大腸がんの手術をしたのが今年の1月。

あれから半年以上、7か月が過ぎました。

 

ここまでの7か月

自分の気持ちはなかなか想像を超えて大変だったように思います。

 

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下行結腸癌。

ステージ1。

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今年の年明け早々、腸管を約30センチ程切除して、リンパ節郭清も行って

人生ではじめての大きな手術。突然ふりかかったガン患者になるという状況の変化。

 

「それは大変だったんだからそうでしょう」と思うかもしれません。

 

そうですね・・・・

周りが若干引くくらい、1から100まで調べつくして

もういいっていうのに準備ばっかりしていたし

なんだか他人事みたいに機械のように淡々と準備をしてその日を迎えた。

そのくせ不安で怖くて眠れないから、片っ端から闘病記を読んでは怖くてまた泣くっていう

なんだか情緒不安定のデパートみたいな状態でした。

 

でも、本当にきついと思ったのは

むしろ術後、転移してなかったとわかったこの7か月だったように思います。

(当時の記憶は思い出したくないのかあんまり覚えていないからかもしれないけど)

 

再発がこわいとか、フラッシュバックしてつらいとかでは多分ないんです。

 

ただ、なぜか完璧主義が病的になり(普段の私はむしろズボラ)

必要以上に周りに厳しい言葉を言ってしまったり

そうかと思えば

ちょっとした事でも自分の感情(主に怒、哀)がコントロールできなくなったりで

涙が止まらず、気持ちも沈み、これはもういよいよ鬱とかかなぁと

どんどん、そんな感じで困った状態になっていきました。

 

また、自分が思っているよりずっと「大腸がん」というワードに過敏になっているようで

誰かが大腸がんで亡くなったという話をニュースやSNSで見かけるたびに

恐怖、不安、よくわからない悲しさみたいな、すごい不安定な状態になってしまう。

これも現在進行形で困っております。

なんといっても日本人のがん罹患数の順位TOP3に入る病気ですから

それは聞く機会も当然多いのはわかってるんだけど。

 

頭でわかってても、コントロールできなくなっていって

さすがに困ったどうしようってなっていきました。

 

えー。転移もしてないのになんで?って自分でも思ったし、まわりにもそう思われそうで

なかなか誰にも相談できなかったから、しばらく自然に落ち着くのを待ってみましたが

3か月を過ぎたころ、いよいよこれはやばいぞと思って

術前から病気のことも相談していた近所のかかりつけの内科の先生に相談しようと思い

予約して話を聞いてもらいに行ったのでした。

 

普通なんだよ。大丈夫。みんなそうだよ。

 

いつもは風邪だ、オナカイタイだでしか病院に来ない私が

診察室に入るなり「先生に話を聞いてほしい」と思い詰めた顔して言ったもので
先生も最初は驚いていたけど、すぐにしっかりこっちを見て私にそう言いました。

 

そう言ってもらって号泣しました。

症状は人それぞれかもしれないけど、みんな数年かけてゆっくりなおしていくんだよって

先生に言われてやっと安心したのを覚えています。

 

ずっと抵抗があったけど、気持ちが落ち着く弱い薬をお守りがわりに処方してもらい

どうしてもつらい日はそれを飲むって感じでやってみたら

ようやく最近、少しコントロールできるようになってきました。

 

まだまだ、ふとしたきっかけで不安定になってしまう事はありますが

少しずつゆっくりやっていこうと思っています。

 

来月、術後はじめての詳しい検査があります。

またその時期が近付いたら不安定になるんだろうか。

 

病気って本当に、その部分だけでなく、心も一緒に疲れてしまうものなんだなと

本当にそう思います。

 

こうやってブログを久々にかけたのも、小さな1歩かな。と思いつつ。

とにかく傷ついた身体と心を少しずつ元に戻していきたいと思います。