どんどん暴走する安倍政権の軍産複合体への傾斜。


ちょっと日時は遡りますが、もっともらしいことを言う人たちの典型的な言い分がこれ。

よければスレッドごと見て下さい。(各ツイートの日時リンクをClickすると、そこへのリプなども見れます。)

ちょっとまとめて、この人の言い分をキャプチャ撮って貼ります。ツイッターをやっていて、小沢支持者で、ここまで安倍政権の言い分をまるごと信じている人はかなり珍しいんですが、テレビ族・大手紙信者の代弁をしてくれてるのかもしれません。
小沢指示のくせに安倍信者のツイート


さっきのツイートには私はとりあえずこう反論しました。

画像検索リンクで写っているのはガザの爆撃被害者ですが、これはほんの70年前、日本中で起きたことと同じです。ボーイング社から買ったB29を消費し尽くすために、一夜にして10万の民間人を焼き殺した東京だけでなく、全国津々浦々、北海道の小さな村まで焼夷弾で焼かれました。長崎・広島・沖縄の悲劇は言うに及ばず。既にドイツの爆撃で、民間人を巻き込んだ無差別攻撃は軍需工場ピンポイントに比べて効果が薄いとわかっていたのにやったわけです。アメリカの軍事企業のケイザイのために。これが自国経済を語る人たちが世界中で仕方ないと思っていることです。

経済を語ればそれが最重要と考えている人種には、地獄の苦しみを味わう無数の住民など人道的側面のことは通じないので、こういうのもその後ツイートしときました。


ちょっと高いけど、図書館で見つかります。(なければリクエストを。)

根底にあるのは、戦争なんかどうせなくならない。自国だけやめたって、攻撃されたらどうする、という考え方だと思います。安倍内閣が憲法解釈をねじ曲げて武器輸出3原則を一気に緩和したお陰で、ガザの爆撃には日本製のカメラが使われたりもしていますが、「S●NYは注文されたから納品しただけで、何に使われているか知っているわけではない」と擁護する人もいます。間接的に人殺しの手伝いをしただけで何が悪い?雇用が減ったほうがいいというのか?とでも言われそう。

私自身、人間なんてそんなもんだろうと思っていました。古代まで遡っても、戦争して負けた相手を隷属させるというのが人間の歴史だし。目の前に迫った戦争に反対しても、終わらせることはできない。ジョン・レノンは夢想家だ、と。

初めて、そうではなかったのだと思ったのは、昨年9月にFacebookで拡散されていた、セバスチャン・サルガドの動画を視てから。

自然を見つめたブラジル人写真家 「人間は本来、温和だった」

原始の時代から続く生活を送っている、いわば「未開」の部族たちは狩猟民族を含め、争いを好まないといいます。
プロジェクト「ジェネシス」

たとえばブラジルの部族Haut Xinduは攻撃的にならないために馬肉を食べません。彼らの価値観では攻撃性は最低ランクだというのです。

進んだ"文明"の中で生活している我々は、強欲のための大量殺戮を繰り返しているわけですが、これって進歩でしょうか、後退でしょうか。

(post-311で、字幕画面のキャプチャをすべて埋め込んでいますので、動画が視聴できない方はこちらをどうぞ。)

ついでにいきなり飛躍しますが、人類が進歩してしまうのは仕方ないとして、進歩はしなければならないでしょうか?経済は成長する必要が本当にありますか?日々の営みでみんなが存続していければそのほうが成長よりはるかに重要ではないでしょうか。「サステイナブル」「持続可能」という言葉が一般化してからもう何年も経ちますが、相変わらず「経済成長」を唱える政治家や学者だらけ。なぜ「成長」しなければいけないという思い込みがあるのか、これはマネーの複利システムや金融機関の信用創造に関係しています。

さて、話はちょっと戻ります。サルガドは過去にも何度か来日していますが、2002年にBS1で元国連高等弁務官の緒方貞子と対談しています。そのときの動画を見つけたので、これもアップします。

NHK BS1 2002年12月17日深夜のウイークエンドスペシャル

"難民の時代を見つめて"セバスチャン・サルガドと緒方貞子

これは20世紀の大量難民のストーリーのほんの一部ですが、サルガドの写真は貴重な情報だらけです。サルガドが等身大で展示した一人ひとりの難民の子どもたちの姿、その瞳に歴史がこめられていることにハッとさせられます。

20世紀というのは本当に過去に例を見ないほど、大量殺戮と難民流出を生んだ世紀でした。それが標準になってしまったのは先に挙げたように、政治家や武器商人だけではなく一般人もなのですね。

なぜ悲劇の規模がここまで拡大したのか。ケイザイを呪文のように唱えたら何をやってもいいのか。

これは、金融システムの変化が大きな要因だと思います。

エンデの遺言」を視聴された方、読まれた方、地域通貨に参加されている方はよく理解されていると思います。

お金について、ケインズ一般理論の中でマルクスよりも高く評価したというシルビオ・ゲゼルの理論を考察することなく、経済を理解するなんてできるだろうかと思う今日このごろです。

通貨は利子を生むのが本当に当たり前なのか。イスラムの法律では利子をとることを禁止しているのになぜ金融が成り立つのか。現在の中央銀行制度は変えられないのか。その辺りにまた触れていきたいと思います。