御嶽山 | 小林千穂の「山でわくわく」

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山岳ライター小林千穂のブログです
登った山や、登山に関する情報などをお届けします

御嶽山をよく知る方に誘っていただき
昨日、黒沢口登山道から登ってきました。


秋晴れのいいお天気。


朝イチで登ろうと早めに出かけたのですが
みなさん、考えが同じだったようで
御岳ロープウェイの運行開始時間には
列ができていました。

びっくり〜。


でも、ロープウェイ(ゴンドラ?)が
動き始めると
それほど待つことなく乗れました。


御岳ロープウェイの山頂駅から
歩き始めます。


人は多かったものの
みなさん列を作って
心静かに登っているように思いました。

あいさつや譲り合いなどのマナーもよく、
すがすがしい気持ちになりました。

それぞれに思いを秘めているから
いつもに増して
やさしい気持ちになれるのでしょうか。


今、女人堂のあたりの紅葉がきれいです。


ナナカマドが鮮やかに色づいていました。


青空に赤が映えますね。



森林限界を超え、溶岩地帯を進みます。


標高が上がり、山頂に近づくと
大きなエビのシッポが岩に付いていました。
前夜から朝方はずいぶん冷え込んで、
風が強かったんですね。


山頂直下には新しい慰霊碑が
つくられていました。

それにはこんな文が添えられています。


私たちと同じように山が好きだった方々が
命を失ってしまった御嶽山の噴火。

私の中でも悲しみと、
この出来事から学んだことが
決して風化しないようにしようと誓いました。


山頂から寄り道をして
二の池ヒュッテに行きました。


ここはもともと二の池新館として
営業していたのですが、
今年から経営者が変わり、
二の池ヒュッテとして生まれ変わりました。



夏に営業を始めたばかりで
まだ改装が間に合っていないと
言っていましたが、
くつろぎスペースを設けるなど
昔ながらの建物に
いろいろと工夫を重ねているようです。


客室は基本的に個室にするそうですよ。
登山者にとってはありがたいですよね。

お部屋はきれいに手を入れられていますが…


ひと部屋だけ、
2014年9月27日のままになっています。

屋根を突き破って落ちてきた石が
まだ床に転がっています。

噴火のことを忘れないよう
このまま残しておくそうです。


そう、二の池ヒュッテに行ったら
ぜひ食べてもらいたい
ランチメニューがあります。


それは特製の坦々麺。

山椒の香りが食欲を誘い
スープはコクがあって絶品でした。

もう、食べだしたら、箸が止まりません。

京都の坦々麺専門店の協力を受け
特別レシピで作っているんですって。

汗かいて体が塩分を欲しているしいるし、
温まるし、
スープも一気に飲み干してしまいました。

本当においしいから
日帰り登山でも、食べに寄ってみて!

鍋焼きうどんもボリュームがあって
おすすめ。

どっちを注文するか、すっごく迷うよ〜。


二の池ヒュッテの新オーナー高岡ゆりさんは
私と同世代。

これからも遊びに行って
応援したいと思います。


あと、ここに行ったら
マスコットのライチョウを
撮ってきてね。


fbやインスタでの作品発表
待ってまーす。