2023年1月の手術から早いもので2年が経過し、今年も年に1度の造影剤CTの時期に。

すでに2度ほど経験しているけど、身体が一気に熱くなるあの感じ。

何回経験しても恐怖を感じて苦手です。

そして3度目の今回、強いアレルギー反応が出て怖い思いをしてしまったので

久々にブログに残したいと思います。

【注意】
今回のブログは造影剤の副作用についてとなりますが
造影剤による副作用が出るのは数%、100人いたら5人ほどという説明だったと思います。
全員が全員出るわけではなく、また症状も個人差があると思います。
これから造影剤CTを受ける方にとって、このブログを読むと

少し恐怖を強めてしまうかもしれません。
その点ご理解の上読んでいただけたらと思います。

 

※造影剤CTの詳細はこの時のブログに書いています

 

過去2度とも、身体が熱くなる嫌な感覚はあったけどすぐに引いたし

そのまま問題なく帰宅できていたので油断していましたが

3度目の今年、造影剤によるアレルギー反応が出てちょっと大変でした。

 

そういえば毎回、造影剤の副作用については説明の紙が渡されているし

同意書も毎回書いているのですが、前回2度とも平気だったこともあり

あまり深刻に考えていなかったというのが正直なところ。

3度目の今回、吐き気、嘔吐、発疹、呼吸困難、一時的に意識が朦朧となる

といった副作用が出てしまいました。

※これまでの検査で何ともなくても、ある時突然副作用が出るのは普通にあることらしいです

 

投与方法

 CT検査:「ヨード系造影剤(イオメロン)」を静脈注射で投与

 

副作用の症状

 即時性

  吐き気、嘔吐、発疹、呼吸困難、一時的に意識が朦朧

 

投与から副作用が出るまで、状態が落ち着くまで

  1.  投与 ~ CT検査
     CT室に入り、横たわってからいつものように静脈注射の準備が始まりました。
     造影剤も準備完了。そういえば今回はじめて造影剤をまじまじ見たのを覚えています。
     ヨード系っていうからイソジンみたいな色なのかなと思ったら
       薄いメロンソーダみたいな色をしており名前もなんと「イオメロン」。
       へー面白いって思ったのを覚えています。

     「それでは造影剤入ります」の声とともに投与開始。
     次の瞬間、身体中のあらゆる箇所が内側からサウナのような熱さを感じ始める。
     口内がへんな味に感じられ、なんだか今日は呼吸もしにくいような気がする。

     そんな事を考えていたらすぐにCTの撮影が開始されます。
     どうせすぐに収まる。少しの辛抱だと思って耐えながら撮影終了。
     ※息を吸って~ 止めてください ・ ・ ・ ・ 楽にしてください で 終わり

     いつもなら検査中にはもう楽になってくるのに
     マスクをしたままの検査だから?すごく息が苦しい。
     身体もなんか麻痺?腫れてるみたいな感じ。
     なんだか変だな。すぐ収まるのかな少し不安に思いながら検査が終わった。
     
  2.  副作用 ~ 外来へ移動
     「終わりましたよー」の声で身体を起こそうとするも、なんだか痺れてうまく動けない。
     息が苦しい。身体を動かすとすごい吐き気におそわれた。
     「気持ちが悪い・・・・です」と看護師さんに伝えると、看護師さんの顔色が変わった。
     
     そこから怒涛の副作用ラッシュだった。
     吐き気は強まり、冷や汗が止まらない。胃?食道?気管?が痛い、お腹が痛い。
     首から上、とくに顔がパンパンに腫れた(浮腫んだ)感覚が強くなり
     うまく喋れなくなってくる。
     よくわからないけど涙出ていてそれが止まらない。
     
     指にサチュレーションを測定する機械が付けられる。
     息が苦しい。酸素なんとかが低いと騒いでいる声が聞こえて酸素マスクが付けられる。
     血圧がすごい上昇しているみたい。普通は下がるんだけどなぁとか聞こえる。

     「えー・・・怖いどうするのこれ、何これ、こんな急激に具合って悪くなるの?」(心の声)

