なんでそうなる研究所〜凹凸息子の世界 -2ページ目

なんでそうなる研究所〜凹凸息子の世界

発達凹凸の息子、まもるくん。苦手なことが多いなら、得意を伸ばしたい母心。勉強好きだが波は激しい。君が向いてるのは私立なの?公立なの?母は自分の常識で測れないあれこれに、頭が頻繁にワンダーランド。
凹凸ありでもあの手この手で学習面を伸ばします!


チイコです。


前回の予告どおり、
私の車の運転の話ですが…



私が運転が苦手なのはですね、


異常な恐怖感

があるためです。


まず何が怖いかと言いますと、
周りの運転手に、


何を思われているのか分からない

のが怖いです。
通常のコミュニケーションの時はそんなことあんまり考えないんですがね、

運転の時だけです。


「おせーなー、早く行けよ」
「やたら大回りするじゃねえか」
「もっと寄せろよ、下手くそ」
「早く駐車しろよボケがあ」

と、
運転時だけ、
私の脳内で、周囲の運転手がヤンキーと化します。




どの車の運転手もみんな、チイコの運転のあまりの拙さにイラついていると感じるのです。

許してくだされ…。
おらあ…精一杯やってこれなんだ…。


運転時のチイコは完全に卑屈になっています。


そのため、運転がうまくもないくせに、後ろの車に「遅い」と舌打ちされているような気になり、スピードをあげる事があります。

私、なるべく邪魔にはなりませんよ、と。


その後、自分の出したスピードにギョッとすることもあります。


どうです…?訳分からんでしょう?


気にしすぎが逆に怖いことになっているんです。でもどうしても、私は、


自分の運転が周りに迷惑をかけている

という思いを消せないのです。


特に一番前にいる時、


何故私なんかが先頭になってしまったんだ…

と思います。


誰かの後をついていくのは非常に楽です。
もうずっと私を導いて行って欲しい。


ですが行き先はみな同じではありませんのでね、私が先頭を走ることになると、


運転してすみません。

って思います。


怖がる事が、判断力をなおさら低下させています。


ていうか、運転時のみ、何事も起こっていないのにパニックになっています。


なので、まもるくんが日常的にパニックに襲われていることを思うと、実に大変な日々を送っているな、と思います。


頭が冷静ではないのですね。
異常な恐怖心により、正常な判断ができなくなっている。
そこまで大変ではない事も、大ごとに感じてしまうので、
私にはできない!
という拒否感がぬぐえないのです。


とおるくんが横に座って見ていてくれる時は、だいぶ恐怖心は薄れます。
いつでも聞ける、という安心感が、あるのです。


だからって、チイコを運転させようするとおるくん。
練習あるのみと思っているとおるくん。
でもね、とおるくんが思っているより、


チイコの頭はとっ散らかっていますよ。
残念ながら。


ほら、あの、スポーツって死なないじゃないですか。
ミスしたって。
だから、運動神経悪くても、なんとかなるんですよね。
ええ、自分が切ないだけですよ。



でも車ってミスしたら、


最悪死ぬじゃないですか。

自分だけでなく人様まで巻き添えにしたらえらいことじゃないですか。


だから私レベルの人間が乗っていいものじゃないっていうか、
じゃあ何で免許取れたんだっていうか、
いや、あの本当は乗れるのかも知れない、
でもただ怖いんですよね。


乗らない方がいいんだと思います。


でもね、ふっと、どうしても私の運転が必要になり、
それは、本当にどうしても必要な時であり、
私は覚悟をし、一時的なやる気がググッと持ち上がり、
恐怖心を捨てて頭をクリアにし、冷静な視点で慌てずに運転席に座ることもあり、


ごくたまにあり…


そんな時は私は自分を騙しているんですがね、
それで運転できるなら、


いつもそれをやれよ、と。


でも次の運転時にはその勇気はしぼんでいるんですよ。


なんだろう、いつも出る勇気ではないのですよ。
しかし、その一時的な勇気のために、私は運転を完全にしない宣言ができないでいる…。



とおるくんがね、
運転している時に、前方にいかにも初心者な車がいて、「おそーい」ってこちらが困ることになったら、

「とおるくん、あれはチイコだよ」

と、言っています。

運転が怖くてのんびりしか走れない車、駐車が下手で何度も切り替えている車、などなど、チイコは暖かい目で見守る気持ちになります。
なので、とおるくんの運転時にもそんな車がいたら、自分の妻と同じだと思って許してやってくれ、と言っています。


君の妻も、どこかで誰かに、待ってもらっていたりするのでね。


 

 



 

 



 

 



























