権力・権限ってやつ

組織において、地位や役職は【役割】が違うので存在すると同時に、責任の所在も明らかにしてくれます。
メリットも十二分にありますが、時として人を悪い方に変えてしまう、しかも知らず知らずの内にです。
「立場は人を変える」これはいい意味において使われる事が多いですが、逆も然り。
今組織にいる、役職者やリーダー達はどうな振る舞いでしょうか?

部下、後輩から見て、
恐怖で従わせようとしている
◆自分の利益になる事を優先している
◆部下に対してフィードバックがない
◆提案しようと思えない
◆部下から見られて、上司の評価が低い
◆日々のコミュニケーションが少ない(薄い)
◆叱ってばかりいる
◆他人をコントロールしたがる
◆自分の地位を守りたい、譲れない

上司側から見て、
⬛︎部下が言う事を聞かない、やる気がないと  感じる
⬛︎意見やアイディアが集まって来ない
⬛︎現場の声や状況のホウレンソウがない
⬛︎何故か居心地が悪いと感じる
⬛︎日常的な会話がない(雑談等も)
⬛︎何か判断した時に優越感がとてもある
⬛︎リーダーとしての自分の意見が正しい
⬛︎会議中、自分が1番発言している
⬛︎自分の部署のことだけを考えたい
⬛︎部下に褒めた事がない
⬛︎注意は頻繁にする方だ

これら上記に、半分以上当てはまる方は、権力や地位にこだわりが強く、組織において良い状態ではないかも知れません。

では、どうするか?
よし!転職しよう!!!!(笑)

まぁ💦ありですが、組織に関わる以上は避けては通れませんので、心理学的側面から理解し行動すれば「いい感じ」の上司になったり、そういった上司になる事を避けられます。
3つご紹介します。

①日常的な会話を増やす
➞これは特に新入社員やまだ社会経験が浅い人には必ずしましょう。日常的な量を増やす事で、信頼関係の構築になります。実は関係性のない上司に褒められても、モチベーションはあがりません。それどころか下がる傾向にあります。日頃の信頼関係を築いていくには、【お互いを知る】ようにすると良いと思います。お互いの相手には見せていない領域を少しずつ開けて行きましょう。

②プロセスを(努力を)褒め方も重視する
➞子供である研究がなされました。それは、【目標達成】を褒めるか?【努力達成】を褒めるか?このような研究です。結果は、目標達成を褒められた子は、次の目標として、結果や数値を設定しました。
努力達成を褒められた子供は、次の目標を【〇〇を学びたい】や【もっとこの問題を続けたい】など、学習意欲が高まる傾向になりました。
数値で目標を定める事は決して悪い事ではなく、むしろ良い事です!
しかし、数字や結果だけにこだわりすぎると、モチベーションややる気が落ちた時に、上がって来れない場合があります。
プロセスを褒める事もして行きましょう!

③相手の心境と情緒の理解に努める
➞ビジネスは理論的に!などと突っ込まれそうですが、実は権力や地位を振りかざしている人ほど【相手の感情や気持ち】を読み取れない傾向があります。実際に、権力にしがみついているとどうしても自己利益に走ってしまいがちで、相手(部下や同僚、お客様)の事を理解しようとしなくなります。
もし、自分がそうであるのならば、今の仕事仲間や部下は、あなたに【相談や連絡】をしているでしょうか?
「あの上司、自分の事しか考えていないな」と悟られると、部下も上司に助けを求めない、もしくはその上司を飛び越してより権力者に相談するようになる可能性もあります。
相手を【理解しようとする心構え】が大切な姿勢になります。


。.。:+* まとめ!。.。:+* 
人は権力や権限を持つことで自分のセルフイメージが変わり、良い方向に行きやすいですが、それも慣れてくれば、いつの間にか良くない方向へ自分自身の評価を下げる可能性があります。
自分のセルフイメージはどのような形をしていますか?その権力や地位を捨てた時、一個人として、どんな人になりたいのでしょうか?問いかけてみましょう!


ザワイチ@悩める中間管理職専門カウンセラー