小倉競馬場で開催されるハンデ戦重賞レース。同レース最大の特徴はベテラン馬が活躍するレースという所だ。通常競走馬のピークは４、５歳と言われており、それ以上年齢を重ねると能力は衰えていくもので、各重賞レースの成績が物語っている。
ピークを過ぎて活躍する競走馬は稀だが、同レースは何と7歳以上の馬券内率が高いレースとなっている。7歳以上の成績は過去10年間で優勝2回2着6回に3着3回と信じられないくらいに馬券に絡んでいる。
そこにはハンデ戦の要素もあるだろうが、積んできた経験値もバカに出来ない部分であろう。昨年の1着馬カデナ、2着馬ドゥオーモも登録をしており、7歳以上のベテランコンビが再び頂きを目指す。
因みに昨年１～３着馬はディープインパクト産駒で同レースだけでなく小倉芝1800ｍはディープインパクト産駒が強いだけに、侮れない2頭である。そんな手強いベテラン勢に挑む新勢力の筆頭株は、前走中日新聞杯重賞初挑戦で重賞馬となったボッケリーニである。
肝心の小倉芝の成績は、1勝、ＯＰ戦2着とその小倉日経ＯＰでは有馬記念2着であったサラキアの2着ともあり、持っている能力は間違いないであろう。さらに騎乗予定は浜中騎手で小倉を得意としている騎手だけに鬼に金棒である。
唯一不安な点で言えば、1人気が想定される中1人気が過去10年間2勝2着1回3着2回と奮わない状況であることだ。4年連続で3連単10万円以上ついているレースだけに、警戒したい部分ではある。
そして、新勢力からもう1頭フェアリーポルカは既に重賞2勝しており、実績は信頼出来るものがある。小倉芝実績は重賞戦1戦のみでその成績は4着であったが、優勝馬とは0.2秒差なので気にする部分ではないだろう。むしろ近走での大敗は東京芝で開催された重賞レースだけで、小回りコースを得意としているだけに乗り方一つでここを勝利しても何ら不思議ではない。
さて、小倉芝1800ｍについて、平坦小回りコースで最後の直線が短いだけに差し追込み馬にとってはキツイコースとなっている。また、小回りコースともあり内枠の成績が良く、同レースでもほぼ毎年１枠か２枠が馬券内に絡んでいる。
血統面で言えば、冒頭記述したディープインパクト産駒の他に、キングカメハメハ産駒、オルフェーヴル産駒の単複の回収率が高い。ここはオルフェーヴル産駒に注目したく、その該当馬はバイオスパークである。
小倉芝実績は1戦しかなく、またその時6着だが休み明けで最後方からレースを運んでいたことを考慮すれば、度外視しても良いレベルである。通常は先行策をとることが多く、ここでは人気はないだろうが、激走する可能性はある。
今年は古豪、新勢力どちらに軍配が上がるか非常に楽しみな一戦だ。
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