チイコです。


自分の子が発達障害があると診断された方は、
もしかして自分にもあるのかな、とは考えると思います。


私も考えました。
とおるくんのことも込みで考えました。


これは検査しないと本当のところは分からないかも知れませんが、


私ととおるくんは、自分の特性によって生きづらかったという感覚があんまりありませんので、
発達障害ではない、と言えると思います。


いや、本人が気付かないというのは、検査などされなかった私たちの年代ではよくあることなので、断言はできないんですがね。


発達障害とは、その特性をもつ方が生きづらさを感じるから障害なのだそうで、


特性があってもそのせいで苦労したという感覚がなければ障害とは言えない、ということで、


おそらく…違うと思います。
(めちゃくちゃ曖昧な結論)



大なり小なり、私たち夫婦にも、自分の性格やクセや苦手があって困る事はありますが、
生活面、学習面、コミュニケーション面で著しく困る事がなかったので、まもるくんとは別ものだと思っています。


まもるくんは本当に生きづらそうです。
感覚で分からない事が実に多いのです。


私たち夫婦も、
やはり若いときは、何者かになりたくて、人と違った自分に憧れていたものですが、


まもるくんを見ていると、
自分たちがいかに無難に生きてこられたのかがよく分かります。





だってなんだかんだで、人に合わせることでコミュニケーションを取っていたもんね。

人に合わせるとか、環境に順応するということを、そうするしかないものだと割り切ってそうして来たと思います。


まもるくんのように、しようと思ってもどうしていいか分からないという経験はなく、周りを見ながら流されるように波に乗っていた感じだと思います。


まもるくんとは本当に、苦労の度合いが違うので、かー!っと怒ったりする必要がありませんでした。
普通に暮らして行くにはそこまで困ったことがありません。
まもるくんはね、自分の事が嫌になるそうです。
自分自身のことが歯痒いんですね。



まもるくんの発達に影響を与えたもので、考えられる原因の一つは、
私の妊娠がトラブルのデパートだった事です。

チイコは、人をひとり産むだけの器がありませんでした。(フィジカルの方で)


1度目の妊娠では流産し、2度目も前期破水と出血。
ずーっと薬を飲んでいたし、最後までつわりがあって、まともに食事をとれていませんでした。


そっちのほうが、可能性は高いかも知れません。


取り敢えず、私たち夫婦にも何らかの凹凸はあるけど、


まもるくんのそれとは決定的に違うようだと思えるので、


遺伝、


という事に関しては、違うのではないか、としか言えず、この特性は私たち夫婦のどちらかに似たね、という話にはならないのです。



さて、結局は検査を受けていないので分からないのですが、困っていないので、検査を受ける必要性をあまり感じておりません。


うん、敢えて、

チイコが、人より特別できない部分があって、現在進行形で困っている部分を言うとしたら、


車の運転ができない

というところです。
正確にはできるんですけど、毎回恐怖を感じています。


こればかりは普通という枠を超えているような気がするんですね。


チイコは、
〇運動神経が悪い
〇慌てやすい
〇忘れっぽい

という面がありますが、
それで人生においてひどく生きづらかった事はないのです。
嫌ではありましたが、その程度、といったところでしょうか。


性格だな、と思えていました。


ですが、車の運転だけは、なんとかならないのです。それなりに身について来るということもないし、できないとやっぱり困る事が多いです。


本当にいつか自分の運転で死ぬ

と思っています。


そんなチイコの心情も知らず、
果敢にチイコに運転をさせるとおるくん。


チャレンジャー過ぎる。

慣れだって、

慣れだって言いますけどね。


何故こんなにも慣れないのか。


次回、私の運転の恐怖を書きます。

周りというより、私の恐怖です。




チイコです。


まもるくんは本を読みません。


たくさんの情報を目で追うのが苦手で、
自分で本を読むと疲れるのが理由です。


でも物語は好きです。


そしてチイコは、過去、本の虫というやつで、国語の成績だけで生きてきたような人間ですので、


まもるくんが生まれる前は、
あんな絵本、こんな絵本、ゆくゆくはこの本を本棚にそろえて…とか、とても楽しみにしていました。


でも、自分の子は読まないんですよ。
自主的にはね。


ある程度、成長してからは、本を読ませるのは諦めました。
興味がないんじゃないんです。
あらゆる形で、彼の興味にアプローチしても、特性上、目が文章を拒否しているのだから、無理強いはできません。
ものすごーく疲れるのだそうです。
寝る前に本を読ませたら、その後頭が冴えて眠れなくなるそうです。
なんてこった。


しかし、チイコは、読ませることは諦めても、


本の面白さを教えることは諦めません。
だって本って、


めちゃくちゃ面白いじゃない!


あ…これはチイコの個人的な思いですが…



何でもいいんです、
絵本でも、漫画でも、辞典でも、ライトノベルでも、


書物から得られる事って、とても多い!


