
他に半衿付きの半襦袢1700円。夏にこれを着て、長襦袢兼肌襦袢にする予定。
 
古着屋さんも2店舗行ったけど、品揃え的にう~~ん。
豆福堂というお店は、商品の趣味も、お店の感じも良かったんだけど、多分とても良いリサイクル着物をおいてらっしゃるようで価格帯が高かった。
1万~くらいかなー。それなら反物を買ってマイサイズに仕立てて。。。とか思っちゃう。
 
他のお店も、ホントにいろいろ見せていただいて楽しかった。
また行きたいなあ~。
洋服やバッグなどもあるので、今回、着物関係限定で見て回ったけど、ジャンルを決めていかないと、全部回れないと思う(笑)
ただし、洋服関係は、かなり昭和臭(汗)
私の勝手なイメージだけど、商店街とか駅前とかのぽつんと1軒、洋服屋さん、お客さんの大半が知り合い。ってお店の仕入れ先なのかなあ?と。。。昭和マダムの店的な。
 
10時頃から3時頃まで5時間。お昼御飯以外ほぼ休憩なしに歩き回ってくたくた(笑)
∀<*)