イタリアでは、イースターの翌日のパスクエッタは、郊外にピクニックに行ったり、日帰りで行ける街を訪れたりする習慣があります。

私たち家族3人は、パスクエッタにアンギアーリという村を訪れました。

アレッツォから30キロ程離れた村です。

 

「アンギアーリ」と聞いてビビッと来た方は、美術好き、レオナルド・ダヴィンチ好き、または古戦場好きかな?

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチが、フィレンツェのヴェッキオ宮殿の五百人大広間に、ミケランジェロとの競作として、フィレンツェ共和国政府に依頼された幻の大作「アンギアーリの戦い」の舞台になった村です。

 

1440年6月29日にミラノ公国 VS フィレンツェおよびローマ教皇連合軍のアンギアーリで繰り広げられたこの戦いは、奇襲攻撃に失敗したミラノ軍(土煙を立てちゃったあせる)に対して、フィレンツェ&ローマ教皇軍の圧勝となります。

 

これはレオナルドの下絵を元に、ルーベンスが描いたスケッチ。パリのルーヴル美術館に保存されています。

 

 

アンギアーリの見晴し台から見た古戦場。

真ん中のまーっすぐな道はサンセポルクロという町に続く旧街道。

この道の真ん中辺りで戦闘がありました。

 

 

君主論を書いたニッコロ・マッキャヴェッリは、この時の戦闘について、「ミラノ軍はすぐに降参してしまったため、死者はたったの1人、しかも死因は落馬だった」と記述しています。ただ、彼もまた、戦闘があった年から20年後に生まれているので、同時代の記述ではありません。

 

ルーベンスのスケッチから想像するに、レオナルドが描いた戦闘シーンは、とてもリアルで、迫力に満ちあふれたものだったようです。

 

このアンギアーリの村について、「たびねす」で書いていますので良かったらご覧になってみて下さい♩

 

イタリアの古戦場好きにはたまらない、アンギアーリの戦いの舞台を訪れる

 

当社のワンデイトリップでは、このアンギアーリも含めた「イタリアの小さな村をめぐる」コースをご提案しています。