阪神競馬場で開催される2歳GⅠレース。阪神ジュベナイルフィリーズでは、史上初の白馬のGⅠ馬が誕生し、歴史に新たなページが刻まれた。
もちろん2歳牡馬の新興勢力にも注目しないといけない。優勝馬には2019年サリオス、2018年アドマイヤマーズと現在も第一線で戦っている競走馬達を輩出している同レース。ここで注目したいのは、今年新たにデビューした新種牡馬達の子供達である。
現在2歳サイアーランキングでディープインパクトを猛追しているモーリス産駒とドゥラメンテ産駒、その中でもドゥラメンテ産駒はドゥラモンドなど同レースに多頭数出走登録している。ドゥラモンドは2戦2勝と前走中山マイル戦も難なくこなし、今のところ危なげないレースをしている。
そんなドゥラメンテ産駒を迎え撃つのは、もちろんディープインパクトの子供達。特に脅威となりそうな登録馬は前走デイリー杯2歳Sをレコードで優勝したレッドベルオーブである。2014年に中山競馬場から阪神競馬場開催となり、6年間で何とディープインパクト産駒は3勝も挙げているのである。
中山芝1600mから阪神芝外回り1600mになれば、直線が長い分末脚が必要になるので、これも必然と言えよう。しかも2歳サイアーランキングを独占してきたディープインパクト産駒ともあれば、仕上りの早い競争馬が多く、向いているレースと言えるだろう。
もう1頭2歳から走ることで定評のあるダイワメジャー産駒のモントライゼも忘れてはならない。前走京王杯2歳Sを制した同馬は同じダイワメジャー産駒で同レース優勝を果たしたアドマイヤマーズとなれるか。
阪神競馬場開催になってからは、前走京王杯2歳S組の優勝はないものの、2着2回3着2回と好成績を残している。新種牡馬ドゥラメンテの子ドゥラモンドにとっては高い壁ばかりだが、2011年アルフレード、2013年アジアエクスプレスで同レースを制した実績のある手塚厩舎に導かれ、どこまで戦えるか楽しみである。
さて、阪神芝1600mについて、外回りの分差し、追込み馬の活躍目立つコースで速い上がりが求められるコースである。その傾向はGⅠに限らずどの階級でも同じことが言え、ここは2歳馬ながら阪神芝1600m外回りで3戦1勝2着2回と前走デイリー杯2歳Sでは、タイム差無しの2着に入ったホウオウアマゾンに注目したい。
GⅠレースともあり、皆慎重に脚を溜めることも考えられる分、先行で速い上がりも使える同馬を捉えることが出来ないことも十分考えられる。また、前走はプラス12キロでの出走と上積みも期待出来る分、レッドベルオーブに逆転する可能性もある。
亡きディープインパクトに代わり、台頭する種牡馬が現れるか楽しみな一戦である。
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