中山競馬場で開催されるGⅡレース。近年では海外の大勝負前のステップレースにする競走馬が多く、2011年ヴィクトワールピサはここを制してドバイワールドカップを勝ち取り東日本大震災で沈んでいた日本に勇気を与え、2014年勝利したジャスタウェイはドバイターフを2着に大差で勝ち切りワールド・サラブレッド・ランキングで日本馬初となる1位を獲得した。
GⅡに位置付けされているレースではあるが、世界を目指す競走馬にとっては、非常に重要なレースであることは間違いない。
因みに2018、2019年と連覇し、今年も出走登録をしているウインブライトにおいては、ここをステップとしてクイーンエリザベス2世カップを10人気で勝利している。
同レースの特徴としては、1人気が不振ということである。圧倒的人気と実力のある競走馬も年明け始動ということもあり、出来がイマイチで出走することが多いのであろう。ただし、2、3人気は過去10年それぞれ3勝とコンスタントに走っている。
また、中山芝コースともありパワーはもちろん必須で馬格のある競走馬の好走が目立つ。さて、今年の出走予定馬の人気は割れそうだ。先ほど名を挙げたウインブライトは中山芝5勝とコース適正の高さならメンバー随一、そして現役最強のマイルチャンピオンのインディチャンプ、4歳からはダービー2着のダノンキングリー、昨年同レース2着の牝馬トップクラスのラッキーライラックと甲乙つけがたいメンバーである。負担斤量、海外帰り、中山芝未出走とそれぞれマイナス点があり、悩むレースとなりそうだ。
さて、中山芝1800について、スタート後直ぐにコーナーともあり、内枠が有利なコースとなっている。ましてや、開幕週ともあり枠は予想の重要なファクターとなりそうだ。また、1800mながらコーナー4つと操縦性と器用さが求められ、トリッキーなコースともあり実績は必須である。
追い込みはもちろん成績が芳しくなく、逃げ、先行を狙うのが常となる。血統面では、ディープインパクト産駒が圧倒的な成績を残している。ただし、中山記念に限って言えば勝利がない状況ではある。ディープインパクト産駒のダノンキングリーの取り捨ては難しいであろう。ただし、皐月賞を好走していること、4歳馬が強いレースは加点される部分である。
あとは、パワーがある競走馬が多いステイゴールド産駒の成績も良く、今回中山芝未出走ながら、負担斤量が重くとも崩れないインディチャンプは血統が後押ししてくれるであろう。また、同馬は中山芝1800mで求められる先行力も備えており、ここでガクッと成績が落ちる可能性は低いであろう。
今年はここを経て、どんなワールドクラスの競走馬が誕生するか楽しみである。
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