チイコです。
このブログで言う「ワンダー」=「自閉症の特性に理解が追いつかずに頭が不思議の国にさまよっているような状態になること」です。
このブログに息子の事を書くようになってから、
日々、こんなに自分の頭がワンダーなのかという事に気付き、中々面白い覚え書きになるぞ、と思っています。
ワンダー状態の入り口にいるチイコは、基本心の中ではイライラしています。
常識が通じないからです。
ですが、うちにとって、相手を説得しようとすることはマイナスの結果を生むことだと、
もうこれまでの経験により嫌というほど思い知っていますので、
もーそれはもう、
そーれはもう、
思い知りに知っていますので、
基本、
不思議だなあ、
と思うにとどめることが得策なのです。
さて、チイコは今日の悪天候が心配で、昨日、期日前投票をしてきて、
帰りに私が運転したのですが、
とおるくんが用事があって途中で降りましたので、
車には、チイコとまもるくんしかいませんでした。
チイコは運転が苦手です。
運転をしている時、いっぱいいっぱいの状態。
なので、駐車スペースにはリモコン操作できる門が付いているのですが、
その門をリモコンで開けてくれるよう頼んで、門のリモコンを渡しました。
そして、門の前まで来てハザードランプをつけ、
さて、まもるくんよ、開けてくれ、と頼みましたら、
「え?何?」
とキョトンとしておりますので、
さっき渡したリモコンで門を開けて?と頼んだのですが、
って。
わ〜た〜し〜た〜よ〜〜〜。
どこにやったんだよ〜。
自分で開けたほうがよかったよ〜。
渡さなければよかった。
リモコンは、まもるくんのお尻の下に滑り込んでいました。
キイ〜〜〜。
駐車場ね、せまい道から入れるので、他の車が来る前に駐車したいんです。
待たせるの嫌なんです。
だから連携プレーしたかったのに。
「いや、だって渡されてないもん」
って。
渡したからお前の尻の下にあるんだろうが〜〜〜!
というのがこちらの言い分です。
ですが、駄目です。
私は不思議の国にいるのですから、こちらの常識で相手を責めたところで、な〜んにも、な〜んにもならないのです。
ウサギが時計を見て逃げて、花たちにからかわれ、笑い猫に笑われ、ハートのクイーンがハリネズミをボールにクリケットする、それくらいの世界にいるわけです。
早い話が、頼まなければいいのです。
だって、自分でやれないこともないんだもん。
だけどね、まもるくんにだって、できないこともない。
この件はですね、まもるくんに頼ってみたかったというところから始まっており、
諦めるというよりは、どうしたらできるか、という話にしたかった訳です。
どうせできないよね、という話にはしたくなかった。
まもるくんに、話が通らなかった。
よくよく聞いてみるとそれはまもるくんが、
かなり車に酔っていた
せいであることが分かりました。
「ちょっと酔ってて気持ち悪い」とか伝えることでだいぶ違ったと思うんですけど、それもできないところが
THE・不器用。
話は聞こえていたんだけど、
リモコンを渡されたところはもう見ていない、意識できる状態にない。
凹凸さんにはそういうところがあります。
全然聞いてないとか、見ていないとか。
たくさんの方向にアンテナを張れない事があります。
そしてうちの子は、手を触って、肩を叩いて気付かせるのも、びっくりして嫌なのだとか。(場合にもよります)
では、どうしたら話が頭に届くか?という話をしたけれど、
もう、ああいう状態になった時の僕は何をしても話は通りにくいのだと本人が言っており、
タイミングの問題でもあると、そういうふうに自分を理解していますので、
落としどころは、
〇こちらはあなたの状態が分からず、話が通ったものだと思ってしまうことがある。なので、あなたのリアクションを待つ。(この場合はリモコンを渡すのではなく、まもるくんが受け取るという動作を待ちます)そして、あなたがリアクションできると確認出来たら、あなたに任せる。
そうでない時は、あなたに余裕がないのだと、なるべく理解したいと思う。
という事にしました。
チイコ側の落としどころだったのかも知れません。次回、うまくいくかも分からない。
でも、
チイコが感情的にぶつかり過ぎなかったのが、今回の良かったところでした。
頼れる時が、ちゃんとあるのです。
その時には、まもるくんに行動してもらう。
まもるくんだって、人にしてもらうばかりではない、そして無関心なわけでもない。
チイコはこれまで、
なんでよ!と思う時には、
真正面からまもるくんに分かってもらおうと、
もう少し人の話を聞こうよとか、
家族なんだから、もっと助け合おうよとか、
思いやってあげられる人は周りに好かれるよとか、
自分の気持ちを、
膨らませながら語っていました。
人として
みたいな熱い気持ちがあったと思います。
彼が、これから好かれる人間になるために。
でもね、
いい方にいっている、とは思えなくなってきたんです。
まもるくんとぶつかることが多くて。
段々、まもるくんは自分のできなさを自覚するようになって来ました。
言われて直せるんなら直している。
でもそうはならないから凹凸さんなのです。
私はどこかで、まもるくんを、なんとかすればこれくらいできる、と思っているところがある。
というか、定型発達の子に通じるコミュニケーションしか知らないのです。
まもるくんの凹凸を理解しているつもりで、やっぱりなかなか分かれていないのです。
相手を説得してもマイナスだと、
思い知ったのに、
やはり明日も、
明後日も、
自分の視点から相手に分かって欲しいって思っちゃうんでしょうが、
でも、記録するというのは、なかなかいい方法のようだと思えてきました。
自分に起こっていることを、
まあ、事後ではありますが、
俯瞰することが出来るからです。
すると、まもるくんが、心なくてやらないのでは無いことが分かってくる。
大体のワンダーには、まもるくん側の理由があるのです。
まもるくんはまもるくんの世界に生きている。
そして、イライラしていた自分側の常識が、別視点からは常識とは言えないかも知れないという思いに至り、
私は、自分の固執している価値観が壊れる瞬間を感じながら、
まもるくんという存在をようやく見つめている。
まあ、繰り返すのでしょうね、
これを。
何度も、何度も。
ほんとはね、
もっと考えないほうがいいのかも知れない。
でも、私も私でありますからね。
肝っ玉母ちゃんにはなれないのです。
おおらかになりたいっていうのは本音で、でもなかなかそうもなれないのも私で、それでいいとも思っています。
今日のワンダーでした。