最近、ツイッターで紹介して、リツイートやお気に入り登録で大拡散された、ishtarist(岡田直樹)さんのブログの紹介です。私が引用したのは下記。

http://twitter.com/#!/chihointokyo/status/84821126345273345
「3/21に関東地方を襲ったフォールアウトは、大気圏核実験が全盛期だった過去50年間の総量に匹敵する莫大なもの」「この放射性物質は、3/15までに放出された放射性物質が雨によって落ちてきたものでは決してなく、直前に放出されたものである」 http://bit.ly/jeq0v2

福島第一原発から放出された放射性物質の、この異様なチャートはもうご覧になった方、多いと思います。


異常な量の放出は、当初、14日の3号機爆発(テレビ局が当日ずっと計画停電ばかり流し、以降も数日1号機爆発の映像で報道してた、アレです)が15日以降に関東まで飛散し、24日の降雨で地上汚染が始まったと思われてきました。

実際、その頃から東京でも体調が崩れたツイッターメンバー何名かと会話しました。

が、ishtaristさんは入手したデータをとことん検証し、21日に関東を襲ったフォールアウト(大量飛散)は、20日に3号機の格納容器内で爆発があったことを示す事、再臨界を伴う危険性が否定できないことなどを論証されています。

[追記:3月25日の段階で、文科省発表に基づき、共同通信のニュースをよんななニュースが伝えていました:
 "文科省によると、今月18日以降、東京で降下物として検出したセシウム137は、24時間ごとの値で最大だった21日午前9時~22日午前9時は5300メガベクレルで、63年の1年間の約2・8倍になった。"]

このツイート拡散のあと、ご自分の当時のスケジュールを辿って、体調の異変と一致するという方が数名ツイート下さいました。子どもの体調に異常が出て、疎開させたという方も。

鼻からの出血もありましたが、目や肌にも影響があったようです。遠隔地の場合、均等に飛散したり吸収したりしないし、元々放射能への感受性には個人差が大きいので、今の所影響が表に出ない人ももちろん大勢です。(追記:個人差といっても、p53など修復遺伝子等、特定の遺伝子がどの程度損傷を受けたかどうかで遺伝的・生活習慣上の類似があっても大差となります。)

ここで問題なのが、専門知識がある人が過去のデータと理論に基づいて、実際起こっている現象を正面から否定する場合です。

爆弾ではなかったとはいえ、核生成物はそれに照射されたり吸収した生物生命に遺伝子レベルで傷めることにかわりはありません。広島の街を焼き尽くすときに使われたウランが800グラムだったのに対し、原子炉1機で1トンのウランを使用。それが事故で、上からも下からも放出で未だ打開のメドがたたない。前代未聞の事が起きているのに、理論で安易に人体に起こっている症状を否定する科学者(?)にでくわすたび、その傲慢さには呆れてしまいます。

数年経って「あのときは危険デマを信じちゃったけど、気苦労だったね」と笑えるならそれでいいではないですか。逆に「安全説を信用して、退避も食事療法もしなかった為に」と後悔するより。

チェルノブイリ事故25周年の今、被害が大きかったベラルーシで今生まれるこどもで、心身ともに健康と言えるのは2割と言われます。物理・化学だけでなく、生物・医療現場の医師のものを含めた5000もの論文を元にしたニューヨークの権威ある学会の発表です。

最悪シナリオを想定し、現実を直視することが、少しでも多くの命を守ることになる。それはチェルノブイリで正しい危機感を持った親や政府ほど多くの子どもを守った事実が示しています。