今週はG2アルゼンチン共和国杯です。舞台となる東京競馬場2500mは直線の坂を二度越えないといけないため、想像以上にタフなレースになりやすく、スタミナとスピード両方を問われる難解なコースです。そうした点を踏まえながら、今週も上位人気馬と穴馬2頭を取り上げていきたいと思います。
ユーキャンスマイル 坂路 53.8-38.8-25.1-12.4
坂路で単走で追われました。天皇賞以来久々のレースとなりますが、坂路の動きだけ見れば前哨戦として十分なデキにあると思います。本当に調子の良いときは、調教段階からもう少し首を使ってスライドが伸びるので、8割程度の仕上がりでしょうか。斤量は58㎏ですが、実績を考えればここは負けられない一戦です。
オーソリティ W 69.1-54.6-39.8-12.5
ウッドコースで2頭併せで先着しました。さすがは重賞勝ち馬だけあって、スピード感はもちろんパワーも相当ありそうな走りをしています。骨折休み明けのため多少馬体は重めに見えますが、春に比べて重心を下げて走れるようになっており、次走以降も注目していきたい馬です。
サンレイポケット 坂路 53.7-39.0-25.4-12.3
坂路で単走で追われました。いつもいい動きを見せる馬ですが、今回も良いです。非常に滑らかなフットワークで、身体を上手く使えています。見た目からは2500mは長そうな馬ですが、フットワークの効率がいいのでこなせるはずです。馬券からは外したくない一頭です。
アイスバブル W 83.8-67.2-52.3-39.1-12.2
ウッドコースで2頭併せで併入しました。同レースに出走のサトノルークスとの併せ馬でしたが手応えは相手のほうが良かったです。ただ、アイスバブルは調教であまり前向きな姿勢を見せない馬なのですが、先にサトノルークスが抜け出すとそれを捉えようとする動きを今回は見せました。この点はアイスバブルにとって非常に評価できると思います。目黒記念での実績もあるので、ここは楽しみです。
ベストアプローチ 坂路 52.2-38.3-25.2-12.4
坂路で3頭併せで先着しました。長期の休み明けから3戦目となりますが、併せ馬で楽に先着できている点からも、ようやく走れる態勢が整ったと思います。筋肉量が戻り全身を使って走れるようになってきており、元々のポテンシャルを考えればこのメンバー相手でも十分やれるはずです。一発あってもおかしくありません。
以上がアルゼンチン共和国の調教評価です。上位人気馬は安定して良かったです。穴馬ではアイスバブルの変わり身が目立ちました。この年齢に気性面で前向きな変化がみられることは珍しいので、ここは注目してみたいと思います。
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