今週はG1エリザベス女王杯です。今年は阪神競馬場2200mで行われます。昨年の覇者ラッキーライラックをはじめ、ノームコアやラヴズオンリーユーなど牝馬G1にふさわしいメンバーが集結しました。また、3歳馬が古馬勢相手にどこまでやれるのか注目が集まります。今週も上位人気馬と穴馬2頭を取り上げていきたいと思います。
ラッキーライラックW 80.8-66.2-51.6-38.0-12.3
初コンビとなるルメール騎手が騎乗しウッドコースで先着しました。調教の動きとレースでの結果がリンクしやすい馬ですが、今回の動きは良かったです。札幌記念以来で若干の気負いは見られますが、しっかりと身体を使って走れており9割程度のデキにはあると思います。ルメール騎手とのコンタクトも抜群で、レースへ向けて不安のない仕上がりです。
ノームコア W 66.5-52.3-39.2-13.2
ウッドコースで単走で追われました。タイムは平凡ですが、近走のなかでは一番身体を上手く使えていると思います。レースで想像以上に走る実戦タイプの馬で、調教でこれだけ走れていればレースでも問題なく力は出せるはずです。血統構成からも距離は十分こなせるはずで、札幌記念の快勝ぶりを考えればここでも勝ち切れる能力がある馬だと思います。
ラヴズオンリーユー 坂路 55.9-39.5-24.8-11.9
坂路で単走で追われました。1週前追い切りでは想定よりタイムが速くなってしまったようですが、その際の動きが抜群でした。やや前のめりだった走りも今回は身体を起こせて走れており、前走を叩かれたことで馬体の張り、毛艶が数段良くなってきたことが画面越しにも伝わります。今週の坂路の動きも素軽さがあり、雰囲気が良いです。矢作調教師が言うようにまだ良くなる部分はあると思いますが、この馬のポテンシャルを考えればここでの復活も十分ありそうです。
リュヌルージュ W 79.8-64.7-50.8-37.4-12.2
ウッドコースで3頭併せで先着しました。七夕賞以来久々のレースとなりますが、今週の動きが抜群です。前をいく2頭を相当後ろから追走し、直線抜群の手応えで抜き去りました。これだけ速い全体時計でも、最後まで手応えは良く調子の良さが伝わります。阪神2200mのコースもぴったりなはずで、穴馬として面白い存在です。
ウラヌスチャーム W 83.2-66.8-52.3-38.5-11.9
ウッドコースで2頭併せで先着しました。栗東滞在になりますが、気性面で問題は全くなさそうです。動きはいつも以上にダイナミックで、追われてからの反応も良く状態は素晴らしいです。前走同様積極的な競馬ができれば、チャンスはあると思います。
以上がエリザベス女王杯の調教評価です。人気馬の調子はみんな良さそうで、中でもラヴズオンリーユーの良化が目立ちました。穴馬であげた2頭はどちらもタフなコースはぴったりで、騎乗する若手の二人には積極的な競馬を期待します。
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