私が十二単という、なんとも古風で、きらびやかな着物を連想させるこの植物を知ったのはいつのことだったでしょうか?
確か、十年くらい前に、東京の端に位置する高尾山へ、ハイキングへ行った時のことだった記憶してます。
3月の終わり頃、一せいに高尾山には、スミレ、イカリソウ、 ニリンソウ、ヒトリシズカ など野の花が咲き乱れます。
それは、それは、春の饗宴といった感じで、その光景を見たら、だれだって、心躍っちゃいますから。
確か、女性カメラマンのグループと一緒になって、「これが十二単よ!美しいでしょ~~!」 と、その方も、きっと心躍っていて、その感動を誰かに伝えたくて、きっと、私に話しかけたのだと思います。
私は、花そのものよりも、十二単 という美しすぎる名前に、いったい誰がこの名前を付けたのだろうか? と感動すら覚えたものでした。
その花が、ナチュラルガーデンをつくる宿根草で、日陰の庭に愛される花アジュガ と呼ばれている花と知ったのは、ずーと後の事でした。
そう、このアジュガが、今、園芸店に出始めていますよ~~。
先日、職場で作った寄せ植えのポイントにこのアジュガを使ってみました。
(あ! 寒い中、植えてくれたのは、カモミールさんでした。 ありがとう。)
流通名は、「アジュガ・チョコチップ」 です。
どこがチョコチップ? と首をかしげたくなりますが、きっと、葉っぱがちょっと茶色がかっているので、安易にチョコチップにしたのでしょうか。
この、アジュガ、 クリスマスローズとも相性バッチリですね。
チョコチップもいいけれど、やっぱり、十二単のネーミングには、かなわないよね~~
花が幾段にもかさなっていて、まさにお雛様の着物みたい。
↓ 探したら、見つかりました。 数年前にも、この十二単に会いたくなって、高尾山へ行っって、写真を撮ってきたものです。
園芸種よりも、色が薄くて、控えめな感じは、やはり、古くから日本に自生している野の花だから。
【アジュガ】
シソ科 耐寒性多年草 這性
別名: セイヨウキランソウ ジュウニヒトエ
開花期: 4月~5月
花色: 青紫・白
草丈: 10~20cm
半日陰と水はけのよい用土を好む。
グランドカバーに利用するが、すき間ができるので広い場所には適さない。
夏に、立ち枯れを起こすことがある。 南、西を避け、涼しい半日陰が適している。
そう 夏の管理に要注意ですね。
知らない間に 消えちゃった! と言う声をよく聞きますので。
高尾山に行きたくなった方で、遠くで行けない方へ。
今日は、古い引き出しから、春の妖精達の花をプレゼントです。
写真を見てたら、私も、又行きたくなっちゃいました。
高尾山へは、ロープウェイで登ってはダメですよ。
この妖精達はね、遠回りコースの、歩道の道からそれた端っこに咲いているのですから。