セイヨウタンポポツアー | 小林千穂の「山でわくわく」

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山岳ライター小林千穂のブログです
登った山や、登山に関する情報などをお届けします

霧ヶ峰トレッキングツアーの翌日は
同じく車山で行われた
「おいしく食べて環境保全
セイヨウタンポポツアー」
に参加してきました。

車山に生える外来種の
セイヨウタンポポを駆除するイベントです。



青空が広がり、
絶好のタンポポ引っこ抜き日和り。

トレッキングツアーより
いい天気になってしまった…。


まずは車山ビジターセンターで
セイヨウタンポポについての
基礎を教わります。


外来種のセイヨウタンポポと
在来種であるニホンタンポポの見分け方や
(外片が反り返っているのが
セイヨウタンポポ)

なぜ駆除しなければならないかなどを
教わりました。

そう、なぜ駆除が必要かというと。
外来種の方が繁殖力が強く
増え続けると在来種が生育する環境が
奪われてしまうこと、
セイヨウタンポポとニホンタンポポが
交雑し、日本古来の種がなくなってしまう
恐れがあるから、とのことでした。



駆除の手順を確認して、いざ出発。



まずは山麓のリフト乗り場周辺から
駆除作業をはじめました。



私も草原にしゃがみこんで黙々と。


すでに花が咲き終わり、
種を飛ばす準備をしているものもありました。

これが開いたら200個ぐらいの種が
飛んでしまうそうです。

たいへん!!!

花がないと目立たないですが
見逃すわけにはいきません。



根こそぎ除去します。

でも、根っこは途中で切れてしまい
なかなか引っこ抜くのは難しいです。


タンポポは見慣れてしまっているから
普段はあまり気づかないけど
なんといっぱい生えていることか…。

靴の底についた土と一緒に
種が運ばれるなどして
入り口から、山の奥へ奥へと
広がって行くそうです。



なので車山のリフト乗り場や登山口には
靴裏の土を落とすマットが敷かれています。

マットは一定の効果はあるものの
それだけでは防ぎきれないようです。



山麓の駆除を終え、
リフトに乗って中腹へ移動。


ここでも散らばって
駆除作業をしました。

と…。



在来種がいた〜!

セイヨウタンポポより華奢な感じです。

まれにニホンタンポポが生えているので
間違って抜かないよう
気をつけなければなりません。



そして中腹から山頂へ移動。



リフトを降りたところにもたくさんの
セイヨウタンポポが生えていました。


階段の脇にも、
ドームのある山頂広場にも。

↑作業前(山頂広場)

↑作業後



2時間ぐらいの作業でこんなに取りました
(みっちゃんと2人分)。



お昼前に作業を終え、駆除した
セイヨウタンポポは回収されました。


作業後は楽しみにしていた
タンポポランチの時間です。

タンポポ料理の豪華コースでしたよ。


はじめはタンポポ蕎麦のサラダ。

お蕎麦と野菜の上に
ジェノベーゼソースのような
タンポポペーストがかけられています。

アク抜きをしているそうで
苦くなく、とっても食べやすい。


続いて…


タンポポチーズのフォンデュ。

たっぷりチーズを絡めて
いただきました。


ジャガイモのスープ タンポポの香り

クセがなくておいしい〜。


そしてタンポポの天ぷら。


こちらはほろ苦い大人の味でした。


食後はタンポポ茶と


タンポポシフォンケーキに


タンポポハチミツをかけて。

タンポポ大活躍メニューを堪能して、
お腹がパンク寸前でした。

天ぷらに使われたタンポポは
前日にビジターセンターの平山さんが
車山で駆除したものだそうです。

人数分を取るのはたいへんだったでしょうね。


この日のランチは
ツアーの特別メニューですが
このレストランでは
期間限定で「タンポポラーメン」が
食べられます。


と書いたけど、明日までだった〜!


ラーメンはさておき…

セイヨウタンポポツアーは
楽しみながら山の環境保護にもつながる
とってもいいイベントでした。


来年も予定が合ったら
参加したいです〜。