こんにちは。

 

いつもは薬剤師として、ゴロの紹介をやってます。

 

が、今の時期は薬剤師国家試験の直前でもあり、ただでさえ見てくれる人が少ないのに受験生は忙しいので、ますます見てくれない

 

ということで。

 

この閑散期を使って、私の以前の生業だった半導体について少し書いていこうかなと思い、半導体のコーナーを立ち上げました(/・ω・)/



最近、半導体が盛り上がってますね~。

何かちょっとうらやましいです。

リーマンショックによる半導体不況を経験した私にとっては、

「こんなもん、一時的なものさ。気をつけろよ、みんな。」

と以前のブログで少し書きました。

でもちょっと違うかもですね。

今回は国が本気!

 

補助金という名のバラマキを血税を使ってやろうとしています。

ちょっと皮肉ってみました。

 

悔しいから。

 

でもこの波に乗れる人は乗った方がいいかも。

 

 

 

 

 

 


今相次いで国内で半導体関連の工場が立ち上がろうとしています。

コロナや震災といった災害によって海外に依存してしまっていた半導体の供給がSTOPし、

「あ、やべ!モノが作れない!」

となったのが大きいんでしょう。国の戦略物資として位置づけられました。



てか、昔も半導体は「産業のコメ」と言われてました。

だから私もその道に進んだのですが、残念な結果に終わりました。

その辺りの経緯は以前のブログ

[予想外のことは起こるもの]

の中で書いてますので、興味があればご覧ください。


で、今は半導体業界の時給も上がる傾向にあるようです。

まずは半導体業界で働いてみようかなと考えている方もいると思います。

そこで、これから半導体業界に入ろうかな、でも「半導体って何?うまいのか?」という初心者の方に

ざっと俯瞰したような情報を今後お届けしていきたいと思います。

但し、です。

私は半導体業界で、シリコンウェーハから回路基板に載せられるまでの製造工程を経験してきましたが、

「約10年前」Σ(゚Д゚)

の内容です。

当然ムーアの法則に従い、10年もあれば最小線幅もですが、それに伴い組み立て工程も相当様変わりしていると思います。

でも、過去を知ることは無駄ではないと思います。過去を基盤として発展してきているわけですから。

というわけで、これから半導体業界に入ろうと考えている[初心者]の方に少しでも参考になればと思い、

(当時の)情報をお伝えしていきます。

具体的な数値等は正確ではないところがあります。

あくまで半導体とは何?をざっくり理解するための内容です。

では早速、少し入っていきましょう。

 

 

 

 




「半導体」

とは、何を指して言っているのでしょう?

具体的には?

っていわれると、答えられない人が殆どではないでしょうか。


これを見てください。
 

 

 

 

 

 



これは押入れの中にしまってあった昔の部品です。

 

記憶が定かではないですが、恐らくこれは「メモリ」だと思います。

 

ノートパソコンはあまり交換したりはしませんが、デスクトップパソコンの場合は性能向上等で交換したり、増設したりで、基盤に左の金ピカ部分をぶっさします。

 

メモリが何かはまた追々お話しすることにして、

 

何やら色々ごちゃごちゃありますね。

 

どれが半導体?これ全部?

 

どうなんでしょうね。

 



半導体とは?で検索すると、p型とn型が・・・

のような説明をよく見かけます。

確かに厳密にはその通りなんですが、いきなりはわかりにくいし、知らない方は

その時点で思考停止。ですよね。

ここではそのような説明はいっちばん最後にしようと思ってます。

(というか、そういう解説は専門的なサイトを見てもらえばいいですね。)


で、


ニュースや巷でよく言う半導体とはこの画像の中の黒い部分を指すことが多いです。

こんなやつですね。

 

 

 

 

 


 

これも本体(チップ≒半導体)は黒い部分(封止材料)にくるまれていて、直接見ることは普通はできません。

本体はあまりに脆いので、外界にさらされても問題ないように保護されているわけですね。


スーパーファミコンのゲームカセットの中にいる人もこんなやつが幾つか付いてます。
スーパーファミコンが30年位前のものなのでもしかしたらここから説明が必要かもですが、長くなるので割愛します。ネットで調べるとすぐ出てきますよ。

いまではディスク(もしくは配信)でゲームは供給されていますが、当時はカセットが普通でした。
で、中身はこんなものがある感じなんですよね。

ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとか今も愛されているゲームもこの当時はBlue-Ray、DVD、CD-ROMなんかではなく、中身は半導体で提供されていました。

なんかすごいと思いませんか?
私も当時は考えたこともなかったですが、ゲームの為の半導体を作っているわけです。

因みにROMとはReadOnlyMemoryの略で、読んで字のごとく読み込みだけで書き込むことができないメモリーという意味です。
この辺もいきなり解説を始めると訳わからなくなるし、疲れると思うのでまた追々。


書き込むことができるなら、ゲームのストーリーを勝手に変える(ドラクエVの結婚相手に全くの第三者を選ぶとか。ちょっとマニアックですね)ことができることになりますが、そんなことできないですよね。

出来ても面白いかもですが。

Blue-Ray、DVD、CD-ROM等は光学式で01の情報(ここも追々説明しますね)を読み取っています。
非接触で情報を読み取れる利点がある反面、ディスクに傷が入ってデータ部を破壊してしまうともう復活はできません。
(*ただし通常はディスク面には同じデータが違う場所に埋められており、一か所が破壊されても生きている部分を読めば再生できるようになっているはずです。これを冗長と言います。しかし、冗長以上に傷が多いとやはりアウトです。)

また最近は古い音楽CDだと、反射面のアルミが長い期間で蒸発してしまい透け透けの透明CDになるものもあるとか。
私も持っているCDの中にそれに近い透け透けのものがありました。
こういう場合多分もうデータは読めないので、寿命ということになります。


に対して半導体はというと、外界からは保護されたものなのでデータ部が壊れることはほぼないわけです。

もちろん通常の回路部がやられることはあります。

ここら辺が40年近く経ってもしっかり動くことが多いカセットタイプの利点でしょうか。

というわけでここでは半導体というと、一般的に使われている

これ




を指すものとします。

次回は半導体ができるまでをざっくりと説明していこうと思います。