小倉競馬場で開催される芝重賞レース。
何と今年はフレッシュなＧⅠ馬が登録しており、休み明けとなるが2020年高松宮記念の優勝馬モズスーパーフレアがどんなレースをするか、重要なポイントになるレースだ。
もちろん同馬は今回１人気になりそうだが、ここ10年間で1人気は馬券内に3回しか入っていない。しかも、優勝は過去10年間で1度もないという異例と言える話である。
モズスーパーフレアはこの鬼門を果たしてクリア出来るのであろうか。
逆に馬券によく絡む話としては、前走アイビスサマーダッシュを使った競争馬の成績が良い。
昨年優勝したダイメイプリンセスも前走アイビスサマーダッシュ組で、2017年14人気２着ナリタスターワン、15人気3着ラインスピリットも前走アイビスサマーダッシュ組でこの年3連単百万越えの波乱を巻き起こした。
そしてもう一つ馬券によく絡む話として、牝馬が好走するレースなのである。
牝馬が過去10年間で牡馬よりも圧倒的に出走数が少ないものの6勝もしており、昨年の優勝馬ダイメイプリンセスの様に今年も前走アイビスサマーダッシュ組で牝馬には要注意だ。
また、これに合致する登録馬はもちろん今年も存在する。
その筆頭株は前走アイビスサマーダッシュを優勝したジョーカナチャンである。
新潟1000ｍの覇者ライオンボスを真っ向勝負で降した強者だ。
唯一不安な点と言えば、小倉コースで実績がないことである。
好走馬は大体小倉で実績を積んでいるので引っかかるポイントだが、ここ最近の調子を見る限り杞憂に終わる可能性は高い。
そして、もう1頭有力馬としてはアウィルアウェイである。
実は同レース、差し馬の成績が良く、後ろから堅実に脚を使う同馬は小倉芝1200ｍ未出走ながらマッチする可能性は高い。
好走率が高い牝馬なだけに侮れない1頭となりそうだ。
さて、小倉芝1200ｍについて、特徴は小回り平坦で最後の直線が短い、典型的なスピード重視のコースである。ただし、北九州記念では逃げ馬はここ10年間で馬券内に来たことはなく、差し馬が頻繁に来ることから単純に前に行く競争馬を狙えば良いわけではない。そして、枠についてここ10年間最内枠は1頭しか馬券内に入ったことがなく注意が必要だ。
血統面ではロードカナロア産駒が馬券内に高確率で入ってくる。登録馬の中では該当する競走馬は数頭いるが、今回特に注目したいのはアンヴァルである。前走休み明けでＣＢＣ賞2着と復活をアピールし、昨年の北九州記念では上り最速の脚を披露し3着と好走したこともあり小倉の実績については申し分ない。人気が出ないようならば狙って面白い存在となるだろう。
サマースプリントシリーズも第４戦目、上位は牝馬が多く牡馬にも頑張ってほしいものだ。
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