最近、社会に対する愚痴ばかり述べてますが、たまには薬剤師らしいことを書いてみたいと思います。


現在私の勤務している薬局は、耳鼻科、眼科、整形外科の近くにあります。 


 今回は眼科新薬をメーカーに紹介されて、ぼちぼち取扱い回数が多くなったのでそれを書きたいと思います。 


 【アバレプト(モツギバトレプ)懸濁性点眼液0.3%】


 です。 


先発名はともかく、成分名は舌を噛みそうな名前です。 


最近の成分名は覚えにくい。 


 どうやら世界初のTRPV1受容体をターゲットにしたお薬だそうです。 


 TRPV1受容体といえば、学生の時に名前だけ出て来たような気がしますが、確かに薬はなかったですね。 


 メーカーの説明を聞いた時に 


 ああ、何か聞いたことあるかも? 


 みたいな感じでした。 


 この受容体は所謂、カプサイシン受容体のことで、辛味や痛み、温度などのセンサーです。 


 ドライアイ治療剤として発売されています。 


 この受容体をターゲットにした薬は世界初で、元々は痛みをブロックする薬を開発できないかと研究されていたようです。 


 今後は痛みをブロックする薬も出るかも知れません。 


 ドライアイとカプサイシン受容体に何の関係がと思うかもしれませんが、これはドライアイが原因で起こる眼の乾燥に神経が過敏に反応して痛みを引き起こすことに対する治療薬です。 


 つまり知覚過敏に対する薬という位置付けです。 


 眼の表面だからと難しく考える必要はなく、表面に出ているので皮膚と同じく考えてよいと思います。 


 皮膚が乾燥すると、バリア機能が損なわれ、痒みや酷くなると痛みを伴います。 


 それと同じことです。 


 なので従来からあるドライアイ治療点眼剤のジクアス(ジクアホソル)点眼やヒアルロン酸点眼も一緒に処方されます。 


 当然患者からどう違うの?とよく聞かれるので、 


 アバレプトはいわゆる知覚過敏に対する治療薬です。 


 と説明します。 


 一緒に注意事項を説明しますが、アバレプトはカプサイシン受容体をブロックするので、温度感覚が変化する可能性があります。 


 これはどういうことかと言うと、 


 温度、痛み、辛味感覚をブロック→それを感じなくなる→効いている範囲だけ温度を感じない(つまりそこだけ冷たく感じる) 


 ということになります。 


 人によっては感覚的に気持ち悪いことがあるでしょう。 


 なのでそういう人は中止します。 


 私が投薬した人で一人だけいました。 


 何人投薬したかという具体的な数値を示せてないのは申し訳ないですが、ごく稀な感じです。 


 また、ただ単に眼の周りが気持ち悪いだけかと思っていたら、そうではない人がいました。 


 上半身全体に冷感が出た人がいました。 


 当然病院で中止指示されていました。 


 メーカー説明でも、ごく稀に全体に冷感が起こることがあるとのことでしたが、実際にありました。 


 そういう方は温度感覚のズレによって低温ヤケドをすることもあるため、やめたほうが無難でしょう。 


 まあこういう薬です。 


 薬剤師を目指す学生は、一応チェックしといた方がいいと思います。 


 出てまだ日が浅いので、出題されるとしても簡単なものかと思います。


例えば、 


 モツギバトレプ懸濁性点眼液はTRPV1拮抗薬である。 


 モツギバトレプ懸濁性点眼液はドライアイ治療薬である。 


 モツギバトレプ懸濁性点眼液はドライアイによる知覚過敏に対する治療薬である。 


 モツギバトレプ懸濁性点眼液は稀に低温ヤケドの原因になることもある。 


 こういう感じでしょうか。 


 職業柄?新しい薬を覚えるのに、ゴロを作る癖ができてしまったので紹介しときます。 


 博多①ドライブ②旅行で③唐辛子いっぱいの④モツ煮ば撮れん? 


①ドライアイ治療剤 

②TRPV1トリップ受容体 

③カプサイシン受容体 

④モツギバトレプ 


 良かったらどうぞ。