富士山を眺めに雪頭ヶ岳へ行ってきました | 小林千穂の「山でわくわく」

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山岳ライター小林千穂のブログです
登った山や、登山に関する情報などをお届けします

おはようございます。

一昨日は、御坂山地の

雪頭ヶ岳と鬼ヶ岳に登ってきました。


西湖の北西側にある

「西湖いやしの里根場」からのコースは急で

真夏は大汗をかいてたいへんなのですが…



雪頭ヶ岳山頂直下からは

富士山などの大パノラマが得られます。


西湖、足和田山の奥にそびえる富士山。

とっても気持ちのいい眺めです。


この展望地、かつては

きれいなお花畑だったようですが

だいぶ裸地化しています。

10年前に来た時は

もう少し草に覆われていたように思うのですが

その時より土の露出が目立つような…。



でもよく見ると…


ハクサンフウロ


↑クルマバナ


ほかにもシモツケソウなど、

数は少ないですが

かつてのお花畑を思わせる

夏の花が咲いていました。




雪頭ヶ岳からは十二ヶ岳(手前)が

よく見えます。

その後ろは三ツ峠山。

いずれもガイド山行で、

みなさんと登ったなぁ。。。



こちらは王岳(手前)と

竜ヶ岳、毛無山などの天子山地(左)。

右奥は南アルプスです。


このコース、何度歩いても
いいなぁと思います
(最初の急登さえがんばれば)。


下山後に…


砂防資料館に行ってきました。


この砂防資料館、

ずっと行きたいと思っていたのですが

「西湖いやしの里根場」という観光施設の

中にあるので、雰囲気的に山の帰りには

ちょっと、入りにくいのです…。


この日、一緒に歩いた木元さんが

「一緒に行こう」と行ってくれたので

念願かなって見学できました

(入場料も払ってくれてありがとう)。



実は、

雪頭ヶ岳・鬼ヶ岳の登山口となっている

根場(ねんば)地区は、

昭和41年9月の台風豪雨による土石流で

集落が壊滅した場所。

この集落だけで、死者・行方不明者63人もの

方が犠牲になる大災害を経験しています。


資料館にはこの災害の詳細や教訓が

わかりやすく展示されていて

勉強になりました。




こんなに穏やかに見える山と根場地区。


私たちは過去に起きたことに学び

未来の平和に

つなげていかなければなりません。


今、九州がたいへんなことになっています。

どうか被害がこれ以上

拡大しませんように…。