     展開が早すぎて気持ちが追いつかない。
     どんどん顔も手も浮腫みだし、表情が変えられなくなってきて涙だけが出ている。
     喋ろうにもうまく呂律がまわらない。
     手をさすってくれていた看護師さんが「発疹が出始めました」と言っている。

     意識が遠くなってきて、気が付いたら何度も声をかけられ起こされた。
     眠ってしまうと低酸素気味になるらしい。

     「とにかく血圧が下がらないと、アドレナリンが入れられない」
     みたいな声が聞こえる。アドレナリンってあのアドレナリンか。
     へーアドレナリンって身体から勝手に出るんじゃないのか とか思いながら聞いていた。
     
     どれくらい経過したんだろう。
     とにかくあらゆる場所が浮腫んで息が苦しくて
     でも気を張らないと意識が飛びそうになる。
     そんな状況から、ゆっくり少しずつ、意識のピントが戻ってきた感じになった。

     少し落ち着いたかなとなってから
     とりあえずCT室から外来に移動しましょうとなって担架で外来に運ばれました。
     
  3.  外来で処置 ~ 帰宅
     担架に乗ってエレベータにも乗って外来の処置スペースに移動。
     そういえば検査前、何人も担架で検査にやってくる入院患者さんを見ながら
     大変だなぁと思っていたのを思い出す。まさか数十分後に自分もそうなろうとは・・・。

     担架で移動していたらとにかく吐き気が強くなってしまった。
     外来の処置スペースでベットに移されるなり嘔吐。間一髪ビニール到着。セーフ。
     
     そこからは心電図が付けられ、なんだかもう大変なことになってきた感じ。
     主治医の先生がオペ服のまま外来に来てくれて、こんな形で夏以来の再会。
     先生の指示で点滴が入れられ、吐き気止めやら何やらの薬が入れられた。
     
     とにかくトイレの回数をふやして身体の外に排出させたいという点滴でもあるそうです。
     ヨード系造影剤は、腎臓から尿として排泄されていくので
     とにかく身体から出すのが一番ということみたい。
     ※帰宅前、症状が治まったあとに看護師さんに聞きました

     症状はゆっくり少しずつ楽になっていきました。
     身体の浮腫みは最後まで(というか若干帰宅後の今も)あったけれど
     息が苦しい、会話ができない状況は収まっていきました。
     ただ相変わらず酸素なんとかは低いということで最後まで鼻酸素チューブ?は
     つけられたままでしたが。

     CT室に入ってから検査→副作用出る→外来移動まででおそらく30分くらい。
     そこから1時間くらいかけて点滴投与。
     症状が少しずつ収まってくるまでさらに30分くらいだったかなと思います。

     点滴が終わるころ、血圧も下がってきてようやく落ち着いたと
     自分でも感じることが出来ました。
     このまま帰宅して様子を見るか、ERでもう少し経過を見るかとなりましたが
     先生の判断で帰宅許可が出ました。
     

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タクシーで帰宅後は、もう倒れるようにひたすら寝ました。
まだ辛い、なんだかわからないけどとにかくきつい、眠い。そんな感じだけど
とりあえず状態が落ち着て本当に良かったです。

過去2度大丈夫だからといって油断できないんだなと本当に痛感。
いやはや本当に怖かったです。死ぬかと思ったまじで。

ちなみに、私は今回検査直前にトイレに行っていたのですが
万が一副作用が出てしまうと、そのあとトイレにいくことは難しくなるので
検査前にトイレにいくことはとても大事だなと改めて思いました。
※どうでも良い事のようで結構大事

看護師さんから「造影剤副作用カード」なるものをもらいました。
今後、造影剤で検査となった場合は必ずこのカードを出してくださいと言われました。
中には、副作用が出た日、検査名(血管造影なのか、造影CTなのかとか)、ヨード造影剤種類
どんな症状が出たかなどが書かれています。
※とても大事なのですぐ出せるように大事に保管しくださいとの事

また先生から「来年からは造影剤なしのCTとエコーにしましょう」とも言われて
本当に安心しました。
検査としては大丈夫なのかなぁという不安はあるものの。
さすがに怖くてもう造影剤は嫌だって思っていたので。


とにかくこんな体験をしながら撮影したCTの結果は2週間後。
そちらは問題なくパスできますように。