あ、チイコは、映像も好きでして、短い動画も映画もアニメも何でもありだと思っていますが、


それで本を読まないのはもったいない。
読めないのなら、



いつまででも、拒否されない間は、


読み聞かせをし続けようじゃないの。


幸い、まだ面白いと思って聞いていてくれてます。
これが押し付けになっちゃうようならやめようと思っていますが。


本を好きなチイコの、執念とでも言いましょうか、


チイコはどんな長編も躊躇なく読み聞かせる事にいたしました。



今は、息子のベッドに入る時間が遅めになりましたので、たまになんですが、
時間のある時は毎晩、読み聞かせていました。


小さい頃の絵本に始まり、
シリーズものも、めげたりしない。
オーディブルだと、聞く気にならないようなんですが、読み聞かせなら聞くので!


〇銭天堂とかね。
もうこれを理解する子は大体自分で読めるんですが、
いいえ、贅沢は言わない。
我が子が物語を好きだと思ってくれているならもうそれで!
存在してほしい駄菓子を一緒に考えたりしてました。


〇大どろぼうホッツェンプロッツ。
長かった。昔の訳が分かりにくいので、独自の解説付きで読みました。
名前が読みにくい。
そもそもホッツェンプロッツって言いにくい。この、外国感を感じて欲しかった。


〇ルドルフとイッパイアッテナ。
長かった。しかし続きも読みました。
イッパイアッテナの声を太いおじさん風に…。
この本で、愛知と岐阜の距離感覚も考えてて、なかなか聞いてるもんだなーと思いました。


〇2分間の冒険。
長かった。あの暗い雰囲気に引き込まれて、低学年だったのに、夢中で聞いてくれました。なぞかけが気になったようで。



〇チョコレート工場の秘密
長かった。これも低学年のうちに読んだので、私の解説付きで。
これを読んだ次の日は2人で板チョコを食べました。
出てくる悪い子達の描写がそれはもうやな感じ(笑)


〇ライオンと魔女
長かった。これも出てくる単語の解説付きで。私が好きなので。
私が、タンスの奥から別世界へっていう設定に、子供の頃あまりにもドキワクしていたので。
でも後半、言葉の難しさに限界を感じました。
読んであげるのが早かった。


ハマらないものもあって、
冒険者たち(ガンバの原作ですかね)
モモ
は、ちょっと情景描写がじれったいみたいでした。
私は「はてしない物語」をぜひ読みたいんですけど、細かい描写が増えてくるので、もっとハードル高いです。


さて、これらは、国語に苦手意識を持たないようにやっている試みです。
読めないと、読むことが嫌いになりますから、自分は本は嫌いではない、という意識を持たせるためですが。


ここから先は、世の中にあるものを知るための試みになります。
凹凸さんの興味は、時折せまーいところがありますので、
それを広げてあげる試み。


まもるくんは、漫画なら自力で読む、ということもほとんどありませんので、


漫画をちゃんと読んだらどんなものなのか知りませんでした。
だから連載もののアニメの面白さもよく分からない。


と、いうことで、
漫画も読み聞かせの対象になりました。


ええ、


セリフをね、読みますよ。
それらしく…。
しかも学習漫画ではない…。


スラムダンクと、ドラゴンボールを読み、(親のすすめ。世代です)今はワンピースの途中です。(ゴチャゴチャしてくる事は教えていますが全部知りたいそうです…どこまでいけるかな…)
これを読んであげていたので、スラムダンクの映画も、ドラゴンボールのアニメも家族3人で語れるようになった。
そのうち、どちらも後半からは自分で読みました。



想像してごらん…



登場人物の声を変えて、


漫画を読み聞かせる母の滑稽さよ。


いや!しかしチイコの熱意は消えない!
漫画も文化です!
チイコは難しい言葉を漫画で覚えた!
お約束みたいな流れも漫画で覚えた!
こういうものがあるんだよって事を、読めないから知らないってのは損だと思っています。
母はちょっとおかしくても別にいい!


なんなら、


効果音さえ、それらしく発声している。


どうか、それを当たり前と思って、
外で、
「親って昔、漫画とか読み聞かせてくれたよな」
とか言いませんように。


まもるくんは、絵ならそこそこ追って来れます。
チイコは、そのシーンそのシーンの雰囲気を壊さないように、1人何役もこなしているのですが、
だいぶ演技ですね。







私、声優になれる。


(うそです。調子こきました)


もうね、


恥ずかしいとかないんですよ。


いや、他の誰かに聞かせるのは恥ずかしいですけど。


段々、
より臨場感のあるシーンを演出するべく、
感情豊かに読み上げる私がいるのです…。



紙芝居とかも、自信ある!
任せて!
幼稚園に出張したいくらい!



もしかして楽しいのかもしれん。


とにもかくにも、


読み聞かせに、決まった枠なんて…ないんだよ。



知ってることが多くなるならそれでいいです。

たとえ、

たとえ、

とおるくんが、
チイコに若干引いていたとしても…。